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アクセンチュア初の女性CEOジュリー・スウィート氏が語る

挑戦に恐怖を覚えない夢は、十分な夢と言えない

2020年03月19日 09時00分更新

日本のクライアントに学べ

 スウィートCEOは、就任後に、リーダーで構成されるグローバルマネジメントコミッティのメンバー全員を日本に連れて行くように指示をしたという。

スウィート 「日本は、江川社長以下のリーダーシップチームが卓越したリーダーシップを発揮し、成長していること、人材開発への投資を積極化させ、イノベーションにも取り組んでいること、日本のクライアントの多くはグローバル企業であり、日本のクライアントから学んでほしいと考えたこと、そして、これをグローバルマネジメントコミッティに知ってもらいたいと考えた」

 日本でグローバルマネジメントコミッティを開催したのは、今回が初だ。

 日本では、独自の働き方改革「Project PRIDE」を実施。2014年度に同プロジェクトを開始した時点では、1058人であった女性社員が、5年間で4926人へと4.6倍に拡大。男性社員は3980人であったものが、9155人へと2.3倍に拡大している。アクセンチュアの江川昌史社長は、「日本法人の売上高も、社員数の拡大と同様の成長を遂げている」とする。日本法人では6期連続2けた成長を遂げているという。

 一方、スウィートCEOは、「リーダーに大切な資質」についても触れた。

 それは、「謙虚であることが大切であり、部下を応援する姿勢を持つことである」とする。

スウィート 「自分がすべての回答を持っているわけではなく、ほかの人から学ばなくてはならない。優れたチームがいて、自分が強くなれる。また、どんなビジネスもデジタルであり、さらにそれは人によるビジネスである。新たな働き方を受け入れなくてはならない時代であり、そこにおいて、リーダーはどうやって成功するかを社員に示さなくてはならない。部下を応援し、部下を変えることが必要である」

 これがスウィートCEOならではの経営のやり方であり、リーダーとしての姿勢だ。

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