無線LANルーターはUSBポートに外付けHDDなどを接続すると、NASのようにネットワーク経由でその中身にアクセスできるようになる。無線LANルーターは持っているが、実際にこの機能を使っているといった人は以外に少ないんじゃないだろうか。
この簡易NAS機能は一般的なNASと比べて実用的な速度が出るのか気になったので、データを転送して検証してみた。
使ったルーターはこの3機種
WXR-1900DHP
●バッファロー ●実売価格 2万2300円前後
RT-AC68U
●ASUS ●実売価格 1万9400円前後
Nighthawk X3 R7000
●ネットギア ●実売価格 1万7200円前後
無線LANルーターはデータ処理が速いデュアルコアCPUを搭載し、IEEE802.11acの3×3接続で最大1300Mbpsに対応した3機種を用意した。
ルーターに接続した外付けHDD
HD-LC3.0U3-BK
●バッファロー ●実売価格 2万5000円前後
USB3.0接続でHDDの速度を最大限引き出せる容量3TBの外付けHDD。ファンレス仕様でテレビ録画用としても最適。
無線LANの簡易NAS機能と比較したNAS
リンクステーション LS220D0202
●バッファロー ●実売価格 2万3300円前後
1TBのHDDを2台内蔵し、RAID 0/1に対応した容量2TBのNAS。RAID1構成では容量が1TBになるが安全性が高いミラーリングになる。
無線LANルーターによってわずかだが速度に差が出た
↑上の棒が上り(NASからPC)で、下の棒は下り(PCからNAS)。 |
グラフは160枚で約1GBの写真ファイルをコピーした時間を3回計測した平均値。『RT-AC68U』は上りでNASに10秒差に迫り優秀。このグラフにはないが、CPUがシングルコアのルーターだと上りも下りも1分以上はかかるので、簡易NAS機能はやはりCPU性能が高いものがものを言うのだろう。
無線LANの簡易NAS機能の転送速度は一般的なNASよりも3~4割ほど劣る結果となった。とはいえ、1GBぐらいならその差は1分以内。外付けHDDをつなげるだけで使える手軽さを考えれば、十分実用的と言えるだろう。
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