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有機ELも4Kの時代へ、テレビも“カーブド”がトレンド:IFA2014

2014年09月12日 09時30分更新

 IFA 2014での薄型液晶テレビをめぐる話題は、韓国メーカーのサムスン、LGが独占。サムスンはプレスカンファレンスでお披露目した世界最大サイズとなる105インチの“5K”液晶『CURVED UHD TV』が注目を集め、新設された同社の巨大ブースでは、曲面型液晶テレビをズラリと並べてメリットをアピール。

2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑世界最大105インチのカーブド型液晶テレビ。画面比率は21:9で解像度5120×2160ドット。サムスンは液晶テレビだけでなく、エッジ曲面ディスプレー搭載スマホ『GALAXY Note Edge』やスマートウォッチ『Gear VR』も曲面モデルとなっている。
2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑没入感のある曲面テレビをアピールする展示があちこちに。ちなみにサムスン性は半径4.2mの円弧で最も曲面が急だ。

 同じ流れをソニーも追従し、4K液晶ブラビアの上位機種として、“曲がり過ぎないカーブ”が売りのカーブド型75/65インチ4K液晶モデルを発表した(日本の発売、価格は未定)。カーブのおかげで画面の臨場感が高めるうえ、視聴位置に向けて4.2chのサラウンドスピーカーを搭載できるので、ピンポイントで臨場感を高められる仕組み。

2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑ソニーも海外向けに湾曲した液晶テレビを発表している。

 有機EL(OLED)についても進展がみられた。ソニー、パナソニックらが製造技術を別会社に移管するなど雲行が怪しくなるなか、LG電子がRGBWという画素構造を採用した有機ELの4Kパネル(4K OLED)を実用化にこぎつけた。展示されていたのは、こちらもカーブド型の55/65/78インチの3モデル。特に65インチモデルは日本での発売も予定しており、価格は200万円程度になる見込み。

2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑パナソニックの4K OLED。デモ展示はあれど、パナソニックの自社開発パネルを使用しているわけではないようだ。
2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑4K OLEDで大攻勢を仕掛けるLG。唯一、自社で量産に成功している。

 ちなみに、欧州で4K放送が始まっているわけではなく、4Kビデオ配信もまだ準備中の段階のため、IFA2014会場ではまだデモンストレーションという位置づけ。ただし、アメリカ大手配信会社Netflixが、今年10月にもイギリス、ドイツで配信をスタートさせるという話題もあり、期待はいやおうにも高まっているといった状況だ。

 そのほか、スマートTVは日本よりも欧州の方が利用が進んでおり、LGはWebOSをベースにした高速起動性能とマルチタスクぶりを積極的に披露。YouTube連携も強化されており、日本よりネット利用が進められているようすだ。ただし、録画予約などは日本と違って流行り始めているといった状況で、東芝などでは効果的にテレビを“録画して楽しむ”方法を強くアピールしていた。

2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑4Kビデオ配信のコンテンツがズラリ。Netflixなどは今年中、ナショナルジオグラフィックスや21世紀FOXなども来年から参加予定としている。
2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑LGによるWebOSベースシステムも展示。
2014年のトレンドは“カーブド型”テレビ:IFA2014
↑欧州ではスマートテレビ内蔵ゲームのウケが良かったことが印象的だった。

 発表がウワサされていたFirefox OS搭載VIERAは、開発が進んではいる(関係者談)ものの、IFAでの発表を見送った。

■関連サイト
IFA2014

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