【9月10日12時更新】
au広報部によると、au版iPhone6およびiPhone 6 PlusはWiMAX2+とキャリアアグリゲーションに対応するとのこと。詳細は追ってお知らせいたします。
iPhone6の発表会で新たに対応が表明された“キャリアアグリゲーション”、“VoLTE”。どちらも通信に関わる内容で、日本では一部ですでに始まっている技術なのですが、イマイチ知らない方も多いと思います。
キャリアアグリゲーション(CA)は、複数の帯域を同時に利用することで高速通信を亥実現するLTE-Advancedの技術のひとつ。
日本ではauがCA対応Androidスマホをすでに導入していまして、ドコモも2014年度中にLTE-Advancedを導入、CA技術を用いて下り最大225Mbpsの高速通信を提供する予定。ソフトバンクもLTE-Advancedへの取り組みに関する情報を開示しており、すでにAXGPを利用したCA対応モバイルルーター『Pocket WiFi 303ZT』を発表済み。
↑auはすでに対応AndroidでのCAの導入済み。 |
↑ドコモは今年度中の実現を目指しているという話。 |
↑ソフトバンクも対応予定とはしているが、時期は未定。 |
そして、9月10日に発表されたiPhone 6とiPhone 6 Plusが対応する帯域がこちらです。
日本のモデルでは、iPhone 6が“モデルA1586”、iPhone 6 Plusが“モデルA1524”です。対応するバンドの数字をよ~く見てみると、新たに“41(Band41)”に対応しています。2.5GHzのTD-LTEは、日本ではUQコミュニケーションズのWiMAX2+とソフトバンクのAXGP(Softbank 4G)が利用しています。au版はWiMAX2+を用いたキャリアアグリゲーションをすでに表明。ソフトバンク版もキャリアアグリゲーション対応の可能性がありますね!
iPhone 6および6 Plusが新たに対応した、LTEのネットワークで音声通話を可能にする技術“VoLTE”(Voice over LTE)は、日本ではドコモが6月24日から一部対応端末で提供を開始しており、ソフトバンクも8月18日発表の『AQUOS CRYSTAL』および同『CRYSTAL X』がVoLTEに対応すると告知。auは、4月末の決算発表で田中社長が今年度中の開始を告知。LTE網の実人口カバー率を全国99%に拡大し、VoLTEへの対応を着々と進めています。
↑VoLTEの導入ではドコモが一歩リード。 |
↑ソフトバンクも対応端末を発表している。 |
米国でもVerizon Wirelessが今後数週間以内の導入を示唆しているほか、Tモバイルが展開中。さらにAT&TもVoLTEを導入予定。今後は音声通話がデータ回線を利用するVoLTEに置き換わる流れが続きそうです。
iPhone 6発売と同時に、日本のLTE環境が一気にパワーアップすること間違いナシ。iPhoneはいつでも日本のスマホ業界にとっては“黒船”なんですね。
(9月11日11:00更新)追記に記載したWiMAX2+とキャリアアグリゲーションにつきまして誤表記がございました。お詫びして訂正いたします。
(9月10日12:00更新)au版iPhone6に関する記述を追加、修正しました。
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