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最上位GPUのTITAN Xが買えなくても平気!『GeForce GTX980Ti』を体験:COMPUTEX 2015

2015年06月02日 19時30分更新

 NVIDIAは、COMPUTEX TAIPEI 2015のタイミングに合わせてフラグシップGPU『GeForce GTX980Ti』を発表しました。さらにCOMPUTEX会場近くのホテルにブースを構え、『GeForce GTX980Ti』の最新技術を体験できるデモを用意。さっそくその性能を体験してきました。『GTX980Ti』のパフォーマンスなどについては既報のレビューをご覧ください。

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↑デモスペースのPCに組み込まれた『GTX980Ti』搭載グラフィックボード。4基搭載したPCでは4K素材を使ったリアルタイムCGレンダリングも実行されていた。

 すでにご存じの方も多いと思いますが、『GTX980Ti』はWindows 10と同時にリリースされるDirect X12で最適化されたゲーミング向けのGPUです。GeForce製品シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャーのジャスティン・ウォーカー氏によると、『GTX980Ti』は4Kなどの超高精細表示時により高いパフォーマンスが発揮でき、『GTX680』などと比べると4K解像度表示では3倍以上速くなるそうです。

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↑NVIDIA社の資料より。表示解像度が上がるほど『GTX980Ti』の性能が生きてくる。

 では、さっそく体験したいくつかのデモを紹介しましょう。まずはカーブド液晶を利用したゲームのデモ。この液晶ディスプレーは昨日開催されたASUSの発表会で登場したアスペクト比21:9の34インチモデル『ROG 34-inch Curved G-SYNC Monitor』です。

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↑カーブドのウルトラワイド液晶としては初めて“NVIDIA G-SYNC”に対応。『GTX980Ti』が出力する迫力のゲーム画面を映し出すだしていた。

 『GTX980Ti』が対応するDirect X12では、基本性能の向上に加えて、新たに煙や炎、そして光と影の表現力が飛躍的にアップしています。その効果をわかりやすく体感できるリアルタイムレンダリングのデモでは、ロボット型兵器の3DCGを用意。

 ミサイルを発射するときの噴煙や移動時に舞い上がる煙、そして光の反射と影などが緻密に描かれているのが見てとれました。これまでの映像表現比べて見ると、リアリティーが飛躍的にアップしているのがわかります。これがリアルタイムレンダリングで描かれていることにかなり驚かされました。

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↑『GTX980Ti』では影の付け方ひとつとってもよりリアルになる。“Conservative Raster”機能の搭載により、陰影がハッキリする。

 そしてCG映画などで使う4K映画用の素材を使ったリアルタイムレンダリングのデモも用意。これはもともとはマイクロソフトのイベント『BUILD』用に用意されていたもので、以前は『TITAN X』を4基使ってレンダリングしていたとのこと。『GTX980Ti』4基でも同じクオリティーでのリアルタイムレンダリングができるようになっています。さすがに4Kクオリティーの素材を使った4KCGは、リアルタイムというのが何度見ても信じられませんでした。

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↑どう見てもプリレンダリングのムービーにしか見えない映像。4基使用とはいえ、4KCGをリアルタイムというのが驚き。

 そして、最後に来年に向けて注力していくと語られたのが“VR”です。ブースでは『Oculus Rift』を使ったVR体験スペースを用意。HMDをセットすると目の前には巨大ロボットに侵略される戦場が広がります。目の前で特殊部隊らしき仲間が撃たれて倒れ、左からは吹っ飛ばされたパトカーが飛んできます。逃げようと後ろを向くとそこにも倒れた仲間たちの姿が。まさにFPSの中に飛び込んだような世界が広がります。これからのゲーム体験が確実に変わることを予感させてくれました。このVR体験は、『GTX970』以上で利用できるようになります。

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↑『Oculus Rift』を付けて準備をしているところ。この数秒後、巨大ロボットとの戦いに巻き込まれた。

 前述のGeForce製品の担当であるジャスティン・ウォーカー氏によると、『TITAN X』はゲーミングとCUDA技術を利用したい研究者などの両方に向けた製品。しかし、『GTX980Ti』はまさにゲーミングのためのはフラグシップGPUだということです。気になる価格ですが、NVIDIAによると参考価格は『TITAN X』が999ドル(約12万5000円)なのに対して『GTX980Ti』は649ドル(約8万円)。日本市場では9万7800円前後からとなります。

 世界的には、お買い得なGPUが多く売れるとのことですが、日本市場では高性能GPUの売れ行きが好調とか。そう考えるとフラグシップGPUが10万円以下で買えるとなると、日本での注目度はより高くなりそうです。

 このほかにもNVIDIAブースには気になる製品が数多く展示されていました。たとえばセットトップボックスとなった『SHIELD』。北米での展開に続き、今年冬には欧州での展開が決まっているとのこと。日本市場での展開にも期待したいところです。

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↑担当者もまったくわからないらしい『SHIELD』の日本市場展開。日本はテレビの視聴スタイルが特殊なため、ハードルは低くなさそうだ。

 また、ゲーミングディスプレー技術“G-SYNC”に対応したノートPCも登場しました。より高い表示クオリティーでゲームを楽しめるようになります。なかには『GTX980』などのハイエンドGPUを搭載するモデルもあります。ノートPC派には見逃せないモデルが数多く登場しそうです。

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↑NVIDIAブースには昨日発表されたASUSのゲーミングPC『G75I』をはじめオンキヨー、MSIなど、4モデルの“G-SYNC”対応ノートを展示。今後のゲーミングノートの必須機能になりそうだ。

■関連サイト
NVIDIA

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