スマホやPCなど世界のIT製品の工場が集まる中国・深セン。香港旅行ついでに深センの電脳街へ行く週アス読者の方も多いでしょう。そんな深センでご飯を食べたくなった時どうすればいいのでしょうか?実は誰でも簡単に食べられる学食のようなレストランがあるのです。
↑今日も元気な深セン電脳街。 |
最近では日本人の訪問も増えている深センの電脳街。地下鉄の華強路や華強北駅からすぐなので訪問するのも簡単です。ただ問屋系の店が多いので初めていくと店員さんの対応に戸惑うことがあるかもしれません。まあ、家電店やメーカー直営店もあるので、とりあえず行って売っているものを見るだけでも楽しいものです。ちなみに、英語はあんまり通じません。
↑ローカルご飯は敷居が高い! |
アクセサリー系の問屋ビルなどを回ると2時間程度はあっという間に過ぎてしまいます。また、慣れない土地のお店巡りをすると疲れちゃいますよね。一服がてらご飯を食べようにもどのお店に入っていいか悩むところ。道端には軽食屋もありますがいきなり入るのも勇気がいります。ファーストフード店もあるにはありますが、中国まで行ってハンバーガーってのも味気ないもの。やはりガッツリとご飯を食べたいですよね。
↑夢の学食系レストラン“家楽縁”を目指せ! |
でも、大丈夫!なんと中国語も不要で簡単に食事がとれるレストランがあるのです。それが“家楽緑(JiaLeYuan)”。深セン電脳街にいくつか支店がありますが、オススメは規模の大きいこちらの福旺店。午後遅い14時30分~16時くらいは昼休みなので注意。お昼時や夕食どきに行くのがいいでしょう。なお平日昼は店の前に長蛇の列ができます。
↑並んでおかずを指さすだけと簡単! |
店内に入るとどんどん先へ行くようせかされます。最初のコーナーでお皿にご飯を盛ってもらい、それを自分で取ってから先へと進みます。あとは学食のようにおかずが並んでいるので店員さんにわかるように指先で大きくアピール。店員さんに見えないようだと無視されますからね。「店員さんは自分のことを気にかけてくれるはずだ」なんて甘い考えは中国では禁物です(笑)。
↑ブルースリーの名言を思い浮かべろ! |
メニューは手前が肉や魚など高いもの(10元台、200円前後)、そして、奥に行くにつれ安いものになっていきます。最初の肉のコーナーで「どれにしよう、うーんとこれなんだろう?」なんてゆっくり考えていると、後ろのお客さんから押されることも。そう、考えている暇はないのです。パッと見てインスピレーションで「これ!」と指さす。「Don't Think,Feel !!」のブルースリーの教えで先に進みましょう。
↑スープは頼んだほうがいいです。 |
おかずはどれを頼むか途中で悩むこともあるでしょう。でも「残さないように」なんて考えてはいけません。多めに頼んで、余ったら残す。そんな考えでどんどん頼んだほうがいいと思います。さて、最後のほうにはスープがいくつか出ていますが、これ意外とおいしいのでオススメ。この手のスープはお腹にもいい感じです。
↑ジュースはカップを自分で取る。 |
周りの中国人を見るとずんずん進みながら声を出して「これ、ちょうだい」とかやっています。とにかく中国では「何でも自分でアピール!」てな感じで積極的に行きましょう。最後にレジの手前にあるこのカップはソフトドリンク用のもので1杯4元(約80円)、飲みたい場合は自分で取ります。なお、広東省名物ジュース“加多賀”の赤い紙パックがありますが、これは7元(約140円)と高いのでオススメしません。
↑ジュースは種類少なめ、たまに品切れのことも。 |
レジでは「XX元だよ」と言われるので、わからなければ50元くらいを出せば適当におつりをくれます。足りなければ「もっと」みたいに言われますが、通常はどんなに頼んでも30元台(580円前後)でしょう。さてレジの先でソフトドリンクを自分で入れます。種類は4種類のみ。たまに品切れで2~3種類になっていることもありますが、その時はあきらめてください。プラスチックのフタとストローもちゃんとあります。
↑お箸は消毒済み。 |
そして、お箸はこちらから抜き取ります。これもちゃんと消毒されているので大丈夫ですよ。ご飯を取ってからここに来るまであっという間だったと思いますが、ここまで無口でも大丈夫だったってのは楽ですね。
↑店内は結構広い。奥は電波の入り悪い。 |
さて、テーブルエリアは結構広く、昼の混雑時でも相席ながらなんとか座ることができます。なお、中国人は相席に座るとき「あー、いいよ」と特に気にしません。ひとりで行った時に席がひとつしかなくても「ここ、いい?」てなジェスチャーすれば、ほとんど「いいよ」という返事が返ってきます。ちなみに、店内で残念なのが携帯の電波の入り。奥の方はかなり悪いので、スマホをいじりたい人は窓側に座ったほうがよいですよ。
↑ちょっと豪勢にカモ肉をメイン。 |
代金はだいたい25~35元(約490~680円くらい)。中国にしてはやや高めですが、まあ、円安なので相対的に高くもなってしまいます。それよりも見た目でちゃんとおいしそうだし、しゃべらなくてもご飯をオーダーできるのですから十分納得できるんじゃないでしょうか。ちなみにこちらはカモ肉をメインにおかずを少なめにしてみたパターン。
↑味付けはやや濃いめ&辛目。 |
そして、こちらは7元(約140円)あたりのおかずを複数混ぜてみました。お味の方は悪くなく、濃いめなので日本人の口にも合います。また、唐辛子が入っているものはダイレクトに辛いです。全体的には甘口よりも辛口ですが、それがちょうごご飯に合うので悪くありません。
↑トイレがキレイ、経営者の方針が見える。 |
さて、筆者がこの家楽縁にばかり行くようになったのには大きな理由があります。それはトイレがとてもきれいなのです。トイレそのものはやや古いのですが、いつ行っても掃除されていて安心して使えます。トイレにも気を配るお店ってことは、店全体もそれだけ気が配られているってことですよね。
↑エネルギーを補給したら、またお店を回ろう! |
食事が終わったら再び電脳街に繰り出しましょう。なお、今回はこんなもの見つけました。スマホのスタンドです。しかし、中国なのになんで二宮尊徳?お店の人によるとこれは中国の誰かだそうで、中国でも苦労人の話があるのかもしれません。
↑深セン市内に十数店舗、これでもう空腹知らず。 |
家楽縁は深セン市内に10店舗くらいあるようです。電脳街エリアにも3~4ヵ所あるので、見かけたら入ってみるのもいいでしょう。深センのアクセサリー問屋は5階建てのビルが横に3本繋がっているなど、規模が大きく歩き回るだけで体力を使い果たします。家楽縁でしっかり食べて元気をつけて、深セン電脳街を堪能してください。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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