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本体ボディーは前モデルと比較してもかなり今っぽい顔つきになった

税別6万円台からで"エントリーらしくない”デザインが魅力、個人にも大量導入にもオススメできるNVMe SSD搭載14型ノートPC「MousePro NB2」

2020年06月26日 11時00分更新

「MousePro NB2」

MousePro NB2が発売! 外観と仕様をチェック

 「MousePro NB2」は、マウスコンピューターが展開するビジネス向けパソコンブランド「MousePro」シリーズの、14型ノートパソコンだ。

 同シリーズは、ほかに軽量設計と長時間駆動が特徴の14.4型ノート「MousePro NB4」と、テンキー+光学式ドライブを備える15.6型ノート「MousePro NB5」をラインアップするが、MousePro NB2はリーズナブルな価格を最大の特徴とする、もっともスタンダードなモデルだ。

 今回は、外観と仕様を中心にレビューする。

エントリーモデルでも必要十分な性能

 MousePro NB2の標準モデルである「MousePro-NB200」の価格は、6万4800円(税抜き)。主なスペックはCeleron 4205U、8GBメモリー、256GB SSD(NVMe対応)、14.0型ディスプレー(1920×1080ドット)となっている。インターフェースはUSB 2.0×1、USB 3.0 Type-A×1、USB 3.0 Type-C×1、HDMI出力端子、ヘッドフォン出力/ヘッドセット端子を備える。有線LAN端子を搭載し、無線通信規格はIEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0に対応。

 標準的ともいえるが、USB Tupe-CやBluetooth 5.0など、安価ながら、しっかりとツボを抑えた仕様になっている点はうれしい。また、Microsoft Officeをバンドルしたモデル「MousePro-NB200-A」が8万4800円(税抜き)で購入できるほか、スペックはBTOメニューよりカスタマイズ可能。メモリー容量は7800円に追加で16GBに、1万7800円の追加で32GBに、ストレージは5800円の追加で512GB SSDにアップグレード可能だ。

 ただし、CPUのアップグレードには対応しない。文書の作成や表計算、簡単な画像編集などをするには必要十分以上の性能を持つが、高度なグラフィックス性能が求められる映像編集や、動画のエンコードには向かないので、その点は注意しよう(もちろん、まったくできないということではないが、ディスクリートでGPUを搭載しているようなモデルと比べると、スピードが劣るため不向きという意味だ)。

大きなディスプレーと、洗練されたデザイン

ナローベゼルの14.0型(1920×1080ドット)ディスプレーを搭載する

 「エントリーモデル」といえば、デザインに若干の野暮ったさをともなう場合がある。というか、けっこう多い。これは開発コストを下げることで、最新の仕様を取り入れられず、仕方なくデザイン面に反映されてしまっているパターンもあれば、ハイエンドモデルと意図的にデザインの差別化を図った結果、どうしても質感にチープさを残すしかない……などメーカーやモデルによっても事情はさまざまだろう。

 ところが、MousePro NB2にはそういったエントリーモデルにありがちな、ちょっと惜しい雰囲気はまったくない。むしろMousePro NB4、MousePro NB5との共通性を強く意識してデザインされており、質感やデザインは上位モデルと同じで、純粋にスペックのみを落とし、買いやすさを特徴としたモデルといえる。

トップカバーにマウスコンピューターのロゴをプリント。とてもシンプルな外観だ

 洗練されたデザインに見せているポイントは大きく2つ。1つは、左右上の3辺のベゼルを狭くしたナローベゼル設計。これによって、前モデルにあたる13.3型ノート「MousePro NB392C」よりも占有面積を6%小型化しているのに、ディスプレーサイズは14.0型へとアップしている。

 同時に、ドット数も1366×768ドットから1920×1080ドットへと大幅にアップしており、使用の幅が格段に広がっている。

 もう1つは、クリックボタン一体型のタッチパッドだ。近年のノートパソコンは、一体型の大きなトラックパッドがデザイン的なトレンドでもある。使用感を優先して、あえてボタンを分離するモデルも多いが、すっきりとした印象に仕上げるなら、一体型に軍配が上がる。

タッチパッドは非常に広い一体型。これによって「いまっぽいデザイン」に見える

 また、トップカバー、キーボードフレームも装飾的な要素はなく、ブラック1色で引き締まった印象。さらにボトムカバーも珍しいくらいすっきりとシンプルなデザインであり、前モデルと比較して、かなり今っぽい顔つきになった。

 パームレスト部分を前から覗くと、外側に向かって楔状に細くなっている点にも注目したい。本体サイズはおよそ幅324.9×奥行き219.5×高さ19.5mmとなっており、特別薄いということはないのだが、工夫した形状によって、より薄く、すっきりと見せている。

楔形の形状で、薄さを演出

インターフェースもUSB 2.0×1、USB 3.0 Type-A×1、USB 3.0 Type-C×1、HDMI出力端子、ヘッドフォン出力/ヘッドセット端子などと豊富だ

大量導入にもオススメな、高品質業務用ノート

価格を抑えた業務用モデルながら、非常に洗練されてかっこいいノートパソコンだ

 MousePro NB2の外観や仕様の特徴をまとめると、14.0型でフルHD(1920×1080ドット)のディスプレーや、USB Type-C、Bluetooth 5.0といった、少し前ならハイエンドモデルにしかみられなかった仕様をしっかりと備え、デザイン的にもカッコよく、あらゆるシーンにマッチする雰囲気をたずさえている。

 同社ではMousePro NB2を、「軽量&薄型のエントリーモデル モバイル向けノートPC」とうたっているが、価格的には、コールセンターや士業事務所など、同一仕様のノートパソコンが複数台あることが好ましい環境の一括導入にもオススメだ。もちろん、同社のウェブ直販サイトで1台から入手できるので、個人でも購入可能となっている。

 スペック的には、高度な映像処理性能が要求される作業でなければ、ほぼどのような作業でも快適にこなせるので、事務所に1台導入して、スタッフの共有パソコンや、外部スタッフへの貸出し専用パソコンなどにも向いているだろう。

 社会人経験があると、「使えるけど、積極的に使いたいわけじゃない、貸してもらえるパソコン」という存在に出会ったことがあると思う。このパソコンなら、導入コストを抑えつつ、実際に使用するユーザーには「こんなにいいノートパソコンを貸してもらえるんだ」と思ってもらえるに違いない。

仕様機の主なスペック
モデル名 MousePro-NB200
CPU Celeron 4205U(1.8GHz)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 610
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD(NVMe対応)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0、USB 3.0(Type-C)、USB 2.0、HDMI出力、ヘッドフォン出力/ヘッドセット端子、有線LAN端子、microSDカードリーダー(UHS-I対応)
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅324.9×奥行219.5×高さ19.5mm/約1.24kg
OS Windows 10 Pro(64bit)
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