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SORACOM Conference Connected.レポート

IoTは生活を変え、コロナ禍に立ち向かうツールにもなる

2020年10月02日 17時00分更新

ソラコムがSORACOM Conference Connected.を開催

 ソラコムは、9月に「SORACOM Conference Connected.」を開催した。人、物、体験、社会がつながることで、世界をよりよく進化させるための情熱、アイディアについて、各分野のゲストと参加者同士が交流し、刺激を得ようという趣旨のイベントだ。

 プログラムのひとつ「身近な生活を変えるコネクテッド-つながると、もっと便利に-」というセッションでは、新しいサービスの裏側にある「つながる」にスポットを当て、身近なサービスが生活をどのように変えていくかが語られた。その登壇企業を紹介したい。

三密をかけた通勤に人気のシェアサイクル

 neuet株式会社は、シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営する。

neuet株式会社 代表取締役 家本 賢太郎氏

 アプリから自転車の設置場所の検索、鍵の解錠、決済ができ、手軽に使えるのがサービスの強み。自転車は、GPSユニットが取り付けられたIoTデバイスでもある。ユーザーは、自転車を見つけたらQRコードを読み取って鍵を開け、返却時は駐輪ポートに返却し、鍵をかける。

 主に福岡でサービスを展開していたが、名古屋、9月には東京の浅草エリアでもサービスが開始された。トレードマークの赤い自転車を見かけたことがある人もいるかもしれない。

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、「三密」を避けた行動が意識されているが、自転車は公共交通機関のように密閉状態、密集状態になることもなく、感染のリスクを避けた移動手段と言えるだろう。

 実際、チャリチャリの利用は、2020年1月時点で11万6000回ほどだったが、新型コロナウイルスの感染が広がった5月以降は毎月伸び、2020年8月には25万回を超えているという。

 今後は、福岡市内でのエリア拡大と、複数地域への展開、さらに、独自開発した電動自転車も導入していく予定。10月から東京の発着がGo To トラベル キャンペーンの対象になったり、入国制限を段階的に解除する方針を政府が示したりと、さまざまな規制は緩和の方向に向かっているが、ウイルスへの感染リスクを意識する必要がなくなるわけではない。複数の地域に利用が広がれば、チャリチャリを目にする機会はますます増えるかもしれない。

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