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お腹がグー!!映画『ステーキ・レボリューション』を空腹時に観たら本当にツラかった

2015年08月26日 11時30分更新

お腹減った、助けてくれ!

ステーキ・レボリューション

 ひどい、
 ひどすぎる。
 みなさん。私、ここまで映画を観て大変な思いをしたことありません。
 ほんっとに、ひどいんですよ!

 サシがキレイに入った牛肉の塊が大画面にドーン。肉に火をかけると肉汁が浮かび上がりジュッジュワー。食べた人は恍惚の表情を浮かべる……。

 おいしそうで、おいしそうで、おいしそうで!!
 お腹が減ってしんどすぎます! 助けて!!

前代未聞の食前映画『ステーキ・レボリューション』

ステーキ・レボリューション

 本作品は10月17日公開の映画『ステーキ・レボリューション』。タイトルそのまんまにテーマはステーキ! 監督のフランク・リビエラと精肉店店主イヴ=マリ・ル=ブルドネックが世界一のステーキを求めて20ヵ国、200を超えるステーキハウスをめぐって旅をした過程を編集したドキュメンタリー作品なのです。

ステーキ・レボリューション

 グルメの映画というとお金持ちが「ウェーーイ」と華やかな飯食っているところが出てくるのかと思いきや、本作はそんな食自慢ではなく、もうちょっと地味でもうちょっとマジメ。
 だってうまいステーキを探すために骨身を惜しまず世界中を回るんですよ。あっち行ってはお肉、こっち行ってもお肉。さらに農家もまわって牛議論も。「この国の牛の育て方はアーダコーダ」、「肉の熟成方はカクカクシカジカ」。ステーキに対する情熱がある意味執拗。ヤバいです。

ステーキ・レボリューション

 そんな真面目なドキュメンタリー映画だから、正直、字幕を追っていると疲れてくることもありました。ですがお肉談議の合間にステーキが「ジュー!!」。その音に何度も何度も覚醒させらました!
 この「覚醒」は単に目が覚めたというだけではなく、胃腸が動いて体中の細胞が活性化するレベル。つまりですね、全身全霊から「お肉が食べたいお肉が食べたいお肉が食べたい」と求めてしまうわけですよ。

 ここまで有無をいわさず身体に(食欲に)訴えかけてくる非人道的な映画があるなんて!

ステーキ・レボリューション

 映画は114分なのですが1位のステーキがついに紹介されたあとは、もはや席についているのがもどかしかったです。1分1秒たりとも早くステーキを食べたく、エンドロールを最後まで観ずに劇場を飛び出したくなるほど!

 本作品はインフォメーションに前代未聞の食前ムービーとして、「この映画を観た後は、お肉を食べたくなること間違いありません!ステーキハウスを各自ご予約の上、ご鑑賞ください」と注意があるほどです。みなさん、これは無視しない方が自分のためです。

日本の名店も紹介される

ステーキ・レボリューション

 やはり気になるのは国内のステーキ。ご安心ください、作中では日本の牛肉やお店も紹介されます! 和牛は世界的にみても誇るべき品種なのですよね。洋画に突如登場する素朴な日本の農家にほのぼのするはずです。

 日本のお店の紹介シーンは、ひいき目抜きにしても、とても印象的でした。
 世界のステーキ店がお肉を焼くシーンほとんどがダイナミックで、肉のうまさがダイレクトに伝わってくるもの。日本の場合は、静と動、そんな緊張感で肉を焼いており、東洋の神秘を感じさせる重厚な演出が施されていました。「この店に行ったら特別な体験ができる!」そう思わせるものでした。
 そんな日本の名店はどこか、作中でぜひご確認ください。

牛に丁寧なステーキ店に行きたくなる

ステーキ・レボリューション

 ステーキを語るにあたって、大切なのは牛。牛はそりゃあ食肉です、人間に食べられます。ですが、作中で特に驚かされたのは、ルビア・ガレガ牛を育てているスペインのとある農家。

 その農家では、15年くらいの年月をかけ牛を育てています。15年といったら子供を育てている感覚ですよね! しかも育てている間、繁殖させるわけでもなく搾乳するわけでもなく、ただただ餌をあげ続ける。そのコストは幾ばくか……。

 そんなふうに丹精かけて育てた牛は当然おいしいわけです。ごくごく当たり前ですが、私たちがステーキの恩恵にあずかれるのはそうやって大切に牛を育てている農家があるからだなぁ、という事実にあらためて気が付かされるわけです。 

 さて、そんなディープなステーキ映画『ステーキ・レボリューション』を観たあとに食べたくなるのは、牛を大切に扱っているお店のステーキ。正直、世界一のステーキが紹介されるわけですが同じものは食べられないので、知っている限り最高に牛に対して丁寧なお店に行きたいなと思いました。牛への敬意を払って!

 映画の公開は10月17日(土)。食欲の秋にふさわしすぎる内容です。予告映像が公開中なので、ぜひ確認してみてください。
 ※空腹状態で映画鑑賞にのぞむと、本当本当に観ているのが苦しくなります。

これだけでもお腹が減る予告映像

『ステーキ・レボリューション』
・監督:フランク・リビエラ
・出演:パリで一番の精肉店オーナー、イヴ・マリ=ル・ブルドネックさん&世界各国の牛さんたちと、その飼育家、精肉店店主、ステーキハウスのシェフなどお肉の未来を牽引するトップランナーたち
・公開日:2015年10月17日(土) 
・劇場:YEBISU GARDEN CINEMA、109シネマズ二子玉川ほか全国
・配給:ピクチャーズデプト
・提供:鈍牛倶楽部

(c) 2014 LA FERME PRODUCTIONS SAS et C.PRODUCTIONS

関連サイト

映画『ステーキ・レボリューション』オフィシャルサイト 10.17公開

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