最近は秋葉原で低価格な中国製Windowsタブレットをよく見かけるようになっています。中国のメジャーメーカーのひとつ、“Pipo”の製品も日本のマニアの間では名前を知られているようです。そのPipoから登場したのが“テーブルトップPC”。タブレットとデスクトップPCを合体させたような、摩訶不思議な製品です。
↑スタンドのあるタブレット?後ろのアンテナは何? |
Pipoの『X8』は7インチサイズのタブレット。でも、正面から見ると何やらスタンドのようなものの上にタブレットが乗っています。しかも、背面には太いアンテナ。いったいこれはどんな構造になっているのでしょう?
↑スタンドは一体型、机の上に置いて使うタブレット。 |
スタンド部分はタブレットと一体化。分離はできません。なるほど、このままテーブルや机の上に置いて使うような設計になっているわけです。つまり、タブレットと言うよりもデスクトップPCに近い製品なのでしょう。本体サイズは7インチタブレットとしては縦横は一般的、高さが最大50ミリあります。
↑豊富な拡張端子は大きな魅力。 |
デスクトップスタイルになったことで、タブレットのような製品ながらも拡張端子は豊富。USB端子は4つもありますからUSBメモリーやキーボードなど複数製品の接続もハブいらず。HDMIで外部モニターに出力すればデスクトップPCとしても使えますね。なお、電源は12V、バッテリーは搭載していないようなのが残念。背面の太いアンテナはWiFiのものでした。
↑WindowsとAndroidのデュアルブート。 |
搭載OSはWindows 8.1 with BingとAndroid 4.4。デュアルブートが可能です。これはほかの中華タブレットでも採用している製品が多いですね。
↑スペックは物足りないけど価格は1万円ちょい |
中国のオンラインストアを見ると価格は600元前後、約1万2000円。スペックはCPUがAtom Z3736F、メモリー2GB、ストレージ32GB、マイクロSDカードスロット(最大64GB対応)。ディスプレーは7インチの1280x800ドット。通信機能は100/10Mbpsの有線LAN、IEEE802.11.b/g/n、Bluetooth 4.0。やや物足りないスペックですが、値段を考えると妥当でしょう。
↑机の上に置くセカンドマシンにもよさそう。 |
178(W)×118(D)×50(H)ミリと、それほど大きくないので、机の上に置いておきメモを取ったり、気分転換に動画を見たり、そして普段はソーシャルのタイムラインを流しておく、なんて用途にも使えそうです。本体内部には余裕がありそうですから、改造してバッテリーを内蔵するのも面白いかもしれません。本体重量は424グラムです。
↑あんまりメジャーじゃないのはなぜだろう。 |
使い方によっては便利そうなPipo X8、中国でもあまり大きな話題になっていません。やはり、タブレットなのに自由に持ち運べないことから使い道が限定されてしまい、イマイチヒットに結びついていないのでしょう。タブレットメーカーのPipoとしては、このX8でデスクトップ市場にも進出してみようと考えたのかもしれません。
↑Windows 10になるのを期待。 |
このPipo X8もWindows 10へのアップグレードが可能なはず。Windows 10になればタッチ操作もより使いやすくなりますし、机の上に置くテーブルトップPCとしての真価が発揮されるかもしれません。筆者も実際に購入してそのあたりを試してみようと思っています。
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