ソニーがIFA2014で発表したXperia Z3の目玉は”ハイレゾ”再生への対応。ソニーは他にもウォークマン、ヘッドフォンアンプ、ヘッドフォンといったジャンルで日本未発表モデルを多数初披露した。
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↑ソニーはプレスカンファレンスでハイレゾ対応機器を大々的に披露。 |
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ハイレゾ対応ウォークマンには世界最小最軽量の66gを実現した『NWZ-A15』が登場。現行のハイレゾ対応ウォークマンのFシリーズよりふたまわり以上小型化を果たし、従来のSシリーズに近い外見とソフトウェアを実現。ハイレゾ再生部はFシリーズと同じフルデジタルアンプのS-Master HXを採用し、DSEE HXによる従来音源のハイレゾ化にも対応。内蔵メモリーは16GBで、microSDにも容量拡張が可能だ。価格も約200ユーロ(約2万7600円)と、ポータブルのハイレゾ再生を身近にするモデルという位置付けだ。
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↑ハイレゾ対応で登場したウォークマンの小型モデル『NWZ-A15』。 |
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↑4色のカラバリを展開。 |
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ソニーのポータブルオーディオのなかで最高音質を担うヘッドフォンアンプにも最新モデル『PHA-3AC』が登場。 384kHz/32bit、DSD2.8/5.6MHzのハイレゾ音源入力に、DSEE HXによるハイレゾアップコンバート再生を加えて、超高級ヘッドフォンのトレンドにもなっているバランス出力端子を搭載。ウォークマンシリーズと専用ケーブルによるデジタル接続に加えて、PCからのUSB入力、そしてiPhoneとのデジタル接続でもハイレゾ入力が可能になるとのこと。価格は約800ユーロ(約11万円)。
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↑ヘッドフォンアンプ『PHA-3AC』と同じく初披露となったヘッドフォン『MDR-Z7』、『ウォークマンZX1』によるデモ。 |
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↑PHA-3ACは通常のヘッドフォン出力のほかにバランス出力にも対応。 |
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ヘッドフォンにも日本未発表の4モデルが初披露された。まず、オーバーヘッド型の『MDR-Z7』は、約600ユーロ(約8万3000円)の高価格帯で発売する同社のヘッドフォン最上位モデル。
70ミリのアルミコーティング・リキット・ポリマーの新素材による100kHzまで対応する高域対応ドライバーを採用。さらに、リケーブル(ケーブル交換)によるバランス入力も可能な仕様で、IFAのブース内には交換用バランスケーブルのMUC-B20BL1も試作展示。PHA-3ACとバランス接続した状態でハイレゾを聴いてみると、同社の中級ヘッドフォンと一線を画す非常に帯域に余裕のあるサウンドだった。
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↑ソニーのヘッドフォンの最上位モデル『MDR-Z7』。 |
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ヘッドフォンの中級モデルとしては『MDR-1A』が登場。ハイレゾ対応の40ミリのアルミコーティング・リキット・ポリマーを搭載した、現行のMDR-1Rシリーズに相当するとみられるモデル。NWZ-A15との組み合わせで聴いてみると、MDR-1Rよりも中広域で厚みとパワー感が増したようなサウンドだと感じた。価格は約200ユーロ(約2万7600円)。
MDR-1Aには同時にバリエーションモデルとしてハイレゾ対応のUSB-DACを内蔵したオーバーヘッド型ヘッドフォンのMDR-1A DACも登場。S-Master HXによるデジタルアンプ搭載で192kHZ/24bit、DSD2.8/5.6MHzのハイレゾ音源に対応する。ウォークマンやPC、iPhoneとデジタル接続することでハイレゾ音源をダイレクトに再生可能となる。価格は約300ユーロ(約4万1000円)。
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↑中級ヘッドフォンのMDR-1A。ハイレゾ再生に対応したXperia Z3とセットでハイレゾアップコンバートのデモが行なわれていた。 |
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↑ハイレゾ対応のUSB DACを内蔵したMDR-1A DAC。 |
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インナーイヤー型のヘッドフォンには、ハイブリッドドライバー搭載の最上位モデルとして『XBA-Z5』の試作展示が行なわれていた。2つのBAドライバーとダイナミックウーファーによる3ユニット仕様だ。こちらもリケーブルによるバランス接続に対応した仕様で、従来にないハイエンドモデルとなること間違いなしだ。
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↑ハイブリッドドライバー搭載のXBA-Z5はショーケース内で参考展示のみ。 |
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■関連サイト
『NWZ-A15』製品プレスリリース(英語)
ソニーIFA2014特設サイト
IFA2014