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iOS14や新iPadとともに、AirPods ProのSpacial Audioファームアップ開始

着々と開発が進む、アップルの空間オーディオとSR技術

2020年09月22日 13時00分更新

ポータブル環境では体も機器の位置も動く

 それでは、既存の課題とは何だろうか? 従来フォーマットは映画館など、スピーカー位置が固定した場所を前提としているということのようだ。アップルは、従来フォーマットでは、様々な種類の音源を動的なSR環境に組み込む統一された方法がないことが難点だと指摘している。

 WWDC 2020で触れられたが、アップルの空間オーディオは、スピーカー(イヤホン)およびリスナーの両方の移動を考慮している点がポイントだ。となると、新しいフォーマットがないと、SRアプリの開発者もリスナーが動いた時にどう聞こえるかをシミュレートする方法がないことになる(どちらかというとこれが一番のポイントになるように思える)。

 おそらくアップルは、その標準化を狙っていると推測されている。

 ファイルフォーマットなので、最終的にはMP3やMP4といったファイルフォーマットに落とし込まれると思うが、特許の話なので実際の製品にどう生かされるか以前に、そもそも製品に適用されるか自体がわからない。

 製品への応用例のひとつには、発売が噂されている「Apple Glass」が考えられる。もちろんAirPods Proなどでも、SRアプリを使って流行りのASMRコンテンツを再生するといった応用方法があるかもしれない。こうした特許から先の製品について思いを巡らせるのもまた興味深いことだ。

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