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フランス発のSIMフリースマホ『ONETOUCH IDOL 3』実機レビュー 天地が逆でも使える!

2015年08月24日 16時00分更新

 “アルカテル”ブランドでスマホを国際展開しているTLCコミュニケーションテクノロジーは『ONETOUCH IDOL 3』の日本発売を発表しました。大手通信キャリアを通さないSIMロックフリー販売で、家電量販店やMVNOキャリア、そして自社のオンラインストアで販売されます。発売開始は8月28日、価格は4万2800円とのこと。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑アルカテルのスマホが日本に本格上陸。

 アルカテルが発表した『ONETOUCH IDOL 3』はSnapdragon 615(オクタコア、1.5GHz)、5.5インチフルHD解像度(1080×1920ドット)ディスプレー、そして背面1300万画素+正面800万画素カメラを搭載した。ハイエンドとミッドレンジのちょうど中間に位置するモデルです。アルカテルブランドの日本向けスマホは昨年イオンモバイルなどのMVNOで発売されましたが、今回のONETOUCH IDOL 3の投入を機会に日本のSIMフリー市場に本格参入するとのこと。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑日本のためにチューンナップも万全。

 OSは日本語化されているのはもちろん、LTEの対応もバンド1、3、7、8、19、20と主要なバンドをカバー。UIのチューンも含め日本市場向けに内部を再設計した、とTCLコミュニケーションテクノロジーのバイスプレジデント、アラン・レジューネ氏から説明がありました。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑本体はメタリックな3色展開。

 ボディーカラーはメタリックシルバー、ダークグレー、ソフトゴールドの3色。いずれも金属調の高級感ある仕上げでなかなか上品です。背面のカメラはでっぱりも無いので手に持ちやすくなっています。なお、背面カバーは外れませんが、バッテリーは2910mAhのものを搭載しているので1日程度の運用は問題なさそうです。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑7.4ミリのスリムボディー、SIMスロットはひとつ。

 本体サイズは74.14(W)×7.4(D)×152.7(H)ミリ。重さは141グラムです。本体側面にはSIMスロットを備えていますが、トレイはマイクロSIMとマイクロSDが並列した1枚のものを挿入するタイプ。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑業界初!スマホ画面が自動反転するリバーシブル仕様。

 ONETOUCH IDOL 3で特筆すべき機能はほかの製品には無かったというリバーシブル仕様。本体を正面から見ると、フロントカメラは目立たず物理的なホームボタンもありません。つまり、本体デザインは上下逆にしても使えるリバーシブルな仕様になっているのです。そして、電源を入れた状態で上下を逆転させてもそのまま画面が180度回転して使えてしまうのです。もうポケットからスマホを出した時、どっちが上だったっけ、なんて悩む必要もありません。重要な電話がかかってきたときもこれならすぐに出ることができます。アルカテルのスマホはこのような消費者目線で「もうちょっと使いやすくなるといいのになあ」といった工夫が随所にされているとのこと。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑音楽機能はJBLスピーカーやDJアプリを搭載。

 ONETOUCH IDOL 3は音楽機能にもこだわりを持っています。JBLの音質認証を取得したという強力なスピーカーを前面上下に配置。迫力あるサウンドで映画を再生することも可能です。また本格的なDJアプリ『ONETOUCH MIX』も標準搭載。音楽を再生しながらターンテーブルをタッチしたりエフェクトしたりするだけで、誰もが本格的なDJ演奏を行なうことができます。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑プリインストールアプリは標準的。
『ONETOUCH IDOL 3』
↑アプリ画面その2。
『ONETOUCH IDOL 3』
↑アプリ画面その3。

 OSはAndroid 5.0(Lollipop)。メモリーはメモリーが2GB、ストレージが16GBで操作してみるとスペック相応、ブラウザーを開いたりカメラを利用したりと一般的な操作をする際に引っ掛かりなどはほとんど感じられませんでした。なお、プリインストールアプリは標準的なもののみ。不要なアプリが入っていないのは好感が持てます。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑フロントカメラが強力、虹彩認証にも対応。

 フロントカメラは画角が84度と広く集合写真のセルフィーも楽にこなせます。またセキュリティー設定画面を見ると画面ロック時に“Eye-D”が選べます。これはフロントカメラを使った虹彩認証。自分の目を登録し、スマホを見つめるだけでロック解除することが可能になるとのこと(ARROWS NXの虹彩認証とは方式が異なります)。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑4万2800円の価値は十分あるか!?

 ONETOUCH IDOL 3の4万2800円という価格は、同じディスプレー解像度のASUS『ZenFone 2(ZE551ML)』より若干割高めです。デザインは好みがあるでしょうが、ONETOUCH IDOL 3はフランスブランドということもあり、PCメーカーのZenFoneとはテイストがかなり異なります。

 リバーシブル機能や虹彩認証対応のフロントカメラ、強力な音楽機能などを考えつけられた価格ということなのでしょう。今後MVNO契約などで割引販売も行われるかもしれませんから、SIMフリースマホを買う場合にこのONETOUCH IDOL 3を候補に入れるのは十分アリでしょう。

 なお、アルカテルのオンラインストアでは現在予約を受け付け中。8月21日から10月31日までオンラインストアで予約購入すると2500円相当のフリップカバー、3000円相当のIIJmio音声通話パックSIM、1280円相当の16GBマイクロSDカードがプレゼントされます。

『ONETOUCH IDOL 3』
↑アルカテルの今後のスマホに注目。

 スペックの高めなONETOUCH IDOL 3を日本市場に投入したのは、目の肥えた日本の消費者を考えてあえて上位モデルを選んだとのこと。ですが、アルカテルは海外でタブレットやスマートウォッチなど多数の製品を販売しています。日本市場での本格展開を始めるということで、今後それらの製品も投入される可能性も見えてきました。アルカテルのこれからの動きは要チェックです。

●関連サイト
ALCATEL ONETOUCH

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