山形にラーメン巡礼行ってまいりました!
山形空港の愛称はおいしい“山形空港”。 |
国民食である“ラーメン”をもっとも愛する県、それこそ山形です。
激戦区の東京でもなく、名物として有名な北海道でもなく、意外と思われるかもしれませんが、タウンページが調査した人口に対してのラーメン店数や総務省の家計簿調査をみても、いかに山形にラーメン店が多く県民がどれだけラーメンに投資しているかが明らかになっているのです。
そこで、今回はラーメン大好き県の人気ラーメンを巡るべく山形に行ってまいりました。おいしいラーメンに出会えるといいな。
山形市『吉野家食堂』
山形の中でも店舗が密集しているのが、やはり山形市内。まず訪れたのは山形市にある『吉野家食堂』です。
『吉野家食堂』は、山形のラーメン四天王と評されることもあるだけに、長い間愛されている中華食堂です。店舗は大通りから少し入った立地で、民家にまぎれてポンとあるので意表をつかれました。住まいと直結している店内は木造りのテーブルが印象的で、確かに“食堂”という雰囲気がぴったりでしたね。
素朴……、だけどクセになる!
『吉野家食堂』ラーメン(650円) |
メニューはラーメン、塩味ラーメン、みそ味中華の三択。ここはシンプルにラーメンを注文しました。
チャーシュー、メンマにネギ、カマボコ、海苔が乗ったラーメンは見た目からして素朴な“中華そば”。食べてみてもその印象は変わることなく素朴。ですが、素朴な中にも香ばしさと品の良さがあり、しっくりくる味わいでした。
黄金色に輝くスープは牛骨ダシでしょうか。あっさりした中にもクリーミーな香りがあり、口通りが良い中太麺に絡みました。薄味なのでしっかり味のついたメンマのトッピングがバランスよくおいしくいただけました。
中盤からはコショウをアクセントに!
正直、四天王という仰々しい印象とは違いましたが、大切につくられた中華そばという印象でした。こういう味こそ毎日食べたくなるなぁ。
山形市『らーめん 有頂天 EVOLUTION』
お次も山形市内にある『らーめん 有頂天 EVOLUTION』に。
『らーめん 有頂天 EVOLUTION』は大通り沿いにある大型ラーメン店で、家族連れでも訪れやすい雰囲気を醸していました。“絶品への挑戦”というスローガンをかかげており、メニューは醤油味の『有頂天ラーメン』、極みの海老辛である『海老味噌ラーメン』、夏季限定の『冷たいみそらーめん』などバリエーションが豊富。
げその衣にパワフルな味噌スープ染みる
『らーめん 有頂天 EVOLUTION』げそ天みそらーめん(850円/税別) |
味噌ラーメンの上に突き刺さるようにげそ天が乗った目を引く佇まい。箸でげそ天をとってみても本当に巨大で、別皿においてご飯のおかずとして食べても良いくらい。
さて、このげそ天がニンニクがピリッときいたこってり系味噌スープに染み染みでおいしいのです。
麺は太麺、極太面と選択できる中、太麺にしましたが、極太麺のほうがスープのパワフルさに対抗できてよかったかも。
あとで気が付いたのですが、おそらく本来であれば乗っているはずの赤味噌がたまたま抜けてしまった様子。山形の赤味噌ラーメンというと『龍上海』という有名店があるのですが、『らーめん 有頂天 EVOLUTION』の赤味噌がそれに並ぶと言われています。おや、おや……!! 食べられなくて無念。
赤味噌が乗ってなくても十分においしいと思いましたが、これはまたリベンジに行かなくては。
天童市『ラーメンリッキー』
山形市からやや北上する天童市は将棋駒と温泉で有名。そんな天童地域にもあちらこちらにラーメンの名店が散らばっています。そんな天童市で訪れたのは『ラーメンリッキー』。
田んぼの脇の道にある郊外のラーメン屋さん。店内はテーブル席と畳の座敷があり、団体でもくつろげる田舎の中華そば屋さんという雰囲気でした。
麺、具材ともにたっぷりで満足の冷やし麺
『ラーメンリッキー』冷やしみそ(950円) |
暖いラーメンばかり食べてきたので、ここいらで暑い季節らしく『冷やしみそ』を。山形はなんといっても冷やしラーメンも有名です。
さてさて、ドドーンと出てきた『冷やしみそ』のボリューム感に驚かされました! 麺が山盛り。具材が盛り盛り。
チャーシュー、メンマ、キュウリ、錦糸玉子、ネギとサービス感満点に盛り付け。チャーシューは手作り感がある厚切りで、脂っ気もありジューシー。この旅でイチバン気に入りました。
スープは辛さのアクセントがきいた味噌味。非常に食欲をかきたてる味わいです。
ボリュームこそ多いですが、味噌の味、具材のシャキシャキ感で夢中になって食べきれてしまうおいしいさでした。冷やし中華ともちょっと違うこんな冷やしラーメンを味わるのも山形ならでは。
酒田市『ケンちゃんラーメン』
山形に来たからには必ず食べておきたいのは、山形を中心に支店をいくつも展開する『ケンちゃんラーメン』。 今回、日本海に面する酒田にある本店を訪ねました。
手打ちうどんのような麺が独特でクセになる
