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コーラ1杯400円の超高物価オスロで山根博士がスマホを探す

2014年09月03日 12時30分更新

 今年もIFA2014の季節となりました。すでに会期前々日の9月3日から各社の新製品発表会が相次いでいます。筆者は会場となるベルリン入りする前に、北欧はノルウェーのオスロに立ち寄りました。世界でも有数の物価高のオスロ、スマートフォンの値段はどのように売られているんでしょう?

オスロ
↑物価がとにかく高いぞオスロ。

 北欧と言えば厚い福祉の代わりに税金が高く、社会全体を国民全体で豊かにしようという国というイメージがあります。ここノルウェーの首都オスロに到着するとそれをさっそく実感。コンビニのジュースがいきなり25ノルウェークローネ、約420円もします。バーガーキングでちょっと一服と思ったら、ハンバーガーが15クローネで約250円、ダブルチーズバーガーが29クローネで約490円とこれまたお高い。スイスなど物価の高い国をあちこち訪問したことのある筆者ですが、オスロの物価はその中でも一番高いかもしれません。

オスロ
↑オスロ中央駅付近にお店が集結。

 でも意外とスマートフォンの値段や通信費は他国と変わらなかったりします。ひとまずオスロの空港から市内の中央駅まで直通電車で出てみることにしましょう。電車代は170クローネ、約2900円。20分でこのお値段ですが、まぁギリギリ想定内かもしれません。そして街中に出たら、トラムに乗ると1日券が90クローネで約1500円。うーん……物価の話はそろそろやめておきましょう。

オスロ
↑オスロ中央駅のNetComは日曜もやっている。

 ノルウェーは西ヨーロッパ諸国同様に日曜日はほとんどの商店が休みになります。キャリアや家電店も同様。でもここオスロ中央駅にあるキャリアのNetComのお店は日曜日も開いているので安心です。但しここでプリペイドSIMを買ったら「15分くらいで開通する」と言われたのに、結局1日経っても開通せず。下のフロアーにある携帯屋で最大手のTelenorのSIMを買ったほうがいいのかもしれません。Telenorのほうは199クローネ(約3400円)で200MB込みでLTE利用可能。そして1日10クローネ(約170円)の固定費がかかり毎日データ通信できますが、追加で500MBを超えると128Kbpsに速度制限ありとのこと。ちなみにノルウェーはプリペイドSIM購入にパスポート提示しての登録が必要です。

オスロ
↑プリペイドスマホも種類は少ない。

 せっかくなのでスマートフォンも買いたいところですが、キャリアのお店においてあるのはせいぜい10~15機種くらいと種類があまり多くありません。しかもSIMロックが無いので定価相当の販売、つまり高いんです。それではってことで独立系の総合携帯ショップのほうへ行ってみたのですが、プリペイドスマートフォンは種類が2~3機種のみ。ソニーモバイルのXperia E1が999クローネ(約1万7000円)でありましたがお買い得感はありません。なおノルウェー語でプリペイドは“Kontant”。

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↑UFOキャッチャーでタブレットが!

 でも2年契約を結べば料金プランに応じて1クローネなど激安でスマートフォンを買えるので地元の人は困っていないのでしょう。いいなぁ地元の人は、と思いながらショッピングモールを歩いていたらUFOキャッチャーを発見しました。しかもGALAXY Tabがある!これ1クローネ、170円でできちゃうんですよ。100回やって成功したらそれでも安い?

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↑IT量販店に行ってみよう。

 キャリアのお店はどうもスマートフォンを買うのには適していなさそうなので、IT系の家電量販店に行ってみることにしました。そのひとつのExpartは中央駅からすぐの場所に位置します。お店も広そうだしここは期待できそう。

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↑SIMフリースマホがいっぱい。

 店に入ってみると、ずらりとスマートフォンが並んでいます。最新機種に加え、ちょっと前の機種もちらほら。ソニー、サムスン電子、LG、HTC、ノキア、ファーウェイがここではメジャーで、複数機種が販売されています。

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↑SIMロック無しなので値段は高め。

 とはいえSIMロック無し、かつ消費税が25%かかるのでお値段は高め。1クローネなどの激安価格は契約したときのお値段で、小さくかかれた高い価格が単体販売のもの。Xperia Z2だと5999クローネ、約10万円です。

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↑iPhone4もまだ売っている。

 もちろんiPhoneも売っていますが、なんとiPhone 4がまだ売られていました。お値段2999クローネ、約5万円ですが、低価格なiPhoneとしてまだ人気があるのかもしれません。

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↑お買い得品はファーウェイ。

 おサイフに優しそうな製品はないかと探したら、ファーウェイのAscend Y300が699クローネ、約1万1800円。消費税ぶん、ほかの国より高い感じです。なお、お年寄り向け携帯メーカーDoroのスマートフォンも並んでいますが意外と高いんですね。

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↑もう一つの量販店のSpaceworld。

 駅からもう少し離れた場所にはSpaceworldという量販店もあります。こちらも品ぞろえは似たり寄ったり。スマートフォンにSIMロックをかけて1万円以下でじゃんじゃん売る、という西ヨーロッパスタイルは北欧では見られないようです。

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↑駅横オスロシティーにはキャリアのお店あり。

 中央駅を出て右側にあるオスロシティーは、このエリア随一の大型ショッピングモール。ところがIT系のお店は無く、キャリアのお店が入っているだけでした。

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↑コンビニでプリペイドSIMを買ってみる。

 ということで実はあちこちお店を回りながらも値段が微妙でスマートフォンを買うのはためらってしまいました。でも何か買わないと物欲が収まらない。そこでコンビニにプリペイドSIMの広告が貼ってあったのでそれを買ってみることにしました。ノルウェーのコンビニはセブンイレブンと地元のNarvesenが駅やら街のなか、いたるところにあります。ここで扱っているのはMVNOのSIMのみのようで、Chilimobilというキャリアのものを購入。利用はここでも登録が必要で、お店で申込書に記入してFAXを送信してもらい開通のSMSが届くのを待ちます。ところがこのキャリアもSMSが全然届かず...Telenorはお店ですぐに使い始めることができたので、ノルウェーではTelenorを選ぶのが無難なのかも。

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↑中央駅を離れるとキャリアのお店もほとんどない。

 コンビニはどこにでもあるのですが、キャリアのお店が意外と街中には見当たりません。港へ行ってみたところTelenorのお店がありましたが、コンテナを使った仮設のお店で臨時営業のものかもしれません。プリペイドSIMもスマートフォンも中央駅付近で物色するのが良さそう。

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↑モバイルするよりのんびりしよう。

 物価が高く、日曜日はお店が休み、そしてスマートフォンの種類が少なく、プリペイドSIMを買ったらなかなか開通しない……オスロはどうやらモバイラーにはあんまり優しくない国かもしれません笑。とはいえ2社がLTEを開始していますから通信インフラは最高です。ということでオスロはここに滞在してあれこれ買物するよりも、どこかへ行く途中に立ち寄ってちょっとのんびり一休みする場所なんでしょうね。筆者もオスロでちょっと息抜きできたので、次はベルリンに向かいIFA2014の取材に突撃してきます。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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