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アプリ開発なら、面白法人カヤック式「ブレスト」に注目|Mac

 ゲームやコミュニケーション系のアプリ開発でおなじみの、面白法人カヤック。これまでに数々のユニークで斬新なアプリを開発してきた秘訣はどこにあるのか、コミュニケーションアプリ「Lobi」の開発チームチームにインタビューした。

アプリ開発なら、面白法人カヤック式「ブレスト」に注目
右から、技術部(アプリ担当)/亀田京介氏、技術部(サーバー担当)/長田洸明氏、企画部/徳増航平氏、企画部/遠山 薫氏。

─ みなさんは「Lobi」の開発チームということですが、最初は「ナカマップ」という名前のアプリだったそうですね。

亀田 ええ。位置情報とチャットを組み合わせたら面白いのでは、とカヤック独自の制度「旅する支社」でベトナムに行ったときに開発しました。3週間かけて何人かのチームで作成しました。

徳増 観光もせずに、ひたすら朝から晩まで開発をしていましたね。

─ 海外での合宿は、いつもベトナムで行っているのですか !?

徳増 年によって違うのですが、場所は弊社の代表が感覚で決めているみたいです(笑)。2年に1回くらいは、海外で合宿をしていますね。

遠山 新しいプロジェクトや、開発が佳境のときなどもよく合宿します。

徳増 カヤックでは「ブレスト」(ブレインストーミング:アイデア出しの会議)を重視する文化があり、合宿中は一日中、食事のときもブレストをしている感じです。年に2回、「ぜんいん社長合宿」というのもあって、そのときはひとつのお題に対し、全社員が丸一日ブレストをして翌日にプレゼンをします。

アプリ開発なら、面白法人カヤック式「ブレスト」に注目
カヤックのヨコハマ展望台オフィス(地上30階)にある、通称「猿山」。ブレストができる場 所は各所にあるが、社内に存在するこのコタツ式の打ち合わせ場所はユニークだ。

─ ブレストをうまく行うため、何か工夫はしているのでしょうか?

徳増 他人のアイデアを「否定しない」というルールがあります。現実的に難しいアイデアに対しても、それを否定しないで、膨らませていく感じです。それとアイデアの質は問わず、とにかく量を出すことが重要です。お題をつぶやくだけでもいいし、ダジャレでも構わないので、言葉を発することが大事ですね。

遠山 何がキッカケでいいアイデアが出るかわからないですからね。黙り込むことがいちばんよくないんです。


─ ブレストでは社内での上下関係の影響はないのですか?

長田 基本、ないです。例えば、目上の人のアイデアに対して、それと逆の意見をぶつけたりする人も多いですね(注 : 長田氏はメンバー中、最年少)。

亀田 ファシリテーター(発言を促しブレストを円滑に進める役)の存在も大きいです。ブレストのときはチーム全員がアイデア発散だけに努めることができます。

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「Lobi」はゲームのユーザー同士でチャットを行える、コミュニティーアプリ。

─ 話を「ナカマップ」に戻しますが、どのように「Lobi」に変わっていったのでしょうか?

遠山 まず、ナカマップが女子会で使われるようになったんです。

長田 待ち合わせアプリとしてね。

徳増 そこで女子向けにデザインも一度大きく変えて、絵文字を使えるようにしたりしました。

亀田 それが2012年になって、今度はゲーム会社の方から、ユーザーがゲームの作戦会議をナカマップのチャットで行っているという話を聞きまして、さらにそちらにシフトしてくことにしたんです。

遠山 当時はチャットのグループに人数制限をかけていたんですが、ユーザーから300人とか500人でできるようにしてほしいという要望が出始めたんですよね。当初はリアルなコミュニケーションを想定していたのですが、ユーザーがバーチャルのつながりを求める傾向に変わってきたんです。そこで、そんなユーザーのニーズに応えるかたちで、ゲームの方向に振り切ることにしました。
(※つづきはMacPeople 9月号で!)

アプリ開発なら、面白法人カヤック式「ブレスト」に注目
「Lobi」は当初、グループチャット+地図共有アプリ「ナカマップ」としてスタート。待ち合わせなどでの使用を想定していた。

 インタビューの続きは、MacPeople 9月号(7月29日発売)の第4特集「アプリ開発者のアイデア発送術!」でチェックしてみてください。本特集では上記のカヤックのインタビュ−をはじめ、人気&注目のアプリデベロッパーの方々のアプリ開発方法を紹介しています。アプリ開発に役立つ話が満載ですので、興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

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