週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「TechCrunch Tokyo 2018」スタートアップバトル決勝は白熱のプレゼン合戦

ハエのサラブレットが生ゴミをリサイクル バイオ企業ムスカの可能性

2018年12月20日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

神戸発の介護施設マッチングサービス「KURASERU」

 KURASERU社の介護マッチングサービス「KURASERU」は、病院を退院する際に介護が必要な人に対して、最適な施設を検索、マッチングするサービス。退院しても在宅介護が難しい人はこれまで自力で介護施設を探さなければならず、仲介する医療ソーシャルワーカーも介護施設を1件ずつ当たるしかなかった。介護施設側も患者へ直接アプローチできず、レガシーな方法でしか対応できなかった。この状況を「KURASERU」を使うことで解決する。

 病院側はエリア、金額、その患者について必要な施設を入力するだけで最適な施設がピックアップされ、空き状況も確認でき、さらにメッセージを送ってコミュニケーションを取ることができる。これにより従来の業務が10分の1の労力となり、介護施設側も退院者リストにアプローチでき、平均的に1割空いている状況を埋めることができる。

 サービスローンチ4ヵ月で210名が利用しており、神戸市内の医療機関では導入率が35%に達している。また他のエリアからもオファーがきており、2025年までにエリア戦略をスムーズに展開していきたいとコメント。

 また、現在半数以上は自動的に情報が集まるようになっているが、IoTとの連動を共同研究しており、センシングを使って自動的に情報がアップロードされていく仕組みを構築していきたいと、今後の予定について語られた。

退院によって介護施設を探さないといけない人は、全国で毎月8万9000人にも上る

病院側も介護施設側も、これまでは知識やつてなどのレガシーな手段でしか探すことができなかった

「KURASERU」では最適な施設をすぐに検索でき、メッセージを使ってコミュニケーションを取ることもできる

マーケットは2256億円もあり、高齢者の増加に伴い市場は毎年大きくなっていく

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事