『ケンちゃんラーメン』中華そば(750円) |
昼すぎてもお客さんで混雑する『ケンちゃんラーメン』のメニューは『中華そば』一択。“こい口・うす口”、“油ぽく・油ぬき”というのをオーダーすることができます。今回は特に調整を加えずノーマルな中華そばを注文。
並盛りでしたが、スープが見えないほど麺がたっぷり入った丼が登場しびっくり。
『ケンちゃんラーメン』で特徴的なのは、手打ちうどんのような不均等な平麺。食感が優しく日本人にはなじむ味で、量が多くてもするする食べてしまう魅力があります。
ノーマルのスープだとやや薄く感じたので、自分で七味などでテイストを加えました。“こい口”など調整がきくので、複数回通ううちに自分にぴったりの味を見つけるとよいのですね。ラーメン二郎のような楽しさがあります。
チャーシューも厚みがありパワフルで、750円でこのボリューム感であるのを改めてスゴイと感じました。小盛り650円もあり、女性にはそちらが妥当な量だと思います。
麺の独自性やボリューム感に山形の懐の広さが見えますね。
酒田市『花鳥風月』
酒田地域には“酒田ラーメン”といわれるジャンルのラーメンがあります。ラーメン巡礼の最後は、その中で比較的新しい店舗の『花鳥風月』に行きました。
頼んだのは『ワンタンメン』。
天女の衣のようなふわとろワンタン
『花鳥風月』ワンタンメン(780円) |
パッと見、普通のラーメンのようですが、チャーシューの下にはこのようにフワフワのワンタンが入っています。
このワンタンがとても独特でした!
生地が極薄でたゆたうようにスープの上に浮いており、まるで天女の羽衣のよう! 口に入れるとフワッとした生地の食感、ダシがきいたタネのクリーミーな味が広がり、ほかでは食べたことがない味わいでした。
スープは魚介がきいた優しい味でした。女性がハマりそうです。卓上にダシスープもあるので、味が足りなかったらつぎ足しできるのも魅力。
以上、記者ナベコの山形ラーメン巡礼の旅でした。
どの店も個性的な味でした
もちろん山形にはまだまだ有名ラーメン店はあるのですが、今回は時間の都合でこのあたりで……。
さて、山形市から天童、酒田のラーメンをめぐって思ったことは、どの店も個性的であったこと。「これが山形のラーメン」という決まったジャンルがなく、それぞれの店が工夫を凝らして、おいしいラーメンを仕込んでいると言った感じでした。ラーメンを愛する故に、店舗ごとの個性が光る。この独自性こそ、山形のラーメンの魅力なのかもしれませんね。
ラーメン巡礼がてらに出羽巡礼も
山形と言えばパワースポットとして注目を浴びているのは出羽三山。ラーメン巡礼するがてらに出羽巡礼をするのもおススメです。
なお今回、山形県の東部である山形市から西部である酒田氏までの移動には、山形空港と庄内空港が連携してただ今行なっているレンタカー割引キャンペーンを利用しました。
『山形横断出羽巡礼』と称したこのキャンペーンでは、山形空港と庄内空港と両方を利用し間を横断する場合、レンタカー代が最大78%オフになります。78%オフって信じがたい大放出特価ですよね。詳しくはキャンペーン公式サイトをご覧ください。
キャンペーンは11月30日まで。ラーメン巡礼も出羽巡礼も、オトクに行きたいなら今がチャンスです。
湯殿山 |
湯殿山 |
出羽三山は、羽黒山、湯殿山、月山の三山からなり、三つを巡礼することで生まれ変わりを体験できるという意味合いがあります。記者も行ってまいりましたが、時間の都合で月山には行けず、羽黒山、湯殿山を回りました。特に湯殿山の素晴らしいこと。
湯殿山の参拝の内容は「人に話してはいけない」というミステリアスな決まりがあってお伝えできないのですが、五感に残る印象深い体験になりました。
羽黒山 |
羽黒山 |
羽黒山 |
羽黒山も自然に囲まれており、心身ともに生まれ変われるような。
“パワースポット”といいますが、スピリチュアルに興味あるない関わらず、豊かな自然に囲まれるとそれだけで細胞が新陳代謝するような気がします。ふだん仕事でお疲れという人はぜひ!
山居倉庫 |
酒田市には、庄内のシンボルとも言われる米保管倉庫『山居倉庫』が。ケヤキ並木の倉庫群は美しく、目を見張るものがありました。『おしん』のロケーション舞台にもなったんですよね。
自分へのお土産に『初孫』などに代表される庄内地方のお酒の飲み比べセットを買ってきましたよ! ラーメン大好き県山形は酒もうまかった。うほほい!
※9月3日16時30分追記:初出時、一部写真に誤りがありましたので訂正いたしました。
関連サイト
・山形横断 出羽巡礼|山形と庄内。二つのおいしい空港を結ぶ空旅。
・10年不動!のラーメン大好きNo.1は、ず~っと山形県|NTTタウンページのプレスリリース
~ナベコ、Facebookページはじめました~
この記事を書いたナベコです!よかったらFacebookページをのぞいてください。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります