今年初出展となる、VRヘッドマウントディスプレーの『Oculus Rift』を生み出した『Oculus VR』。E3開幕初日はまずどのブースに向かうか悩むところだが、開始早々に1時間待ちの列ができており、ゲームファンの注目度の高さが伺えた。
任天堂やSCE、マイクロソフトと、大手メーカーが並ぶなかでブースを構えていた。
Oculus Riftのプロトタイプと思われるものが展示されていた。7月出荷予定のDK2も、赤や青のスケルトンタイプの試作機も。
体験できるゲームは4種類。試遊台はすべてDK2だ。多数のLEDを本体に搭載し、付属のカメラでHMDの位置をとらえ、上下左右と前後の動きなども検出できるようになった。
Oculus Riftにいちはやく対応した戦闘機に搭乗するシューティング『EVE:Valkyrie』。DK1ではFPSゲームなどに慣れていたものの3D酔いをしてしまった経験があるが、DK2はフレームレートの向上により映像と頭の動きとのズレが少なくなり、“感覚のズレ”が発生しにくいため、格段に酔いにくくなっている印象だ。
『Alien:Isolation』は、映画『エイリアン』主人公リプリーの娘が、手元のセンサーを駆使しながらエイリアンから逃げるゲーム。ホラー系はそもそもOculus Riftと相性がよいが、DK2では両目での解像度が1080pに向上しているので、画像の粗さが気にならず、暗いシーンでもディテールがはっきりとわかる。
『SUPERHOT』は自分が行動しなければ、世界が超スローモーションになるというユニークなファーストパーソンシューター。敵が前方から銃で撃ってくるが、動かなければ弾が遅くなるので、どのように避けるか考えながら敵を倒せる位置まで近づいていく(武器を入手するには近づく必要がある)。
説明員の話によると、DK2のカメラでプレイヤーの動きを検出することで、例えば体を傾けたり、低い軌道の弾はジャンプしたりして避けることが可能とのこと。会場のデモはソファーに座って行なうスタイルだったので、体の動きとの関係をしっかりと確認することはできなかった。
Oculus Rift専用のサードパーソンアドベンチャー『Lucky's Tale』も初お披露目。ゲーム性は比較的オーソドックスなアクションで、3人称視点だとヘッドトラッキングを効果的に使えていないように思えた。
Oculus VRブースのすくそばには、昨年のE3でも取材した、Oculus Riftと組み合わせて使う歩行型VRデバイスVirtuix『Omni』のブースがあり、Omni専用のFPS『TRAVR SHADOW OPS』のデモが行なわれていた(関連記事)。
昨年体験したときには、Kinectを用いて歩行の速度や体の向きを検出していたが、新バージョンでは、歩行する底面に向きや歩くセンサーを組み込んでいる。
対するSCEのProject Morpheusでは、ソリに乗って滑る様子を再現したゲームデモを発見。体験レポを追ってお伝えしたい。
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