VAIO ZにWindows10を自己責任でインストールしてみた

2015年07月30日 20時00分更新

　モンスターPCを謳う『VAIO Z』ですが、7月30日時点でまだWindows10の“機種別アップグレード情報”がVAIO株式会社のウェブサイトに掲載されていません。

　発売日に購入したワタクシ・ジャイアン鈴木の『VAIO Z』は、動画編集にもバリバリ活用しているメインマシンなのですが、互換性情報なしに思い切ってWindows10のインストールに挑戦することにしました。ま、失敗したら週刊アスキーの記事ネタになりますしね！

■まずは回復ドライブを作成

　『VAIO Z』はリアルにワタシのメインマシンなので、かなり大きめの文鎮になったらシャレになりません。というわけで、まずは万が一起動できなくなったときに復旧できるように、ストレージに記録されているリカバリー領域をUSBメモリーにバックアップしました。このバックアップは“回復ドライブ”コマンドから実行可能です。

■Windows10インストール用ツールを入手

　さて今回は『Windows10を入手する』アプリで予約しているにもかかわらず、いち早くWindows10をインストールするわけです。お優しい我らのマイクロソフト様は、ワタクシのようなせっかちさんのために『メディア作成ツール』を用意しています。けっして推奨するわけではないですが、下記が『メディア作成ツール』を入手できるURLです。……ホントに推奨してませんよ。ご利用は自己責任で。

Windows10のダウンロード

■Windows10をインストール！

　さていよいよインストールの本番です。VAIO株式会社の忠告を振り切ってインストールを決行するわけですから、やはり緊張いたしますねー。

　メディア作成ツールを起動すると最初に表示されるのがこの画面です。今回は“このPCを今すぐアップグレードする”を選択しました。

　いくつかのダイアログボックスで“次へ”と“同意する”をクリックしていくと、最後にこの画面が表示されます。この時点ならまだ慣れ親しんだWindows8.1に留まることができますが、万感の想いを込めて“インストール”をクリックします。

　以降、エラーメッセージが出やしないかとじっとインストール画面を注視していましたが、“ファイルのコピー”、“機能とドライバーのインストール”、“設定を構成”の過程はなにごともなく進んでいきました。拍子抜けです。本記事の企画倒れに匂いがプンプンしてきます。

　というわけでVAIO ZへのWindows10のインストールは無事完了。

　一応なにごともなく正常に動いています。と言うか、Windows8.1より快適に動いているような気さえします。とは言えここで油断してはいけません。細かくチェックしていきましょう。

■Windows10インストール後の動作状況を確認

　まずはデバイスマネージャーを開いてみました。とくに警告マークなどが表示されているデバイスはありません。正常に動作しているかどうかはともかく、一応すべてのデバイスがWindows10に正しく認識されているようです。

　それでは『VAIO Z』独自アプリは正常に動いているでしょうか？『VAIOの設定』アプリを起動し、ひと通り試しましたが、特にエラーメッセージは表示されず、設定も反映されているようです。……ただし、すべての設定を保証するわけではありませんよ！　しつこいですか？

　『VAIO Z』は2-in-1ノートPCです。なのでクラムシェルモードからタブレットモードに変形してみました。するとWindows10が、タブレットモードに切り替えるかどうかを問うメッセージを表示しました。形態変形をOSが認識しているようです。

　最後に確認したのはファンクションキー。タッチパッドのオンオフ、ミュート、ボリューム、画面の明るさ、画面表示設定……以上すべてのファンクションキーが正常に動作しました。

■まとめ

　というわけで、『VAIO Z』のいちユーザーとしてはとてもラッキーではありますが、本記事の担当編集から「つまらん、実につまらん」という声が聞こえてきそうな結果となりました。まあワタシも本当は、いくつか認識しないデバイスドライバーを無理やり認識させる……ような記事を想定していたのですが、うまくいってしまったものはしょうがありません。

　さて、この記事はWindows10をインストールした『VAIO Z』で書いていますし、アップグレード後にトータル12時間ほど使用しておりますが、特に不具合は起きていません。とは言え、今回の記事は“人柱”としてWindows10を『VAIO Z』にインストールしただけで、VAIO株式会社も、ワタシも、編集部、担当編集もその動作を保証するものではありません。ワタシ同様のせっかちさんがもしWindows10にアップグレードするのなら、あくまでも自己責任でお願いいたします。

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