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聴覚AIがオーディオを変える、3D処理でスゴい音が聞ける「KISSonix HDS4」

2020年03月18日 17時30分更新

安価なBlu-ray Discプレーヤーの音が鮮烈な音に変わる

 KISSonix HDS4のサウンドを聴いてみた。ディスクの再生には1~2万円で売られているBlu-ray Discプレーヤーを使用。接続する必要があるのは、HDMIケーブル、電源ケーブル、左右をつなぐスピーカーケーブル程度だ。

 やや大きめのリモコンが用意されており、ここで入力や3Dサウンドの切替ができる。アクション映画のほか、チェロ曲など音楽も聴いた。

 映画では左右の音空間がより広く感じられ、ステレオ再生でも上下方向の音の動きを感じられる。背面まで音が回り込む感じまではしないが、高さ方向は確実に出てくる。

 音楽では、標準の状態に対して明らかに音の鮮度が上がる。中央で鳴っているチェロの音の直接音はより鮮明で、弦を引くタッチの硬さや柔らかさといった質感もリアル。逆に間接音は大きく広がる。生演奏のように直接音と間接音の響きが分離し、立体的な空間のどの位置に、音の発生源があるかがとても明瞭に分かる。

 これが小型のしかも、2つのスピーカーだけで出てくるサウンドというのはなかなか驚かされる部分だ。3Dサウンドというと、映画を臨場感よく楽しむためのものと考える人が多いかもしれないが、誇張や音の劣化は感じないため、普段Hi-Fi機器で音楽を聴いている人にもおすすめだ。高解像度かつリアルな音場で、音のある空間に包まれる感覚が味わえると思う。

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