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大画面テレビでニコ動を楽しむために必要なものは?

2014年07月29日 11時30分更新

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 ニコニコ動画のアカウント番号が1万番台とかなり古いことが密かな自慢の私。そんな私の日課は、帰宅後に晩酌しつつのニコ動観賞です。しかし、自室PCのスピーカーが遺跡級に古いため音質は絶望的。コメント弾幕動画を高音質かつ大画面で観賞したいという思いが日々募ります。

 そこでオススメしたいのが、PCやスマホ、タブレット映像を大画面テレビに出力して観賞すること。映像の出力方法には接続別に大きく分けて、有線と無線の2種類があります。無線接続は基本的に別途接続用の機器を用意する必要があり、有線接続は端末側とテレビ側の両方に仕様による制限があります。

 テレビに出力できるのはYouTubeやニコニコ動画などのネット動画だけではありません。ノートPCやWin8.1タブレットユーザーなら無線配信で『艦これ』などのブラウザーゲームを大画面で楽しめます。さらにミラーリング表示ならkindleで購入した電子書籍も大画面表示可能。……そういえば、そろそろ艦これは夏イベントですね。提督のみなさま、資源の貯蓄は十分でしょうか?

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 無線接続の利点は、なんといってもケーブルレスで映像を出力できること。最注目の機器は、PC版のChromeブラウザーで表示中の映像をテレビに配信できる『Chromecast』でしょう。先日のアップデートで、PC画面のミラーリング表示にも対応したため、ほぼ制限なしでPC画面を配信できます。

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 スマホは“キャスト”(配信)対応の専用アプリからの配信がキホンとなりますが、『Nexus7(2013)』や『GALAXY S5』など一部のスマホは、ホーム画面全体のミラーリング配信が行なえます。

 ライバルは『Miracast』対応アダプター導入での配信でしょうか。最大の利点はミラーリングでの外部出力がキホンのため、『Chromecast』より配信する映像の制限が少ないのがウリ。ただし、Miracast対応アダプターがやや高価なことと、MacOSやiOS非対応という注意点があります。

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 iOSやMacOSからの配信に最適なのは本家アップルの『Apple TV』でしょう! 端末からのミラーリング表示はもちろん、単体でYouTubeやiTunes storeで購入した映画や楽曲をテレビで楽しめます。

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ただし、無線接続は表示の遅延があるのが弱点。特にChromecastの遅延は大きめで、ゲームプレイには向きません。また、配信手段に対応する端末を所有していないと詰むのもつらいところ。

 一方、有線接続は表示の遅延はナシ。さらに対応機器さえあれば4K解像度映像を4Kテレビに出せるのも利点のひとつ。ただし、やはりケーブルがジャマなのは言うまでもありません。PCではあまり問題となりませんが、スマホの場合は操作する際にどうしてもケーブルが気になります。

 iOS機器は、やはりアップル純正の『LightningデジタルAVアダプター』の導入がオススメ。サクッと端末を充電しながらミラーリング配信が行なえます。

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 Androidスマホなら、MHL3.0対応ケーブルでテレビのHMDI端子に接続するのがお手軽。テレビと端末両方がMHL3.0に対応している場合は、4K解像度映像が出力できます。

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 PCの場合は、ごく一般的ではありますがHDMIケーブル直結がもっともカンタン。最近はミニDisplayPort端子のノートPCも増えてきたため、場合によっては特殊なケーブルが必要なこともあります。

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 ゲーム機は基本的にHDMI経由でテレビに接続します。PS3はブラウザー経由でニコニコ動画を鑑賞できるほか、PS Vita TVやWii Uなどはニコ動再生アプリが用意されています。なお、PS4でのニコニコ動画は、ゲームの実況プレー配信視聴しか対応しないので注意!

 このほか、ドコモの『SmartTV dstick』のようなAndroidスティックをテレビに直結する手もアリ。dビデオやYouTubeの視聴が中心なら選ぶ価値があります。

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 個人的にはChromecastのお手軽さが気に入っていますが、現時点では、配信制限と画面遅延の少なさでMiracastが一歩上という印象。なお、Miracastを利用する場合は端末および外部アダプターとも通信アダプターやファームウェア、ソフトウェアをバージョンアップしておきましょう。

 それぞれの接続方法ごとのメリットや活用法は、週刊アスキー8/12号 No.990(7月29日発売)の特集『ネット動画テレビ鑑賞の秘技』に掲載されているので、興味のある方はぜひとも手にとってみてくださいね。

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