週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

世界初、骨伝導で完全ワイヤレス、ウェブ会議でも重宝する「PEACE TW-1」

2020年08月14日 17時00分更新

会話では「自分の声を聞く」ことも大事

 骨伝導イヤホンの特徴は、鼓膜を空気で振動させるのではなく、頭部の骨を伝って直接音を感じる蝸牛を揺らす点にある。つまり、耳をふさぐ必要がない。骨伝導ユニットを当てる場所は、製品によっていろいろだが、PEACE TW-1の場合は、耳穴近くの軟骨にしていて、耳の裏やこめかみなどよりも大きく音量を感じられるという。

 PEACE TW-1の形状は独特だ。バッテリーやアンテナなどを収めた筒状の部分を耳の裏側、その中央から輪っかのように伸びた先にある骨伝導ユニットを耳穴のある側にして、輪っかで耳たぶの上あたりをはさむように装着する。筒状のユニットは大きめだが、装着時は耳の後ろ側にくるため目立たず、イヤカフや耳輪を付けているような、あまり違和感のない見た目となる。

製品紹介サイトから

 耳をはさむ輪っかの部分は硬い樹脂製になっている。うまく装着すれば重さは感じない。2時間、3時間と使用し続けるとズレてきて、さすがに少し痛くなってくる面もあるが、耳穴がフリーに開放されているので、密閉型イヤホンのような圧迫感がない。それでいて、人の声などはクリアに聴こえるので、冒頭で書いたようなウェブ会議特有のストレス(自分の声が聞こえずに疲れる)を感じずに済む。

 在宅で仕事をしていると、インターホンが鳴るなどして、一時的に席を立たざるを得ない場合もある。有線タイプのイヤホンでは、その都度、耳から外す(音は聴けない)必要がある。ワイヤレス型なら付けたまま動けるが、周囲の音は聞きにくい。これが骨伝導になると、会議参加者の声を横で聞きながら、パソコンから離れた場所で急な訪問にも対応できる。ハンズフリーかつ離れた場所で、ウェブ会議の音を聴けるという点が非常に便利だ。

 PEACE TW-1は、後述するように音楽再生用に使っても十分なワイドレンジ感、解像感がある製品だが、最近急速に浸透しつつある、ウェブ会議やボイスコミュニケーションツールの利用にも最適な製品だし、打ち合わせの際に積極的に活用したい製品と言えそうだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう