5月28日から日発売されるGoogleの『Chromecast』(関連記事)。米国などでは昨年7月に登場していましたが、日本独自の対応サービスも含め、概要などをおさらいしてみましょう。
そもそもChromecastとはテレビなどのHDMIポートに挿すドングルのこと。自宅のWiFiネットワークに接続し、同ネットワーク上のAndroidやiOS、Windows、Macといったさまざまなデバイスからコンテンツ送信(キャストする)、テレビ上で再生できます。
対応コンテンツはChromecastに対応している必要があり、現状代表的なものだと、AndroidやiOSからだとYouTube、Google Play、各パソコンOSからだとChromeブラウザーのタブをキャストできます。
また、国内ではドコモの“dビデオ”(発売日から対応、キャリアフリー、HD画質に対応)、auの“ビデオパス”(6月上旬対応、auのスマホ、タブレットからのみキャスト可能)に対応します。
“スマホやタブレットPCの画面をテレビに映す”というとMiracast対応のHDMIドングルなどもリリースされていますが、これらとChromecastは次のような点で異なります。
【Miracast】
端末に出力されている画面をそのままWiFi経由でテレビに出力する
→対応デバイスであれば、ホーム画面などアプリや状態を問わず表示できる
→動画などのコンテンツは基本的にスマホ経由で受信して出力される
【Chromecast】
スマホやタブレットなどからWiFi経由で信号を受信して、コンテンツをChromecastが直接ダウンロード
→一度Chromecastにキュー(指示)を送れば、スマホで通話着信などをしても中断されない
→同ネットワークのChromecast対応端末であれば操作を引き継げる
(例:Nexus5でYouTubeをキャスト、その後、iPad版YouTubeアプリで再生位置や次の動画などを指示)
→ただし、Windows、Mac版Chromeのタブ出力はWiFi経由のミラーリングとなる
なお、今回日本で発売されるChromecastは海外版とのハードスペック的な差はほぼなく、見た目で唯一異なるのは背面に技適マークがあるかないか、となっています。
明日5月28日より、Google Play、Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヤマダ電機で販売開始。日本版は4200円と米国版の35ドル(3500円前後)と比べるとやや割高ですが比較的導入しやすい価格となっているので、映像コンテンツなどを多く観る方はぜひ検討してみてください。
●関連サイト
Google Chromecast 特設ページ
(2014年5月27日16時30分追記)auの“ビデオパス”の対応時期について追記しました。
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