2014年大流行となった“自撮り棒”。休日に渋谷のスクランブル交差点やアキバを歩けば、必ず1組は見かけるほどの人気。もちろん2015年もそのブームは続くだろう。そして、2015年はさらに進化したモノが来るであろうと予想したのが“究極自撮り棒”だ。
コンセプトは固まったものの、なかなかこれは! というアイデアが思いつかず、ひねり出したのが『もういっそ“棒”なデジカメ』。ほかにも“倒立振り子で自立する棒”とか“ふだんはヒモな自撮り棒”なども思いついたのだが実現しにくい。シンプルすぎるネタとはいえ、それなら一応ながらつくってみよう。
アクションカムの類を棒に仕込めばいいわけなのだけれど、セルフィーしようと手に持ったときに手前にレンズを向けて、リモートでシャッターが切れなくては話にならない。最新のアクションカムではWiFi接続でスマホなどと接続できるので、たとえばソニーの『HDR-AZ1』とライブビューリモコン、あるいはカシオの『EX-FR10』があれば、棒の両端にカメラと液晶リモコンを装着すれば済んでしまう。
というのも簡単すぎておもしろくないので手元にあったアクションカムを使ってみた。
これは『FlyCamOne 720p HD』というドイツFlyCamの小型カメラで720p HD画像が撮影可能。ちなみにFlyCamは『GoPro』普及以前から小型カメラを開発・販売しているメーカー。日本ではほとんど知られていないが、GoProの牙城に果敢に立ち向かっているのは日本のカメラメーカーだけではないのだ。最新のモデル『Infinity』(1080p動画が撮影可能)はGoProのような形状だが、ラジコン機などへの搭載を前提とした外装&電源なしのモデルも出しているなど妙に気が利いている。
↑FlyCam One 720p(広角レンズ付き)と有線接続の外付け液晶。すでに電池を大容量化するなど改造してある。 |
今回の製作以前から、内蔵バッテリー容量がやや物足りなかったのでバッテリー端子に電線をハンダ付けして大きめの電池を繋げるなど若干の改造を施していたのだが、これを機会に電源スイッチとシャッターボタンにも電線をハンダ付けして外部からリモート操作を可能にしてみた。
↑カメラをバラしてカメラユニットを引っ張りだす。数本出ている電線は電池、電源ボタン、シャッターボタンの端子にハンダ付けしている。 |
本体装備のカメラ部もチルトする機構を備えているが、角度がやや物足りないのでカメラをバラしてカメラユニットだけをちょいと引っ張り出している。オプションの外付けモニターはそのまま有線接続。
これを仕込む棒というのはちょっと悩んだものの、とりあえずカメラ本体がすっぽり入る4センチ径のパイプ(いわゆる塩ビパイプ)を買ってきて適当な長さに切り、両端をカメラユニット部と液晶部をはめ込めるようにキリコミ加工。
↑棒といってもいまいち思いつかなかったので、ホームセンターで購入した塩ビパイプ。1メートルのものを約半分に切断した。 |
↑手元側は液晶モニターとスイッチ用に穴あけ加工。 |
↑液晶と電源・シャッターボタンを装着。 |
↑前端をカメラがはめ込めるように切り込み。 |
↑レンズユニットを棒のキリコミにはめ込む。 |
電源スイッチとシャッターボタンを延長し、手元側に穴あけして取り付けた押しボタンスイッチと接続。簡単ながら“棒なデジカメ”の完成だ。
なお、電源とシャッターボタンしか繋いでいないので、動画/静止画の切り替えなどはカメラを引っ張り出してメニューボタンを操作する必要がある。
一応きちんと動くのだが、とりあえずお外に持ち出しての撮影は行なっていない。もちろんおまわりさん(もしくは駅員)に質問されたときに説明するのがめんどうだからだ。
■関連リンク
FlyCam公式サイト
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