以前大好評だった、iPad用のRetinaディスプレイを単体購入して外付けモニターを自作する企画(関連記事)のさらなる発展編をお送りします。
先日は、コスパ重視で100均のフォトフレームを活用したベゼルを制作しましたが(関連記事)、MacPeople的にはやっぱりアップル製品っぽい仕上がりにしたい! そこで、ポリカーボネート製iMac風の外観で制作してみました。すると、まるでミニチュアiMacになっちゃいました。WWDC2014で発表予定の新製品「iMac mini」が流出!? とか言ってもちょっと騙せそうな出来ばえですよ!
Mac miniと一緒に使うのにピッタリ!?(しかもRetina解像度)
こんなに小さいのにRetina解像度なので、Dockアイコンのまあ小さいこと! MacBook Air(写真は13インチ)の外付けにして、拡張表示もミラーリング表示も可能です。なんだか比率が不思議でサイズ感がよくわからなくなってしまいますね(笑)。
そもそものキッカケは、高解像度の液晶モニターは高いので自作しちゃえ!というもの。いまやフルHDの液晶モニターは1万円台半ばから購入可能ですが、さらに広いWQHD(2560×1440 ドット)や4K(3840×2160ドット)の製品は高価なのが悩みどころ。そこで、PCパーツ市場で出回っている第3世代のiPad用のRetinaディスプレイ(9.7インチ、 2048×1536ドット)を入手して、外付けモニターの自作にチャレンジしたというわけです。
以前の企画ではWindowsマシンと接続していましたね。自作に使うRetinaディスプレイのコントロール基板側がDisplayPortなので、miniDisplayPort(Thunderbolt)のあるMacと接続ほうがラクだったりします。なお、DisplayPort <-> miniDisplayPort変換ケーブルを用意する必要があります。
↑正面から見た完成品。ミニイーゼル(これも100円ショップのもの)などに置くと、使いやすいです。 |
必要な材料は、総額約2万円
【上段左から】iPad用スタンド「200-STN005」(サンワサプライ)/3000円前後 iPadのRetinaディスプレイ「LP097Q X1」(ピンクのものは緩衝材)/ 7000円前後 滑り止めスポンジ/100円前後 【下段左から】ベゼル用加工済みアクリル板(茶色のものは保護紙)/7000円前後 コントロール基板「2048x1536 LCD to DisplayPort Adapter」/3500円前後
ポリカーボネート製のiMac風の外観をイメージし、白いアクリル板3枚を張り合わせて液晶モニターのケースを制作しました。自分でアクリル板を加工するのは難しいため、サイズを指定して注文できるネットショップ「はざい屋」(外部リンク)を利用しています。脚部分はiPad用のアルミスタンド製品を流用。 重いほうが安定感が増すので、重さ480gでスッキリしたデザインの「200-STN005」(サンワサプライ)を選びました。実際に注文したアクリル板の詳細な寸法をご紹介します。
前面となる1枚目
ベゼルになる部分で、大きな窓を開けています。マット加工、厚さ2mmを選択。窓が大きすぎると余計な部分が見え、小さいと画面が隠れてしまうので注意。 今回は198×149mmで加工。
液晶保護部の2枚目
液晶収納部となる板は厚さ5mmを選択。1枚目より大きく窓を開け、3枚目とネジで接続するため4カ所に穴を開けた。8mmなどさらに厚いものを選ぶ場合、スタンド部の厚さを考慮すること。
背面となる3枚目
液晶モニターのケーブルを引き出す四角い穴と、2枚目と接続する4つの穴を開けました。中央付近の4つの穴は基板の固定用で、現物合わせで自分で開けたもの。ここでは厚さ3mmを選択した。
詳細な制作手順はここでは説明しきれませんが、MacPeople7月号(5月29日発売)の「愛用マシンを限界チューンアップ特集」にたくさんの写真入りで掲載しているので、そちらをチェックしてみてください!
同特集では、WWDCで新機種が発表されても現行マシンをパワーアップして前向きに乗り切るためのアイデアが満載。ハード面ではMac miniにSSD増設する方法や、こちらの記事でも紹介しているMacBook用のSSD換装キット、古いMacBookのAirMacカードを換装してAirDrop対応化する方法、第5世代iPodの30GB HDDをSSDに換装して256GBにする改造などに挑戦。もう少し敷居の低い周辺機器ちょい足しパワーアップや、ソフト面でのチューンアップも紹介しています。
そのほかMacPeople7月号の特集ラインアップは、新MacBook Airレビュー/アップルストアの知られざる真実/Cocos2d-xゲーム開発入門/ゲームアプリ開発者のためのYouTubeプレー動画講座/デベロッパーに聞くスマホアプリの最新トレンド——となっています。電子版なら気になるキーワードで検索ができるほか、定期購読は紙よりも安くてお得ですよ!
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