週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

下位モデルですら秒速で完売した史上最強スペックスマホ『LeTV Max』実機レビュー:COMPUTEX 2015

2015年06月03日 19時00分更新

 台湾で開催されている『COMPUTEX2015』。会期初日の6月2日に、クアルコムが台北市内で開催したメディア向けプライベートイベントで、“史上最強”とも言われるLeTV社のハイスペックスマホ『LeTV Max』の実機が展示されました。

LeTV Max
↑最新端末が並ぶデバイスカフェ。

 毎年開催されているクアルコムのイベントでは、同社の最新チップセットを搭載した各メーカーの端末がずらりと展示されるのが恒例になっています。COMPUTEXに合わせた6月のイベントでは場所を考慮してか、展示されるのはHTCなどの台湾メーカーやレノボなどの中国メーカーの製品が多数。それらに混じって新興メーカーの製品も展示されていました。

LeTV Max
↑すべてのメーカーを超えるハイスペック機『LeTV Max』。

 その中でも注目なのがLeTVがまもなく発売するハイエンドスマホ『LeTV Max』(LeTV X900)。同社は4月に3機種を発表したばかりの新興メーカーですが、実は中国ではIPTVサービスの大手。異業種からのスマホ参入ではあるものの、このLeTV Maxのスペックは大手メーカー品を含むあらゆる製品を超えた、超ハイスペックな仕様なのです。

LeTV Max
↑ベゼルレスの6.3インチディスプレーはQHD解像度。

 LeTV Maxのディスプレーサイズは6.3インチ。ですがベゼルの幅を1.6ミリに抑えた結果、本体の横幅は83.5ミリに抑えられており片手でも十分に持つことができます。解像度はQHD(1440×2560ピクセル)と高精細で細かい文字の表示も得意とします。OSはAndroid 5.0ですが、独自仕様を加えた“EUI5.0”を採用。

LeTV Max
↑2100万画素カメラに指紋センサーを備える。

 本体は航空機にも利用されるアルミ合金製で質感もよく、ほどよく湾曲したデザインが手のひらへのフィット感を高めています。カメラは背面に2100万画素を搭載、F2.0と明るく光学手振れ補正にも対応したソニーのモジュールを採用。さらにはカメラの下に指紋センサーも備えます。

LeTV Max
↑デュアルSIM、デュアルLTEに対応。

 側面にはSIMスロットを一つ備えますが、1スロット内にマイクロSIMとナノSIMを並列に並べて収納できるデュアルSIM仕様。通信方式はFDD-LTEとTD-LTEのデュアルLTE対応。3G/2Gの対応はモデルによりバリエーションがありますが、標準モデルはW-CDMA/TD-SCDMA/GSMに対応します。

LeTV Max
↑新興メーカーで採用が進むUSB Type-C コネクター。

 底面にはUSBコネクターを備えますが、表裏両面使用可能な USB Type-Cコネクターを採用。今や大手メーカーよりも先に新興メーカーがこの規格をどんどん採用しているのです。

LeTV Max
↑Snapdragon 810に、RAMは4GB、メモリーは128GBのモデルも。

 モンスター級とも言えるスペックを備えたLeTV MAX。CPUも当然、現時点で最高性能のクアルコムのSnapdaragon 810を搭載しています。クロックは2GHz。メモリーはRAMを4GB搭載。ROMは64GBまたは128GBの2モデルが用意されます。外部メモリー(マイクロSDカード)のサポートはなし。

LeTV Max
↑日本語ロケール搭載。7万円ながら入手困難は必須。

 ロケールを見ると日本語も搭載されています。LeTV Maxは現在中国の同社オンラインストアで限定販売されているのみで入手は非常に困難。価格は64GBモデルが3599元(約7万2000円)。ですが、これだけのスペックを搭載したスマホはほかにはありませんから、ぜひとも入手して使ってみたいものです。

 ちなみに、5月に先行発売となった同社のほかの2モデルはオンラインストアで瞬殺で完売。具体的には、中位モデルの『Le1 Pro』は20万台が1秒、下位モデルの『Le1』は同じく20万台が3分47秒で完売してしまったとのこと。4月の発表からの1ヶ月で、3モデルの合計予約台数は1000万台に達しているそうです。

LeTV Max
↑下位モデルの『LeTV 1』のスペックも見逃せない。

 LeTVのスマホ3機種のうち、お手ごろ価格で買いやすい下位のモデル『LeTV 1』(LeTV X600)もCOMPUTEX会場で見かけることができました。LeTV 1はチップセットにメディアテックの新SoC、Helio X10(オクタコア、2.2GHz)を採用。メディアテックブース内で同SoCを搭載する最新モデルのひとつとして参考展示されていたのです。

LeTV Max
↑3万円でハイスペックで欲しくなる!

 ディスプレーは5.5インチFHD(1280×1920ピクセル)。ベゼル幅はLeTV Maxより広い2.6ミリですがこれでも十分スリムな大きさ。本体サイズは147.8(W)×9.5(D)×74.2(H)ミリ。カメラは1300万画素、メモリーは3GB、ストレージ16/32/64GBの3モデルが用意されます。こちらもUSBコネクターはType-C。LeTV 1の価格は16GBモデルで1499元(約3万円)とコストパフォーマンスに優れた製品だけに人気が集まるのも納得できます。無名とはいえこれだけのハイスペック製品を一気に3モデルも投入するLeTV、侮れないメーカーになりそうです。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります