回らないかっぱ寿司ができました!
回らない「かっぱ寿司」が登場!
『かっぱ寿司』の系列でありながら回らない寿司屋が登場しました。
青山に『かっぱ寿司』の都市部向けの新業態となる『鮨ノ場』一号店が9月18日(金)にオープン。『鮨ノ場』は『かっぱ寿司』ではあるまじきことに、寿司が回らないのです。
えええ!? 『かっぱ寿司』といったらファミリー向け100円回転寿司チェーンの代表格ですよね。それなのに回らないなんてけしからん、とばかりにグルメ担当で酒飲みの記者ナベコが、『鮨ノ場』のメディア向け事前お披露目会でその全貌をウォッチしてきました。
新設備の特急レーンで寿司を提供
青山通り沿いにある『鮨ノ場』一号店は、広さ約80平米、座席数は30席程とこじんまりとした規模。カウンター席が用意され、ひとりでも入りやすい雰囲気になっています。
寿司は回っておらず、中央部には回転レーンではなく直線的なレーンが上下の二段式で配されていました。
各席にはタッチパネル式のタブレット端末が用意されており、注文はすべてこちらでできるようになっています。
タッチパネルで注文を確定させ、しばし待つと……。
タブレットが寿司の到着を案内してくれます。
シャー!
『鮮魚三種盛』(300円・税別) |
レーンの上を皿が滑り、目の前に注文の寿司が到着しました。
寿司が高速レーンで届く様子は、動画でもお楽しみください!
ベルトコンベアー式なので2倍の高率
オーダーした寿司がレーンで届く仕組みは、『かっぱ寿司』に従来ある新幹線レーンと同様に見えますが、2レーンのうち1つ、上部のものは新導入の“オリジナル特急レーン(オートウェーター)”となっています。
上段はベルトコンベアー式の“オリジナル特急レーン(オートウェーター)”。 |
特急レーンは、ベルトコンベアー式を採用。従来の新幹線レーンは単線で一方通行であるため、寿司を一回届けるごとに厨房に戻るタイムロスが生じてしまったところ、ベルトコンベアー式のものは回転するため連続して寿司を運ぶことができます。これにより速度自体は同じですが、新幹線レーンの2倍以上の提供効率を特急レーンは可能にするというのです。
寿司の価格は120円~
気になる寿司の価格は一皿120円(税別)から。6段階で価格が分類されており、一番高いグレードの物で420円(税別)です。
最安で120円(税別)と、一皿100円(税別)の寿司がメインである『かっぱ寿司』と比較するとやや高く感じます。ですが、『鮨ノ場』は品質も全体的に『かっぱ寿司』より高め。例えばマグロは、『かっぱ寿司』で扱うキハダマグロより高級なミナミマグロを使用しています。
野菜寿司、ローストビーフすしなど
『野菜三貫盛り』(240円・税別) |
『鮨ノ場』ならではのメニューのひとつが“サラダ寿司”。
寿司だと不足しがちな野菜を補えいたいという健康志向の人向けにパプリカ、アスパラ、サンチュなどをネタにした寿司は、『かっぱ寿司』にはないものです。
『王様のローストビーフ』(300円・税別) |
また、ローストビーフ寿司など、都心部ならではの高級感あふれたメニューもあります。
一貫で頼める寿司メニューがあるのも特徴的です。寿司チェーンでは二貫が盛られた一皿ごとのオーダーが一般的ですが、女性などで二貫では多いという場合も気軽に注文できるますね。
酒のつまみメニューも充実
さらにさらに! 酒飲みナベコにはうれしいことに、『鮨ノ場』では酒やつまみメニューが充実しているのです。
ローストビーフに、刺身、天ぷら、揚物、サラダなどなど。ひとりでふらりときて、つまみを食べながらお酒を飲むのにぴったり!
『人気のおつまみ三種盛』(480円・税別) |
おつまみ三種盛』は、刺身と天ぷら、茄子の浅漬けがセット。刺身は身が厚くておいしかったのですが、
一番気に入ったのは天ぷら。衣が良い感じにカリッ揚がっていて適度に味もついているため、ビールに合うのです!
「回らないかっぱ寿司はけしからん」とはじめにもうしましたが、前言撤回。寿司が回らない新業態、酒が飲みやすくて良いです。
なお会計は、『かっぱ寿司』とは異なり完全にタッチパネルで管理されていました。皿を重ねたり専用機械に流し込む必要がないのは新鮮です。
回る回転寿司でも8割程度がオーダー
回る回転寿司でも個別にネタを追加注文する割合はとても多いらしい。 |
なかなかおもしろそうな『鮨ノ場』。それでも寿司は回っていてほしい、という人もいると思います。でもそれは少数派なのかも。
実は回転寿司チェーンでは、寿司は回っていてもオーダーの割合は非常に高く、『かっぱ寿司』だと8割程度もオーダー対応で提供しているそうです。メニューにあっても偶然回っていない寿司が欲しいという場合に限らず、つくりたての新鮮なものが食べたいという要望も多いのでしょう。
そこで、『鮨ノ場』ではお客さんの希望に応えるカタチで、注文が入ってから寿司を調理し、高速レーンで提供するスタイルに特化。店舗面積の規模的にも、『かっぱ寿司』は従来は郊外向けに展開してきましたが、巨大な回転レーンをつくらない業態は都市部向けに都合良かったそうです。
回らない寿司屋『鮨ノ場』は、まずは青山に。以後都市部や繁華街に出店を増やし、2019年までに100店舗体制を目指しているということ。回転寿司らしい気軽さで、注文してから寿司をつくってくるれというオトク感があるために、サラリーマンや若い女性を中心に支持を得そうですよ!
『鮨ノ場 青山オーバルビル店』
・グランドオープン:9月18日(金)
・住所:東京都渋谷区神宮前5-52-2青山オーバルビル1F
・営業時間:10時~23時
・定休日:年中無休
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