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安倍首相「テスラモーターズのイーロン・マスク氏、予想外に常識的だった」 新経済連盟 新年会で

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 「今年も経済最優先で政権運営にあたっていく」

 楽天・三木谷浩史代表が率いる新経済連盟が22日に東京・六本木で新年会を開催。安倍晋三内閣総理大臣が来賓を代表して新年の挨拶をした。農業・雇用・医療などの分野で岩盤規制改革を進める「改革」の一年にしたいと抱負を述べた。

 「既存企業に改正を求めるだけでは日本企業の体質や慣行は一変しない。産業の変革の担い手になるのがベンチャー」(安部総理)

 挨拶の中で安部首相は、昨年9月に日本を訪れた電気自動車メーカー・テスラモーターズのイーロン・マスクCEOに会ったときの印象を「物静かだった」と語った。

 「予想外に物静かで常識的な方だった。逆に常識的な人が電気自動車やロケット開発といったフロンティアに失敗を恐れず果敢にチャレンジする、これがアメリカの文化であり社会なのだと実感したところ」(同)

 その上で「もちろん新経済連の方々も物静かで常識的だと申し添えておきたい」と会場の笑いを誘い、「テスラモーターズのような企業があらわれ、世界をリードする新産業を作り出さなければ真の経済発展は望めない」とくくった。

 三木谷代表は、対面原則・書面交付原則の撤廃など昨年から政府と協力して規制改革を進められたといい、経済発展のための新しいフレームワークを作っていきたいと意気込みを見せた。

 新経連では「日本ベンチャー大賞」に総理大臣賞も設けるなど、政界とのパイプ作りに熱心に取り組んでいる。

 新経連理事のGMOインターネット熊谷正寿社長は、モノのインターネット(IoT)時代にあって「あれば便利なインターネットから、なくてはならないインターネットになる」と話し、同団体の存在感をますます強めていきたいとして、乾杯にのぞんだ。

 なお首相がイスラム国人質事件について触れることはなかった。

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