PhotoshopとPhotoshop Lightroom、Premiere Proでの使い勝手を検証してみた
写真&動画編集で期待以上の性能を発揮! Ryzen 7&GeForce搭載「DAIV A5」はストレージ強化でさらに快適に!
Ryzen 7 3700Xを採用し、13万円台という高いコストパフォーマンスを持つマウスコンピューターのクリエイティブ向けデスクトップパソコン「DAIV A5」。基本スペックは前回のベンチマークテストで確認できたが、アプリでの使い勝手やパフォーマンスはやはり使ってみないと判断できない。そういうわけで、3回目となる本記事では、普段よく使うPhotoshopとPhotoshop Lightroomでの使い勝手をお伝えしよう。
Photoshop/Photoshop Lightroomで期待値以上の性能を発揮
PhotoshopもPhotoshop LightroomもGPUの要求はあまり高くなく、本機に搭載されているミドルレンジのGeForce GTX 1650でも結構余裕はある。PhotoshopとPhotoshop LightroomでのGPUの主な仕事は画面描写に関する部分で、エフェクトやフィルター、プラグイン、補正などを行なう場合のプレビュー時に活躍する。また、拡大して細部を確認する場合はもちろん、拡大したまま画面の隅々をチェックするためのドラッグ操作時にも、内蔵GPUとディスクリートGPUでは画面の描画速度に大きな差が出てくる。
Photoshop LightroomでRAWデータ500枚の書き出し時間を測定すると、約10分37秒ほどだった。これはストレージの書き出し中に待機時間が発生し、CPUが処理待ちになってしまったためである。JPEG(最高画質)での書き出しは約3分57秒ほどで終了しているため、フルスペックでの処理能力がうまく発揮されていないのではないかと思われる。
DAIV A5に標準で搭載されているSSDはM.2 SATA接続。これにより、Ryzen 7 3700Xの処理に書き込みが追いつかず、かえってボトルネックになってしまっている。書き出し中にタスクマネージャーで確認してみると、ストレージの使用率が100%まで上がっていて、CPUが動作していない時間が生じていることがわかる。
同じDAIV Aシリーズの上位モデルにあたる「DAIV A7」での動作状態もチェックしたことがあるが、そちらにはPCIe 4.0に対応したNVMe接続のSSDが採用されていた。DAIV A5と同じRyzen 7 3700Xに16GBメモリーの組み合わせでGPU(Radeon RX 5700)は違うものの、約3分半で処理できている。その結果を考えれば、DAIV A5でもストレージをNVMe接続のSSDに変更すれば、DAIV A7と同一かそれに近い処理能力になるだろう。
Photoshop Lightroomの書き出し処理においては、ストレージのスペックがCPUやGPUの性能に追いついておらず、性能を引き出せていない点が見受けられる。だが、CPUそのものの処理能力は高いので、NVMe接続のSSDに変更することでかなり改善されるだろう。GPUの性能は決して高い方ではないが、Photoshop/Photoshop Lightroomでは十分な処理能力が出ているので、写真をあつかうのがメインなら、DAIV A5は期待値以上の性能で作業できるマシンといえよう。
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