女の子にとって着回し力というものはファッションにおいてとても重要なことです。可愛いと思って買ったけど着回しがきかなくて、あんまり着なくなる……なんて経験をしている子は多いはず。2014年9月8日にサービスインしたソーシャルクローゼットアプリ『XZ(クローゼット)』は、そんな着回し問題を解決してくれ、“着回し力”をアップできるスマートフォンアプリです。
ひとつの服を何とおりにも着ること、女性向けファッション雑誌では特集の定番だったりします。アプリ内では自分の持っている服を登録し、“Myクローゼット”で洋服やアイテムを管理。他のユーザーのクローゼットにあるアイテムを使ってコーディネートを組め、新しい着回しを発見できます。次に買う服の参考になるかも。また他のユーザーから、コーディネートを提案してもらうこともできます。ついついマンネリしがちないつもの服装も、他の人のセンスで引き出せるんです。
XZは次の展開として、2015年3月にはユーザー間で持っているアイテムを売買できるサービスの導入を予定しています。発表会では「着目しているのは、クローゼットに眠っている洋服です。女性のクローゼットの70%は稼働しておらず、クローゼットに眠っているファッションアイテム資産は、ひとりあたり34.5万円と言われています」と、XZを提供するSTANDING OVATIONの荻田芳弘代表取締役CEOは語っていました。同社とシタシオンジャパンが共同で行なったアンケートから試算すると、全国で約5兆円ぶんのファッションアイテム資産が休眠しているとか。そんな眠った洋服を再活用、再配置によりユーザー間のマッチングを促進させ、個人が所有しているアイテムの貸し借りや売買も仲介し、シェアリングエコノミーを実現するとのこと。
驚いたのは売買取引だけではなく梱包と配送もオプションで代行してくれるということ。送り手は運営がラべリングした、かわいいショッパーのようなオリジナル梱包材を利用できます。個人間売買と言うと、味気ない段ボールだったりするときもあります。こんなかわいいショッパーで送ってもらえると、買い物したって感じになり受け手にとってもうれしい体験になりますね。
XZの荻田代表取締役CEOは、『魔法のiらんど』の役員陣とネットベンチャーを立ち上げた経験があり、また井上大輔CTOは100万ユーザーのネットフリマサービス『ショッピーズ』を育てた人物というので、女の子のネット文化を理解しているのもうなづけます。
2014年9月8日にiPhoneとAndroid向けアプリとしてダウンロードを開始。今ではファッション感度の高いブロガーやモデル、スタイリストを中心に約300名でベータテストを行なっていたというので、すでに着回し力の高いユーザーが集まっています。今後の展開も含めて、ここから新しい文化が生まれるか注目ですね。
草野 ミキ(ブロガー、ライター) 女子大生ブロガー。1994年生まれ。高校生からIT企業のオフィス訪問/インタビューブログ“ミキ★レポ”を始める。 |
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