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ASUSの発表会でチラ見せされたZenWatch 2を速攻レビュー Apple Watchと比べてみた:COMPUTEX 2015

2015年06月01日 22時30分更新

  ASUSは、台湾で開催されるCOMPUTEX 2015の前日に、プライベートカンファレンス“Zensation”を開催しました。そのキーノートではアナウンスされなかったスマートウォッチ『ZenWatch 2』を、タッチアンドトライ会場に参考出展していました。ふたつのサイズや多数のベルトバリエーション、また使いやすくなった時計アプリが搭載される予定とのことです。

ZenWatch 2
↑突如展示されたZenWatch 2が大人気。

 会場の一角にずらりと並べられたスマートウォッチ、これが『ZenWatch 2』でした。キーノートでは一切の説明はありませんでしたが、正式な発表は9月にベルリンで開催される“IFA 2015”になる予定とのことです。ブース展示品は動作モデルではなく、画面表示が付いている製品はデモモードが動くだけ。実際に手にって腕に装着できるモデルは電源が入らない状態でした。

ZenWatch 2
↑本体は2サイズ、幅45ミリ(右)と49ミリ(左)。

 ZenWatch 2は本体サイズが従来の1種類から、Apple Watchのように2種類となりました。大きいほうが49ミリで、小さいほうが45ミリ。ディスプレーサイズ、解像度は現時点では未公表。OSにAndroid Wearを搭載するので、同OSが対応する解像度になる予定です。ディスプレー面はゴリラガラス3に覆われ、キズがつきにくくなっています。本体は防水・防じんの仕様がそれぞれIP55からIP67へと従来モデルから強化されています。

ZenWatch 2
↑男性向けといえる49ミリモデル。
ZenWatch 2
↑女性向けといえる45ミリモデル。

 49ミリモデルは主に男性がターゲット。ベルトの幅は22ミリ。一方、45ミリモデルは主に女性をターゲットにしておりベルト幅は18ミリとのこと。本体のケース部分の色はシルバー、ガンメタル、ローズゴールドの3色。

ZenWatch 2
↑ベルトはワンタッチで交換可能、全18種類をラインアップ。

 さらに、ベルトは金属、皮、ラバーの3タイプにカラバリを加えて18種類が提供されます。これによりZenWatch 2の本体バリエーションは本体サイズ2種類、本体カラー3種類、ベルト18種類で合計108種類にも及びます。なお、ベルトは市販の腕時計用のものが利用できるほか、ZenWatch 2の各カラバリのものも別売される予定。ZenWatch 2用のベルトは工具なしで簡単に交換できます。

ZenWatch 2
↑ZenWatch(左)とZenWatch 2 49ミリ(右)の比較。2はメタルクラウンが付いた。

 サイズが比較的に近い現行モデルと49ミリモデルを比較してみました。両者のサイズはほぼ同等に見えます。また、外見上の違いとして、ZenWatch 2は側面に竜頭(りゅうず)形状の“メタル・ウォッチ・クラウン”を新たに備えました。この竜頭で画面のON/OFF操作などが可能です。

ZenWatch 2
↑Apple Watch 42ミリ(左)とZenWatch2 45ミリ(右)の比較

 今度はApple Watchの大きいサイズの42ミリと、ZenWatch 2は小さいほうの45ミリの比較です。大きさはZenWatch 2のほうがわずかに大きめ。とはいえ、会場で女性スタッフが42ミリモデルを付けていましたが、腕に巻くとちょうどいい大きさに感じられました。ZenWatch 2の角の取れたデザインがそのような印象を与えてくれるのでしょう。

ZenWatch 2
↑金属ベルトのバリエーション。
ZenWatch 2
↑革ベルトのバリエーション。
ZenWatch 2
↑ラバーベルトは表面にハッチング処理がされている。

 すべてのベルトのバリエーションを紹介するのは大変なので、一部を紹介します。これらのバリエーションに加え、市販の腕時計のベルトが使えるのでカスタマイズは自由自在です。

ZenWatch 2
↑スワロフスキーのクリスタル埋め込みベルトも。

 別売ベルトにはスワロフスキーからZenWatch 2用のものが登場予定。本革製で、スワロフスキークリスタルがベルト中央に埋め込まれた高級かつ上品なデザインのものです。毎日腕にはめるスマートウォッチだけに、このようなオプションは女性ユーザーにうれしいでしょう。

ZenWatch 2
↑予備バッテリーで緊急時も安心。

 さて、既存のスマートウォッチは電池の持ちが1日前後のものが大半です。充電用のケーブルやクレードルを持ち運ぶのも面倒なもの。ZenWatch 2は本体の内側に装着できる予備バッテリーも用意されます。バッテリー容量は不明ですが説明員によると200mAh前後になるのではないかとのこと。初代のZenWatchは充電にクレードルを利用しましたが、ZenWatch 2は4ピンの電磁装着式専用ケーブルに変更。この予備バッテリーも同じケーブルで充電できます。

ZenWatch 2
↑本体カラーとサイズに合わせたバッテリーが登場予定。

 バッテリーを装着すると厚みが増しますが、このまま腕にはめることもできそうです。もちろんこのまま机の上などに置いておいてもいいでしょう。この予備バッテリーはZenWatch 2の本体カラーと本体サイズ別のものがそれぞれ提供される予定です。

ZenWatch 2
↑技適や日本語対応は不明だが日本発売は確定?

 詳細スペックや価格、発売時期は9月のIFA2015の時に発表される予定とのこと。内蔵言語の日本語対応や技適の有無は確認できませんでしたが、過去のASUS製品が日本でも販売されてきたことから、ZenWatch 2も日本投入の可能性は十分高いでしょう。

 腕時計の好みは人によって千差万別です。スマートウォッチ普及のためには、ベルトが交換できるだけではなく、本体の色やサイズを複数から選べる製品が必要でしょう。ZenFoneで格安スマホ市場の歴史に新たな一ページを加えたASUSが、今度はZenWatch 2でスマートウォッチ市場のメジャープレイヤー入りを果たすかもしれません。

●関連サイト
ASUS

 

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