週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

WWDC 現地レポ 今年のノベルティはアレだった:WWDC 2015

2015年06月08日 06時30分更新

 今年もカリフォルニア州サンフランシスコのWWDC2015会場周辺からニコニコ生放送のため現地入りしている週アス取材班。開催前日にあたる現地時間6月7日(日)の現地の模様をお届けします。

アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015

 WWDC=WorldWide Developer Conference=世界開発者会議は、アップルが開発者のために主催する年に一度の大イベント。1989年に始まり、以降規模や会場を変化させながらほぼ年次開催されてきました。2015年で数えること26回目。今年の参加費用は1599ドル=20万3073円(1ドル=127円換算)です。

 iPhoneの発表以降、特に製品発表の場としてクローズアップされるようになり、2012年にはMacBook Pro Retinaの発表も初日の基調講演の目玉でしたが、本筋はアップル製品のためのアプリやサービスの開発者のための情報交換・情報公開の場です。

 そうした原点回帰を意識してか、2013年からは改めて製品発表よりも開発者向けの情報提供とアップデートに主眼を置いたイベントへと意図的に揺り戻してきています。この流れは2015年にも継続する見込みで、つまり、新しいiPhoneやMacの発表は、この場ではおそらくありません。

 特にMacBook Pro Retina 15インチは、通例なら今年がモデルチェンジサイクルの年でしたが、すでに感圧タッチパッド採用のマイナーチェンジを発表済み。残念ですが、形が変わるのは少なくとも来年まで待たなければならなそうです。

 とはいえ、製品・サービス含め大きな発表予想はいくつかあります。その点は

『アップルが来週、iTunesの定額聴き放題に参入するならサービスはこうなる』
『WWDCの隠し球はApple TVの超絶進化と新音楽ストリーミングサービスか』
『WWDCは6月9日2時に開幕!発表が予想されるiPhone 6s&Apple Watch関連情報まとめ』

 で詳しくまとめてますのでぜひご一読を。

 さて開催前日となる6月7日(日)は、世界中から集まるデベロッパー向けのバッジピックアップがはじまっています。公式発表によれば近年は毎回5000人を超える開発者が世界中から集まっていて、開催期間はまさに街がアップル開発者一色。会場周辺からして、この雰囲気。

アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
会場であるモスコーンセンターと道を挟んで向かい側の映画館の壁面。例年どおりアップルのデザインにジャックされています。

 年度によっては、発表内容の一端がわかるような巨大バナーが自由に出入りできるロビー階に設置されていた年もありましたが、今年はWWDC2015公式サイトのキャッチコピー"The epicenter of change."(変革の震源地)の言葉と、同様のカバーアートで統一されたデザインのみを見せるにとどまってます。

 丸と四角でつくられた曼荼羅のような模様はアップルウォッチのアプリアイコンとiOSのアイコンを意味していると思われますが、この2つが開発者向けの話題の中心になることは極めて想定内なので、特に深読みする情報にはならなそうです。

 さて、WWDCではバッジとともに参加者向けのノベルティが手渡されることが恒例になっていますが、今年のノベルティはこれでした。

アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
ここ数年定番になっている、背中に開催年度の数字の入った長袖ジャケット。この時期、サンフランシスコは意外に冷えるので、防寒着としても役立つように長袖です。
アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
バッジピックアップを待つ参加者の行列。
アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
そして、このロゴの前では撮影大会が始まります。仕事とはいっても、みんなアップル製品が大好きなデベロッパーたち。仕事を忘れての笑顔とはしゃぎっぷりといった様子です。

 約1600ドルの参加費用に加え、サンフランシスコ市内は折からの地価上昇に合わせてホテル宿泊費も急騰中。参加者は抽選で勝ち残ったうえで、なお宿泊費・食費含め30-40万円近い投資をして、この場に参加しています。テンションが上がらないワケがない、といったところ。みんな笑顔です。

 ここでバッジを受け取ったあと、海外勢は時差ボケ解消のため周辺を観光しつつ開発者談義をしながら一夜を過ごし、明日早朝からの基調講演行列に備える、というのがおそらく一般的なパターン。

 明日、この場で発表されるのが何であれ、iPhoneユーザーと、Apple Watchユーザー、そして両プラットフォームで一花咲かせようというアプリ開発者たちに有益なものであることは確かでしょう。
 日本で深夜のWWDCキーノート生中継を見ようと思ってる人は、ぜひ週アスの現地中継ニコ生の視聴予約もお忘れなく。日本語解説を交えながら、現地の取材写真とあわせて解説していきますので!

アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
会場内で写真をとっていると「写真とってもらえません?」と声をかけてきた二人。女性のほうは2年前のWWDC2013のジャケットを着ている。
アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
アップル世界開発者会議 会場に潜入してきた:WWDC2015
このさらに1日前の設営中にガラス越しにとった会場風景。特にいまと変化はありません。
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります