カスパロフ氏が初来日、チェス界・将棋界の最高峰頭脳バトルが実現
先日の将棋電王戦FINALの発表会で、振り駒を務めたロシアの元チェス世界王者ガルリ・カスパロフ氏が、通算1300勝をあげ、将棋界のトップであり、日本チェス界においてもトップという羽生善治四冠とチェス対局することになった。本日10時よりニコ生で完全中継される。
カスパロフ氏は、元チェス選手で、1985年に史上最年少の22歳という若さで世界チャンピオンとなり、それから15年間にわたりチャンピオンのタイトルを保持(史上最多)。そして、全盛期の最中の1997年、同氏はIBMが開発したスーパーコンピュータチェス『ディープ・ブルー』と対戦し、最高峰の頭脳をもつ人類代表として初めてコンピュータに負けたことで、世界中で大騒ぎになったことはチェスを知らない人でも記憶に残っているはずだ。
対する羽生四段は、タイトル獲得数歴代1位であり、現在も四冠を保持しながら、趣味で行なっているチェスでも日本ランキング1位という実力の持ち主。今回はハンデ無しのガチ勝負となる。カスパロフ氏は、引退してすでに10年たつが、元世界王者との戦いはとても興味深いものが有る。果たして結果はどうなるのか? ニコ生を注視せよ!!
<開催概要>
■イベント:【電王戦特別企画】ガルリ・カスパロフ vs 羽生善治 チェス対局
■日 時: 2014年11月28日(金)10:00~13:00
■会 場: ニコファーレ
■対 局 者: ガルリ・カスパロフ vs 羽生善治
■ル ー ル: 先後入れ替えの2局を実施。持ち時間25分、1手10秒追加 ※ハンデなし
■解 説 者: 塩見亮(元全日本チャンピオン)、
小島慎也(ゲスト解説/元全日本チャンピオン)、
藤田綾女流初段
■主 催: ドワンゴ
◆ガルリ・カスパロフ◆
1963年4月生まれ(51歳)、アゼルバイジャン出身。6歳でチェスを始める。1985年、22歳で史上最年少の世界チャンピオンに。FIDE世界ランキング1位、レーティング最高値は2851で、2013年に更新されるまで13年にわたり最高値を保持。1997年、IBMのコンピュータチェス・ディープブルーと対戦し、1勝2敗3引き分けでチェス世界王者として歴史的初敗北を喫する。2005年に引退。現在、カスパロフチェス財団を通じ世界中の学校教育でのチェス普及に取り組むほか、政治家としても活動。
◆羽生 善治◆
1970年9月生まれ(44歳)、埼玉県出身。小学1年生で将棋を覚え6年生で奨励会に入会。1985年、15歳でプロ入り。1996年、将棋界初の7大タイトル独占を達成。タイトル戦登場は119回、通算タイトル獲得数は計90期で歴代1位。2014年11月現在、名人・王位・王座・棋聖の四冠を保持。趣味のチェスにおいてもFIDEレーティングが2415で、日本ランキング1位。2014年、XXIV International Chess Festival Cracoviaにて2つ目のIMノームを獲得、IMまであと一歩に迫る。
●関連サイト
将棋電王戦FINAL特設ページ
日本将棋連盟
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