前回、前々回に紹介した『Xperia Z(SO-02E)』もかなりの驚きがありましたが、もっと驚かされたのは、なんとタブレットの『Xperia Tablet Z』もいっしょに登場したことです。
スマホの『Xperia Z』と共通のデザインで、10.1インチディスプレーで薄さ約6.9ミリ、約495グラムという非常に軽く、極薄なフラットボディー。さらに防水、防じん性能を備えており、タブレットとしても相当なインパクトです。
全体の大きさは長さ約172ミリ×幅約266ミリ×厚さ約3.9ミリ(最厚部約7.2ミリ)。発表当時では世界最薄かつ国内最軽量を誇っており、その数値よりも実際の現物を見た際の驚異的な薄さと、手にするとひょいと持ち上がってしまう軽さに驚きました。
10.1インチディスプレーはフルHD(1920×1080ドット)よりも縦方向に120ドット多いWUXGA(1920×1200ドット)。この高解像度がとても魅力的で、その半年前に登場した『Xperia Tablet S』シリーズの1280×800ドットからしてみると、高精細になったことでジャギーの少ない映像を鑑賞できたり、小さい文字もアイコンもなめらかに表示できたりと視認性が著しく向上しました。
ディスプレーには、空気層をなくすことで画面に当たる光の反射と拡散を低減する“OptiContrast Panel”を採用してコントラストを高めつつ、外の光の強い場所でも映り込みを抑えており、“モバイルブラビアエンジン2”の効果もあって、動画鑑賞時も色味が鮮やかかつ綺麗な映像を楽しめます。
それから、ディスプレーのタッチセンサーをガラス面と一体化したことで光の反射が少なかったり、ディスプレー自体が約2割薄くなったりという進化もあれば、画面タッチの際の指の吸い付きがいいというメリットもあります。
『Xperia Z』と同じく表面と背面がフルフラットで、外側の4つの角はなだらかなラウンド形状になった“Omni Balance Design(オムニバランスデザイン)”。
バックパネルはさすがにガラス製ではなく強化グラスファイバーを採用。より薄型かつ軽量化と高剛性化に貢献するカタチで、『Xperia Z』の7.9ミリよりさらに1ミリも薄いボディーを実現しています。
当時『Xperia Z』のパープルを使っていましたが、結構大切に使ってるつもりでもいつのまにかフレームに傷がついており、これはどうやら素材の上の塗装膜が剥がれているらしい、ということがわかりました。
その一方で『Xperia Tablet Z』のフレームはブラックの樹脂素材そのままなので、パープルのような目立つキズがつかず、キズをあまり気にしないほうが気がラクだと思ったことを覚えています。
背面の右上にはソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を採用した810万画素カメラを搭載しています。高感度、低ノイズなうえに、開放値F2.4の明るいレンズと独自の画像処理エンジンを搭載。薄暗いところでも低ノイズで明るい写真が残せるというのも、『Xperia Tablet Z』の大きなアドバンテージだったと思います。
正面のディスプレー上には220万画素の前面カメラがあり、対面でスカイプによるビデオチャットをする際にもはHD解像度で利用できます。
側面上部には赤外線ポートも搭載しています。左側面には『Xperia Z』シリーズの象徴ともいえるアルミ素材にスピン加工を施した電源キーとボリュームキーがあります。このほか、ステレオヘッドホン端子やマイクロUSB端子、3G/LTEモデルにはSIMスロット、マイクロSDカードスロットなどはすべてカバーで覆われていました。
スピーカーもモノラルではなく、両サイドにスピーカーが搭載。さらにスピーカーの音をクリアーかつワイドレンジに補正する “ClearPhase”やサラウンドスピーカーの音を仮想的に再現する“S-FORCE Front Surround 3D”、“クリアステレオ”、“クリアベース”、“xLOUD”といった、ソニーお得意のオーディオ技術が投入されています。
タブレットでそのまま音楽を聴いたり動画を見る際にショボショボした音ではなく、しっかりとした臨場感のある音質が楽しめるいうのもまた新鮮でした。
スマホとはまた違った感覚で使えるタブレットの楽しさを再認識したのもこの時です。次回も『Xperia Tablet Z』がもつ魅力を紹介したいと思います。
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