週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

15.6型と比べてより表示領域が広くて作業効率アップ! パワーも十分で写真・動画編集にも

17.3型大画面で快適作業! クリエイティブもこなせる万能さも魅力のマウスノートPC「mouse K7」が高コスパ

2020年09月04日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII
提供: マウスコンピューター

クリエイティブ作業もこなせちゃう
BTOカスタマイズでメモリー強化すればさらに快適に

 続いて、普段から行っている実作業での処理能力をチェックしてみた。

 Adobe Photoshopは、バージョン21.2.1で検証。2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータから、PSD16bit形式に変換した画像ファイルを開き、色々フィルターをかけた際の動作をチェック。もともとPhotoshopはCPUへの依存率が高く、GPUは一部のフィルター処理や描画処理にしか利用されない。それでも内蔵GPUしか搭載していないパソコンでは、画面をスクロールするだけでも書き換わっていくのが目で追えるほど遅い場合もあり、ディスクリートGPUの存在は大きい。

 mouse K7に搭載されているGeForce GTX 1650は、安価で性能を発揮できるPhotoshopとの相性はかなりいいと思われる。ゲーム界隈では入門クラスになるGeForce GTX 1650でも、Photoshopなら十分な戦力として働く。フィールドぼかしのプレビューではその効果は大きく、ぼかし量や位置の調節を行っても動作に影響が出ることはなく、スムーズに効果は反映され瞬時に確認が可能だ。

画像を拡大して細部のチェックを行っているだけでも、GPUに負荷がかかる。内蔵のほうのGPUも動作しており、おそらくだが読み込みと描画とで作業が別れているのだろう。ハンドツールに変えて画面のあちこちをスクロールさせても描写は滑らか

比較的新しく実装されたフィルターでは、GPUの機能を活用できるものがある。「フィールドぼかし」のプレビューでは、GPUが機能的に動作する

 Adobe Photoshop Lightroom Classicは、バージョン9.3で検証。2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータ500枚を、PSD16bitとJPEG(最高画質)で書き出す時間を計測。また、書き出し前のRAWデータの状態で補正やシャープネス処理を行って、使用感を確かめてみた。

 PSD16bit形式での書き出しに要した時間は、約11分11秒。思ったより時間がかかっている印象だ。メモリーの搭載量が8GBだからか、シングルチャネル動作のためかは判断つかないが、その辺が要因になってパフォーマンスが発揮できていないような気がする。

 書き出し中のストレージへのアクセスは、100%にいくことはあっても、それによるCPUの処理待ちが起きている様子はみられず、JPEG(最高画質)での書き出しでも約12分46秒かかっているので、CPUの吐き出すスピードにストレージが負けているというこもない。以上の結果から、普段使いや簡単な写真編集であれば問題なく快適だが、ちょっと本格的に写真系のアプリを使うなら、もっとメモリーを載せておくと、より快適になるだろう。

500枚のRAWデータからの書き出し。書き出しではほぼCPUが動作しており、GPUの出番はあまりない

Lightroomでも、Photoshop同様に補正中のプレビュー表示でGPUが効果的に動作している。拡大して細部の確認を行う場合や、色補正明るさ補正の反応もよく、ストレスを感じないで作業できる

 フリーの動画編集ソフトであるDaVinci Resolve 16でも検証を行ってみた。バージョンは16.2.5を使用している。書き出しの処理は、GeForce GTX 1650のハードウェアアクセラレーションも機能しているので、十分に効果は出せているが、やはりメモリーの圧迫が気になるところだ。 

 素材には、2400万画素のデジカメで撮影した約30秒の動画を、4K動画とFHD動画とで複数用意、それぞれを単純につなぎ合わせて4K素材から約10分の4K動画、FHD素材から約10分のFHD動画を作成し、DaVinci Resolve 16にプリセットされているYouTube用の設定でファイル形式だけmp4形式に変更して書き出しを行っている。

 4K動画を素材にした、約10分の4K動画の書き出しにかかった時間は、約15分18秒、FHD素材から、約10分のFHD動画を書き出すのにかかった時間は、約9分08秒となった。4K動画で再生時間の約1.5倍、FHDでほぼ同じ時間で書き出し処理が行えている。

書き出し開始直後からCPUの使用率は100%まで上昇、内蔵GPUは10%前後の動作率で、GeForce GTX 1650は30%弱といったところだ。4K動画なこともあるが、メモリー量が圧迫されているようだった

HDでの書き出しもCPUは100%まですぐに上昇、内蔵GPUは20%弱、GeForce GTX 1650は15%くらいで、4Kよりも負荷は少ない

 FHDサイズ10分の動画書き出しが10分以内で終わるなら、十分に実用的といえる。書き出しにかかる時間はコスト面を考えれば妥当だといえるし、編集時の処理能力は十二分な性能を発揮できている。動画の編集も、より快適にするのであれば、メモリーを追加することをオススメしたい。

色補正やトランジション、エフェクトを加えると、プレビューも素早く反映する。内蔵GPUとGeForce GTX 1650の両方ともに負荷がかかっているようだが、動作はスムーズだ

スタンダードだが様々な用途に使える万能スタンダードノートパソコン

 mouse K7は、マウスコンピューターの中でもスタンダートなラインナップのモデルで、DAIVやG-Tuneシリーズのような目的ごとに尖った性能というよりは、汎用性を重視したモデルだ。17.3型と、ノートパソコンとしては大きめなディスプレーだが、使わないときに片付けることも可能で、一般的な15.6型よりも見やすいのが魅力。

 搭載されているCPUとGPUは基本性能が高く、標準モデルの状態で購入しても差し当たりは不満を感じるようなことはない構成になっている。加えて、写真や動画編集といったクリエイティブ系の処理を行うなら、BTOで8GBのメモリーを追加(+8800円)して、16GBでデュアルチャネル動作にすれば、格段に処理能力は向上すると思われる。

 基本構成ですでに高性能なCPUとディスクリートGPUを使用しているため、メモリーを増やしたりストレージをNVMe接続に変更することで、よりハイパフォーマンスなノートパソコンに仕上がるため、薄く持ち運びも可能な17.3型ノートパソコンを求める人にも最適だろう。15.6型よりも大きな画面で快適な作業を行いたい人はぜひともチェックしてほしい。

(提供:マウスコンピューター)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう