Apple SIM。アメリカのアップルストアで「アップルSIMが買いたい」というと、実際にこのパッケージで購入できます。価格は税金の関係で地域により変わりますが、5ドル程度。 |
アメリカでLTE版iPad Air2やiPad mini3などを購入すると同梱されているApple SIMってご存知でしょうか。通常、SIMといえばAT&TとかT-Mobileとかキャリア別に契約・調達するのがフツー。でもApple SIMは、端末上から”どのキャリアと契約するか”を後から選べるユニバーサルSIMなんです。珍しい存在なので以前から何度か取り上げてきています。
・『Apple SIMはキャリアにとって新たなビジネスチャンスとなるか』
・『Apple SIMの衝撃 キャリア主体のスマホ販売が激変する』
Apple SIMを入れたiPadでは、こんな形でキャリア選択ができます。選んだキャリアのSIMに、選んだ瞬間から切り替わる、という挙動をします。 |
本日、モバイル通信会社のGigSky(カリフォルニア州パロアルト本拠)が、90以上の国と地域で、Apple SIMで現地キャリアと契約できるデータプランの提供をはじめると発表しました。また、Apple SIM自体の購入については、世界10カ国で入手できるようになるとのこと(現時点でもアメリカのアップルストアでは個別購入は可能)。
アップル側からは特にリリースは出ていませんが、90カ国の対応地域のリストを掲載した専用ページが開設されています。
文面からして、アメリカ国内でも、国外でも(アメリカ人は)使えるよというニュアンス。もちろん他国の人が使っても良いはずですが。 |
90の国と地域の全欄。たまたまだと思いますが、日本近くのアジア地域はごっそり抜けていて、韓国も中国もフィリピンもシンガポールも入っていません。 |
この90カ国には残念ながら日本が含まれていません。SIM購入がどの国でできるのかは、アップル公式サイトからも確認できませんが、おそらく日本は入っていないでしょう。
Apple SIMが日本対応していたら、真っ先に契約して試してみたのに……というのは負け惜しみにしても、ちょっと寂しい印象は持ってしまいます。
このあたりの通信環境整備は、2020年の東京五輪に向けたインバウンド対応の一環として各キャリアの整備が進んで行くところだとは思いますけどね。
(2015年7月1日20:25追記:記事初出時、タイトルに誤字がありました。お詫びして訂正いたします)
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