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格安スマホ版も登場した『Huawei P8』シリーズと『MediaPad X2』をレビュー

2015年06月16日 15時00分更新

 4月にフラグシップモデル『Huawei P8』を発表したファーウェイ。その大画面版となる『Huawei P8 Max』に続き、今度はコストダウンをはかった低価格モデルとなる『Huawei P8 Lite』の販売を開始しました。シンガポールで6月頭に開催された通信関連の展示会“CommunicAsia 2015”のファーウェイブースではその3モデルを展示。各機種の魅力に迫ります。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑3モデルが出そろったファーウェイのP8シリーズ

 フラグシップモデルに小型版や大型モデルを追加しバリエーションを増やす動きが流行りつつありますが、ファーウェイはLiteとMaxというふたつのモデルを追加し、P8シリーズを3モデル体制としています。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑6.8インチの迫力、Huawei P8 Max(写真右)。小ぶりに見えるHuawei P8 Lite(写真左)。

 P8 Maxは4月のP8の発表会で同時に展示されたものの、数は数台しかなく各国の取材陣の間で奪い合いとなる状況でした。CommunicAsia 2015ではP8よりもP8 Maxのほうが数が多く、ゆっくりといじれる状況。改めて触れてみると6.8インチと言う大きい画面には迫力が感じられます。5インチのP8 Liteと比べてもその大きさの差は歴然としています。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑P8ゆずりの高級感あふれる金属ボディー。

 本体は金属製で背面はカメラのでっぱりも無くフラット。サイズが大きいこともあり高級感もさらに増している印象を受けます。右側面にはSIMスロットをふたつ備えたデュアルSIM仕様のモデルが展示されていました。国によっては片側がマイクロSDカードスロットとなります。現在は中国で販売が始まり、東南アジアなどにはこれから投入される予定とのこと。ヨーロッパでも販売される予定です。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑片手でもなんとか持てるスリムなサイズ。

 本体サイズは93(W)×6.8(D)×182.7(H)ミリ。重量は228グラム。6.8インチサイズのため大きいものの、7インチタブレットよりは横幅が狭く片手でも持てないことはありません。厚みが薄いのでポケットからの取り出しは片手でも楽に行なえるでしょう。スペックは6.3インチ1080×1920ドットディスプレー、Kirin935オクタコア2.2GHzのCPU、3GBメモリー、13メガピクセルカメラ。Android 5.1上に独自UIの“EMUI 3.1”を搭載。

 

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑フリップカバーを付けると印象が変わる。

 サイズが大きいことから、フリップカバーを付けると手帳のような外見となります。純正で用意されるのはHTCライクなドットの並んだ“スマートカバー”。スマートカバーは黒、白、ゴールドと本体カラーと同じ3色が用意されます。

 

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑スマートカバーには情報を表示可能。

 スマートカバーは設定により閉じた状態で時刻や天気を表示できます。設定により表示をオフにすることも可能。なお、設定画面に日本語が見えますが、P8シリーズのグローバル版は3モデルとも日本語ロケールを標準搭載しています。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑スタンドにもなるスマートカバー。

 本体を横向きにすればホーム画面のアイコン表示も横向きに適したものになります。そしてスマートカバーも背面側を折り曲げることで、このようにスタンドとして使うことも可能です。映画や動画を再生するときに便利に使えます。

 

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑コストを落とした低価格版のP8 Lite。

 P8 LiteはP8の機能を落とした低価格版と言う位置づけです。ディスプレーは5インチ720×1280ドット、CPUが『Kilin 620』(オクタコア、1.2GHz)、2GB メモリー、カメラは1300万画素。Andorid 5.0上に独自UIの“EMUI 3.1”を搭載。ディスプレーの下にはHUAWEIロゴが入っています。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑本体サイズはP8とほぼ同等。

 名前こそLiteとついていますが、低価格化のためか本体のサイズはP8とあまり変わっていません。P8のサイズが72.1(W)×6.4(D)×144.9ミリなのに対し、P8 Liteは70.6(W)×7.7(D)×143(H)ミリと縦横はやや小さくなっているものの、厚みは逆に増しています。

 右側面にはSIMスロットがふたつ並びますが、P8とP8 MaxがデュアルナノSIMなのに対し、P8 LiteはマイクロSIM+ナノSIMとなっています。ナノSIMスロットはマイクロSDカードとの共用・排他仕様とのこと。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑ボディーのつくりもライトに。

 P8とP8 Maxは金属一体型のモノボディー構造ですが、P8 Liteは一般的な背面貼り合わせの造り。これも価格を抑えるためであり、アメリカ向けの製品は250ドル(約3万1000円)、ヨーロッパ向けも250ユーロ(約3万5000円)と低く抑えられています。日本向けとなればSIMフリーの格安スマホという位置づけになるでしょう。

 カメラも上位2モデルと画質は同じながら、RGBWフィルター非搭載などスペックを落としたものになっているとのこと。フリップ式のカバーの用意は無く、背面を保護するカバーのみが発売される予定です。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑P8は上品なフリップカバーをアピール。

 すでに各国で販売が始まっているP8は、アクセサリーとして提供されるフリップカバーをつけた状態で展示。窓あり、窓無しやカラーバリエーションが多数用意されています。P8は“フルスペック+デザイン”に注力したファーウェイのフラグシップ製品なだけに、アクセサリも上品なものをそろえています。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑7インチのMediaPad X2も展示。

 このほかにはMWC 2015で発表された7インチタブレットの『MediaPad X2』も展示されていました。ディスプレー解像度は1920×1200ピクセル、CPUは『Kilin 930』(オクタコア、1.5GHz)を搭載。メモリーは3GBまたは2GBのハイスペックなタブレットです。本体サイズも183.5(W)×7.2(D)×103.9(H)ミリとP8 Maxより1センチ横幅が広い程度。

Huawei P8シリーズ CommunicAsia 2015
↑5インチから7インチまで充実のラインアップ。

 ファーウェイはオンラインショップ向けの“honorシリーズ”のラインアップを強化しており、低価格モデルだけではなく日本でも発売された『honor6 Plus』のようなハイエンドモデルも販売しています。

 一方、従来の“Ascendシリーズ”はその名を“Huaweiシリーズ”と変更して再展開を図っています。CommunicAsia 2015で展示されいてたP8、P8 Lite、P8 MaxそしてMediaPad X2に、日本でも販売中の6インチの『Ascend Mate7』を加えると、5インチから7インチまで隙間なく製品が並びます。充実のラインナップを誇るファーウェイの新モデル、日本展開も期待したいものです。

●関連サイト
ファーウェイジャパン 個人向け製品

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