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池澤あやかの自由研究:Pepper君とカップルの特権、アノ行為でイチャイチャ!

2015年08月22日 20時00分更新

 こんにちは、池澤です。突然ですが、みなさん「ロボットと仲良くなりたい!」と思ったことはありませんか? ドラえもんやウォーリーのように、友人として。映画『her/世界でひとつの彼女』のように、恋人として。もしロボットと心を通わせることができたら、それってすごく未来だなと思います。

 そんな未来の片鱗を、私はこのロボットに感じています。

池澤あやかの自由研究

 そう、Pepper君です! 最近はCMで活躍していたり、ソフトバンクショップの店頭でクルーとして働いていたり、大人気ですよね。私もそんなPepper君と心を通わせる体験がしてみたい! イチャイチャしてみたい! もっと未来を感じたい!!

 イチャイチャといえばあれですよ、カップルならではのあの行為があるじゃないですか。

 「あーん」です、「あーん」。Pepper君に「あーん」してもらって、ロボットと人間が恋に落ちる未来を私が全世界に先行してやってしまいたい!!

 Pepper君に「あーん」をしてもらうべく、私が向かった先はソフトバンクロボティクスの本社オフィスです。待ち合わせの会議室へ向かうと、Pepper君と担当エンジニアの河田さんが待っていてくれました。

池澤あやかの自由研究

 さっそく、担当エンジニアの方に「Pepper君に『あーん』してもらいたい」という旨をお伝えし、持参した食べ物と食器をバッグから取り出しました。

 まずはPepper君にスプーンを握らせます。Pepper君自体に握る力があるわけではないので、養生テープで手にスプーンをペッタリ貼付けます。

池澤あやかの自由研究

  これでOK。Pepper君の腕を持って動かしてみて、「あーん」が実現可能なことなのか綿密にシミュレーションを行ないます。

池澤あやかの自由研究
池澤あやかの自由研究
池澤あやかの自由研究

  スプーンで食べ物をすくって、こぼさないように私の口元に持ってくる——単純なことですが、すくったりこぼさないためには、繊細な動きを要求されます。

 この繊細な動きのプログラミングって大変そう……。

  この繊細な動きを再現するために使えるのが、開発環境の『Choregraphe』にある「レコーディング機能」です。Pepper君の体を実際に動かして、その動きをプログラムとして記録できます。

池澤あやかの自由研究

  単純な動きならChoregrapheで直接プログラミングしたほうが簡単ですが、腕を動かしたり、カラダを回転したりと複雑な動きをさせる場合は、レコーディング機能が便利です。Pepper君の腕を持って、「あーん」のときの手の動きを作っていきます。

池澤あやかの自由研究

  私のお口に無事ゴールイン! こうなれば成功です

池澤あやかの自由研究

 ちなみに今回作成したプログラムはこんな感じです。

池澤あやかの自由研究

 さて、果たして無事に「あーん」をしてもらえたでしょうか? 動画でお見せしましょう。

 ……ハイ、成功です!! 最後のほう、私から首を伸ばしてなくもないですが、Pepper君が食べ物をすくって私の口元まで運んできてくれているし、これは成功ですよね!

  Pepper君に「あーん」してもらう時に、なんだかちょっと照れくさいような気持ちも芽生えました。これがロボットと心を通わせるってことか……。

 これから先、ロボットがもっともっと心を通わせられる存在になってくれたらどんな世の中になるんでしょう!?

 女優の池澤あやかさんは慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)卒の才媛で、プログラミングができる特技を生かして独自の立ち位置で大活躍中! 特に好きな言語であるRuby界では女神と呼ばれています。プログラミングの楽しさを紹介する初の単独著書、『アイディアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)が販売中。

■関連リンク
「池澤あやかのギーク道」公式Facebook
池澤あやかさん公式ブログ
池澤あやかさん公式Twitter

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