『メタボ割』が適用される『海宝』にあの男がやってきた
「体脂肪率の分だけお会計より割引致します」
――メタボ割。
世界の山さんが猛々しく参上!※昨年暮れの写真です。 |
その日、そんな挑発的なキャンペーンを打ち出している牡蠣がおいしいお店『海宝』に、世界の山さんは訪れていた。
理由はあえて説明する必要はないが、取材陣である記者ナベコが熱烈なラブコールを送ったとだけ言っておこう。
メタボ割りとはいったい?
「ボクだって暇じゃないんだよ。いったい何だと思っているんだい、キミ?」わけわからないまま呼び出されて表情を曇らせている世界の山さん。 |
メタボ割はあくまで自由参加だ。メタボ割に挑戦したいという意を表明した上で、ハンドタイプの体脂肪計でグループ全員がその場で体脂肪率を計測。一番高く出た数値を代表として、そのグループの会計時に割引するというキャンペーンだ。
つまり、
体脂肪率が25%なら会計時に25%割引
体脂肪率が30%なら会計時に30%割引
になるという、メタボならメタボなぶんだけオトクなキャンペーン施策。なんというか、お肉が気になっている人には自虐的に突き刺さるフレーズである。
ふだん気にして体脂肪率をチェックすることはないという山さんであるが、「キミ、知ってたかい? 体脂肪計で計測するときはこうやって腕を伸ばすんだぜ?」いかにも慣れた様子で体脂肪計を扱った。さすが世界のやまさん、初見でもメカの心に触れる能力を持ち合わせている。 |
さっそく、山さんが体脂肪率を計測。この時の体脂肪計のメーカーはオムロン。おそらく機種は『HBF-306』だろう(体脂肪計の機種は本題とあまり関係ありません)。
身長と体重は自分で入力する。もちろん自己申告なのだが、漢のプライドにかけて正直に勝負するという山さん。
「いったいボクがどれくらいの力量をもっているかわかっているのかい? 25、30、35……、甘い甘い。ほら!」 |
ニコニコして計測した結果を見せる世界の山さん。
液晶には37.8%の数値が。こ、これは……。
割引は四捨五入して38%で計算してもらえる。38%というと約4割。飲食店で4割引きのキャンペーンなんてめったにあるだろうか。しかも、特定のメニューに限定されず、全体の会計時に割引きという。
もちろんこの数値は世界の山さんの力量があってのもの。すごいぞ世界の山さん、さすが世界の山さん。
体脂肪35%以上の人には年間パスポートも
世界の山さんの快進撃はこれだけに留まらなかった。体脂肪率が35%を超えたために、うれしいことに“海宝年間パスポート”たるものが発行されたのだ。これさえあれば、一年通して『海宝』の食事が常に15%割引きとなる。
重ね重ねだが、すごいぞ、世界の山さん。体脂肪率でパスポートが発行されるなんて、今の今まで想像したこともなかっただろう。
牡蠣や魚貝がふんだんに乗った『タウリンタワー』を注文
38%の割引が約束され、安心したナベコは『タウンリンタワー』(3980円)を注文。
この三重の巨塔はいったいなんだ?
この日の生牡蠣は、昆布森、厚岸、室津、赤崎の牡蠣であった。 |
『タウンリンタワー』は新鮮な生牡蠣、焼き牡蠣、焼き貝、海鮮の小鉢がタワーのようにふんだんに盛りつけられたもの。
牡蠣や貝は栄養ドリンクにも含まれている成分、“タウリン”が豊富。このタワーで概算4000mg程度のタウリンが含まれており、リポビタンDに換算すると約4本分にもなる。
一番下の段には焼き牡蠣。 |
タウリンはご存知の通り、ガッツがきくという成分。牡蠣や魚貝からたくさんタウリンを摂取することで、夏バテ防止が期待できる。また、タウリンはダイエットにも効果があるとされており、メタボで悩んでいる人は牡蠣からタウリンをたくさん摂取すすことで、ダイエットに結びつく……かも?
トマトソースなど、洋風に仕立てた牡蠣も。 |
『タウンリンタワー』は一番下段には、牡蠣の炭焼、味噌チーズ、バジルトマト、といった焼いた牡蠣のいろいろな味のバリエーションや、サザエのつぼ焼き、ホタテの焼きマスタードといった牡蠣以外の貝の焼きものも並べている。
ハマグリ、サザエも。 |
中断には、いくらタコあえ、海老マヨ、など海の宝のような海鮮の小鉢が数点。
お酒に合う海鮮の小鉢も。 |
牡蠣というと冬がおいしいという印象を持っている人は多いと思うが、実をいうと夏に旬の牡蠣もたくさんあるのだ。産地直送を売りにしている『海宝』では、今が旬の牡蠣を日ごとに入荷して、夏にとびきりおいしい牡蠣を用意している。
このメタボ割は夏季限定のキャンペーンであるのだが、夏の牡蠣のおいしさをこの機会に知ってもらいたいという意図があるそうだ。
タウリンタワーの魅力にとらえられ、夢中で写真を撮る世界の山さん。 |
今が旬!岩牡蠣が乗った盛合せも
タウリンタワーだけでは満足しない記者ナベコは、今が旬という“岩牡蠣”が乗った盛合せも追加注文。
眩暈がするような大きな実は大分産の岩牡蠣。
そして宮城、雄勝、昆布盛の真牡蠣。
夏の牡蠣は全体的に味が濃いのだが、岩牡蠣は特にミルク感が強く、海の滋養を存分に味わうことができる。
恍惚の表情を浮かべる世界の山さん。
牡蠣を目の前にして、酒を飲まない酒好きはいない! 記者ナベコは、濃厚な岩牡蠣に合わせて、力強い山廃純米『菊姫』を飲んでみることにした。
うむ。「この世の地獄」という言葉はよくきくが「この世の天国」という言葉はあまり聞かない。これが天国ではなかったら地獄でも良い。ウマイ、ウマすぎる。
牡蠣地獄に陥った
牡蠣、牡蠣、牡蠣、牡蠣。
世の中にこんな官能的な地獄があるかと思うくらい、何を食べても牡蠣。そして、ほかの海鮮ちゃんたち。
牡蠣をペロンと食べて日本酒をクッと流し込む。ほう、美味!
説明にもあったように、夏の牡蠣、ウマイ、ウマイぞ。だれだ、牡蠣は“r”のつく月しか食べちゃいいけないと言ったのは。もちろん産地によるだろうが、こんなウマイ夏牡蠣を知らないと損だ。
ふたりで飲み食いして約4割引きで6000円弱!
あ~、地獄見てきた。
これだけ、さんざん牡蠣を食べてお酒も飲んで、(ビールと日本酒をそれなりに飲んだ)お会計の元値は約1万円。メタボ割で38%割引が適用されたため、支払いは6000円弱で済んだ。なんとお手頃価格なんだろう。
メタボ割をやっている『海宝』は、方南町、みなとみらいの二カ所にある。残念なことに『海宝』高田馬場店は今夏のキャンペーンは終了。我こそは!と自信ある人はぜひメタボ割に挑戦してみよう。夏の牡蠣もなかなかいけるぞ。
海宝『体脂肪割(メタボ割)』
・概要:計測して出た体脂肪率の数値を会計時に割引き ※ディナータイムのみ
・実施店:『海宝』方南町店、みなとみらい店
・実施期間:8月15日まで(高田馬場店のみ既に終了)
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