池澤あやかの自由研究：『Edison』を（妄想の中で）開発してみる

2015年01月10日 19時00分更新

　前回のEdisonゲット記事を読んで「概要はわかったんだけど、そもそも『Edison』って一体何ができるの？」。そう思っている人も多いのではないでしょうか。

　そこで今回は、Edisonを使って何ができるのか知るため、Edisonの仕様書などを読みながら妄想してみることにしました。



Edisonの特徴を活かした開発ってなんだろう？　考えてみます!!

　Edisonのお得意分野は“処理速度が早いこと”、“WifiやBluetoothでネットワークに繋がること”、“小型であること”なので、それを考慮しつつ考察します。

池澤が考える、Edisonに向いているもの（１）
—Bluetoothでつながるウェアラブルデバイス—

　Edisonは小型なので、“持ち歩けるもの（ウェアラブルデバイス）”の開発には向いていると思います。特に、Edisonには“WifiやBluetoothでネットワークにつながる”という特性があるので、今までにない“つながる”ウェアラブルデバイスの開発ができそう！



時計そのものではなくて、時計に装着するデバイスとか良さそうです。

　持ち歩くことを考えると、WifiよりもBluetoothがよりいいですね。WiFi常時オンにしておくとバッテリーも消費しますし、接続するモバイルルーターやテザリングをオンにしておかないといけないのでダメです。Bluetoothなら待機電力も少ないです。

　逆に言うと、Bluetoothにつなぐ予定のないウェアラブルデバイスは、Edisonで開発する必要はないかも。そちらはArduinoでの開発が向いています。Arduinoなら20mm以下のサイズのものも売られているので、Edisonよりコンパクトにまとめられるはず。



指の爪よりも小さなArduino互換のマイコン『8pino』。東京を拠点とするクリエイティブユニットのVITOROが開発しています。

池澤が考える、Edisonに向いているもの（2）
—カメラ映像を使うもの—

　Arduinoにはカメラ映像を処理するライブラリが存在しないということもあり、カメラで取得した映像の処理が難しいです。でもLinuxを搭載しているEdisonならば、カメラからの映像を取得して加工するという処理を任せられそう。

　処理速度が追いつけば、OpenCVの顔認識なども使えそうです。11月に開催されたMaker FairのIntelのブースでも、EdisonにWebカメラを搭載した作品がいくつかありました。

　ソニーのWiFi搭載デジカメは、外部からコントロールするためのSDKを公開していたりするので、こういったデジカメと連携させるのが楽しそうですね。



ソニーの開発者向けサイトでは『Camera Remote API beta SDK』を配布中。デジカメやアクションカム用のアプリが開発できます。ソニーの開発者向けサイトでは『Camera Remote API beta SDK』を配布中。デジカメやアクションカム用のアプリが開発できます。