6月20日発売の『TokyoWalker』。広瀬すずちゃんがかわいい |
KADOKAWAのタウンガイド『TokyoWalker』25年目のリニューアルだ。20日に新装版の第1号を発売する。価格は580円、特集は『東京田舎さんぽ』。
「最初の『ウォーカー』は週刊で始まった。次に隔週刊化して、そして月刊化。小さくなったのかというと、そうではない。ウェブと連動した新しい雑誌になる」と玉置泰紀総編集長はリニューアル後の出来栄えに自信を見せる。
リニューアル第1号の構成としては”食べもの”にフォーカス。
持っていくと特定店のランチが500円になる『ランチブック』を封入。中には1000円のランチも入っている。クリスピー・クリーム・ドーナツでドリンクを注文するとオリジナル・グレーズドを1個もらえるクーポン券などもついている。
100店舗でランチが500円になるランチブック |
気になったのは「かき氷スタンプラリー」。6月21日から7月20日までの期間限定で、都内7つのお店をまわってスタンプを集めると賞品がもらえる。ひみつ堂みたいな有名店とはちがう、知らない店に行くきっかけになりそうだ。
TokyoWalkerは昔ながらの雑誌と感じるが、じつは公式サイト『ウォーカープラス』は最大1億5000万PV、ユニークユーザー2000万人を抱える巨大ウェブメディア。今後は雑誌もウォーカープラスとの連動を増やしていく計画らしい。
公式アプリ『ウォーカータッチ』などとも連携し、アニメ映画『バケモノの子』上映にひっかけたキャンぺーンを展開する予定もあるそうだ。
「いわゆる聖地巡礼。実際の渋谷の町とアニメのつながりを紹介するようなつくりを考えている。誌面を染谷将太くんと広瀬すずさんでジャックするなど、トータルでマルチメディアをフル活用して、情報を可視化することを考えている」
TokyoWalker玉置泰紀総編集長 |
最近では台湾角川をつうじてNTTドコモのMVNO事業者としてSIMカードの発行をはじめ、主にアジアから日本に訪れるお客さんが欲しい情報を発信していく際のインフラづくりをやっていきたいと考えているという。
情報を検索で見つける時代、情報選びのプロもインターネットに流入してきた。一方、雑誌や書籍が持つアナログな色気も見なおされはじめている。いまは粗製濫造に背を向けたこだわりの本や、大手とはちがう少部数出版の世界がとても楽しくなる時代に入りつつあるんじゃないかなあと感じることもある。
新聞・雑誌を中心として出版業界が売上減少にあえぐ中、TokyoWalkerが先駆けて変なことをやってくれることを期待したい。というかわたしたちも思いっきり面白いことやんなくちゃね。
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ウォーカープラス
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