PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載、第25回目は主人公のララ・クラフトちゃんが可愛すぎる3Dアクションアドベンチャー『Tomb Raider』を紹介する。いつもインディーズばかり紹介しているのに、2013年発売の大作タイトルを紹介するのにはワケがある。6月30日までSteamでサマーセールが行なわれており、なんと9.99ドルで購入できるのだ。
(編集担当注:Steamのセールは甘い誘惑がいっぱいなのでアクセスは十分に気をつけてください。気付くと10本ぐらい買っちゃいます。なおTomb Raiderはアーティファクトをコンプするまでやり込みましたよ!)
『Tomb Raider』
●Crystal Dynamics , Feral Interactive (Mac)
Steam販売ページ
Tomb Raiderは、『トゥームレイダー』の10作目となるシリーズ最新作だ。10作目にもかかわらずサブタイトルもナンバリングもついていないのは、すでにピークの過ぎたシリーズが見直しを迫られており、本作がそのリブート(再始動)にあたるからだ。筆者は過去作を1度も遊んだことがないのだが、その“狙い”にまんまとハマって普段ならまずやらないであろう、シリーズ10作目からのプレイをしている。
ただ、本作の注目はなんと言っても主人公のララ・クラフトちゃんの可愛さだ。
いきなり海に落ちるオープニングシーンで申し訳ないが、こちらがそのララちゃんだが、可愛いだろう?言っておくがムービーだから綺麗なのではない。このグラフィックのままヌルヌルと動くのだ。
で、海に落ちたあと島に流れ着いて……、
なんだか悪い奴に捕まって……、
ようやく縄から抜けたと思ったら真下に鉄筋が!
みたいなところからゲームはスタートする。
■ アクションとQTEが融合!
ゲームが始まったら、まずはチュートリアルもかねて傷ついたララちゃんを操作してみよう。
と言っても、操作方法は一般的なTPSと同じだ。WASDで移動し、マウスで照準と攻撃を行なう。もちろん、ゲームパッドにも対応している。
ただ、このゲームの特徴として“Q”キーを押すと、作動できるギミックが光って見える“インスティンクト”機能がある。やや暗いマップが多いのでギミックに気付きにくいのだが、このインスティンクトを使えば迷わず進んで行けるというワケだ。
用意されているギミックには、特定のキーを押して作動させるものが多い。
ただし、ただキーを押すだけでは解いたことにならず、ギミックを作動させる順番やタイミングが重要になってくる。
また、この流れで急に“QTE”(クイックタイムイベント)も始まったりするから油断できない。
この手のコマンドが苦手な人は多いだろうが、求められるのは素早さではなくタイミングであることが多く、かつ失敗してもすぐに同じ地点からリスタートするので身構える必要はない。
まあ、筆者はQTEが下手なのでよくゲームオーバーになり、ララちゃんが痛めつけられる姿を見せつけられているのだけれど。
■ アクションはシビアではないがサバイバル全開
洞窟から抜け出すと、本格的なアクションがスタートする。丸太渡りなんかは序の口だ。
なんと、今にも崖から落ちそうな飛行機の残骸をよじ登ったりするのだ。
離れた場所へジャンプで飛び移るのもお手のもの。
本当に“大学を卒業したばかりの考古学者”なのかと疑ってしまうが、ゲームのなかではこれが現実。まるでスーパーマンになったかのようにさまざまなアクションが楽しめるぞ。
■ 弓を手に入れて動物を狩れ!
序盤のアクションパートをクリアすると、今度は弓での狩りができるようになる。
弓を手に入れたら、さっそく動物を狩ってみよう。バレないように隠れながら近づき、左クリックを長押しして弦を引き、指を離して矢を放つのだ。
ララちゃんにとって初めての狩りだと思われるが、今作ではこの動物狩りが重要になってくる。
■ ベースキャンプでスキルと装備を強化!
なぜなら、さきほどのように動物を狩ると経験値が手に入り、ベースキャンプでスキルを習得できるようになるのだ。
スキルはサバイバー、ハンター、ファイターと効果ごとにジャンル分けされており、それぞれのスキルを習得することでサバイバル、狩り、戦闘を有利に進められる。
序盤はもちろんサバイバー系のスキルがオススメだ。
また、マップに点在しているガラクタや箱からは部品をサルベージでき、
部品がある程度溜まると装備をアップグレードできるようになる。
画像では小道具の斧をアップグレードしているが、ゲームを進めると弓や拳銃などの武器もアップグレードできるようになる。
■ アドベンチャーの舞台は邪馬台国!
さて、アクションアドベンチャーであるからにはアドベンチャー部分も重要になってくる。だが、なんとTomb Raiderにおけるアドベンチャーの舞台は邪馬台国だ。
べつにタイムスリップするわけではない。邪馬台国を求めて世界を冒険していたら、遭難して辿り着いた場所が偶然「元・邪馬台国があったらしき島だった」というわけだ。
マップ上には日本的なオブジェクトが多数あり、日本人としてはなかなかに興味深い。
開発会社のCrystal Dynamicsはアメリカのゲーム会社だが、社内に日本通でもいるのだろうか? インディーズゲーマーが期待しているような「ちょっとおかしなジャパン」ではなく、きちんとした古代日本が登場するから驚きだ。
■ ステルスで戦うか、ド派手に戦うか。
オープニングに続いてまた捕まると、そこからは本格的な戦闘が始まる。
強制戦闘のシーンもあるが、それ以外の場面ではステルスキルで進んでいけるようになっている。
とくに弓を使ってヘッドショットすると、離れた場所から気付かれずに敵を倒せるからオススメだ。まあバレたところでランボーになれば良いのだけれど。
また、屋外のマップでは狼など、自然に生きる動物たちとの戦いも発生する。
正直、人間より狼の方が強かったりするから狼がいそうな森では気をつけろ!
■ どこまでも冒険するよララちゃんは
ここまでゲームの仕組みや設定を紹介してきたが、やはりイチオシは冒険そのものだ。
洞窟を抜け、崖を飛び移り、木々の合間を縫うように移動し、山々をジップラインで滑り降り、、、などとしていると、気付けばこの冒険にのめり込んでしまう。
現実ではあり得ないシーンばかり続くが、やっぱり“男の子”としてはワクワクしてしまう。
ララちゃん可愛いと思いながら遊んでいたはずが、いつの間にか邪馬台国の秘密を探ることに夢中になってしまっている。
冒頭で述べたとおり、今なら本体が9.99ドル。さらに、Tomb Raiderは日本語化にDLCの『Tomb Raider: Japanese Language Pack』が必要なのだが、こちらも通常9.99ドルのところが4.99ドルになっている。というわけで、気になる人は今、ぜひともこの機会にTomb Raiderを遊んで欲しい。
『Tomb Raider』
●Crystal Dynamics , Feral Interactive (Mac)
●9.99ドル(2013年3月5日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル アクション、アドベンチャー
●著者 篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン
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