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任天堂元社員、ドラえもん“窓景色切り替え機”を開発する:Atmoph Window

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 ドラえもんのひみつ道具“窓景色切り替え機”は、自宅の窓に、よその家や電車、飛行機などの窓から見える風景を写せる機械だ。

 足をくじいて学校を休んでいるのび太くんが「窓からの眺めっていうのはどうしていつも同じなんだろうなあ」と言うので、四次元ポケットから出したものである。

 窓景色切り替え機は22世紀の未来デパートにあるはずなのだが、Kickstarter(キックスターター)で予約開始している『Atmoph Window』がまさにそれなので、どうも今は22世紀らしい。予約価格は399ドル(約4万8000円)、出荷開始は来年3月。

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27型の窓に世界の絶景が映る

 4Kで撮影された映像と音声が流れる、27型の縦型ディスプレイ。200本以上の映像から選べるほか、リアルタイムに配信されるライブ映像を表示できる。

 ベースはAndroid OSで、Wi-Fiを通じてカレンダーや天気予報を表示したり、アラームを設定して鳥の声で起こしてもらったりすることもできるそうだ。

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窓枠はオークかウォールナッツ
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ケーブルは目立たないようになっている

 開発しているのは中野恭兵氏ら、任天堂の元社員だ。任天堂ではネットワークやユーザーインターフェースまわりを開発していた。

「今まで働いていたところもそうだが、窓は大体ブラインドが下りてしまっている。オフィスやデスクのそばに置くだけで風景が見えるものが欲しいなと思っていた」

 同じくキックスターターで評判になったデジタルフレーム『FRAMED』シリーズにも似ているが、FRAMEDはあくまでも『額縁』。デジタルアートを飾ることに重きを置いて設計されており、“窓”とは目的が異なるそうだ。

「普段の世界とは違う場所に行きたいというのがコンセプト。違う場所の風景が映る、それだけに制限している。窓に写真や絵画やYouTubeを表示することはない」

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スマホで好きな風景を選んで表示する
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リアルタイムで風景を表示することもできる
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鳥の鳴き声でアラームをかけることも

 ビジネスモデルは風景を販売するプラットホームモデルだ。

「今はニュージーランドや日本などの絶景を集めているが、海の中や嵐の中、高いところの風景、雑踏など、要望はいろいろある。撮影は難しくても、そういう景色を増やしていきたい」

 日常を変えるために使えそうなデジタル窓。夜景のためにタワーマンションを選ぶ必要はなくなるかもしれない(ベランダに出ることはできないけど)。量産体制も、クラウドファンディング成功後に7月から開始するそうだ。

 4台のロケットに空撮動画を撮らせるディスプレイ“あっちこっちテレビ”もドローンで実現できるようになってるし、もしかして未来デパートってキックスターターのことなのかしら?

写真:Atmoph Window

■関連サイト
プレスリリース
Atmoph Window

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