『DriveDx』
バージョン:1.3.0
価格:2000円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c)Binary Fruit
みなさん、こんばんは。マックピープル/週刊アスキーを絶賛兼務中の吉田でございます。今回紹介するアプリは『DriveDx』。数多くあるディスク診断アプリの1つなのですが、通常は利用できない外付けのハードディスクでS.M.A.R.T.を実行可能にする点で優れています。S.M.A.R.T.は、「Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology」の略で、ハードディスクが内蔵する診断機能です。
アプリを起動すると、図のような画面が表示されます。ちょっとお高いアプリなので、まずは開発元のウェブサイトからダウンロードできる試用版を使ってみるといいでしょう(外部サイト)。
操作画面の左側に現在Macに接続しているストレージ機器の一覧、右側に選択中のストレージのエラー状況が表示されます。図のようにすべてがグリーンなら問題なしということです。ここでは、SSDのメーカーや電源が投入されてからの時間、SATAのバージョン、SATAのリンク速度などもわかりますね。
上部に表示されている「OK」や「GOOD」などをクリックすると、その説明がポップアップウィンドウに表示されます。
操作画面の右側中央に表示される「Problems Summary」にある「>」をクリックすると、問題が発生したテストの詳細をチェックできます。なお、本アプリでは修復する機能は持ち合わせていませんが、エラーがたくさん出ているストレージは速やかにバックアップを取って新しいストレージに乗り換えたほうがいいでしょう。なお、操作画面左側で「Health Indicators」をクリックした場合も同様の画面を呼び出せます。
なお、S.M.A.R.T.を利用できるのは、内蔵ストレージと一部のThunderbolt接続ストレージで、USB接続の外付けストレージなどは利用できません。本アプリがスゴイのは、特別なドライバーを別途インストールすることで、外付けストレージをS.M.A.R.T.でチェック可能になるところです。
図のように「SATSMARTDriver」のインストールを進めましょう。インストールが完了したらシステムを再起動する必要があります。
再度、本アプリを起動すると、以前はチェックできなかった外付けストレージでもS.M.A.R.T.の情報が表示されていることがわかります。
黄色で表示される「FAILING」をクリックすると、対処方法を紹介してくれます。
なお、暗号化を施している外付けドライブについては、「SATSMARTDriver」をインストールしてもS.M.A.R.T.は有効になりませんでした。私の環境だけかもしれませんが、Finderが起動しなくなるなどの不具合も出たので注意しましょう。なお、同様の症状に陥った場合は、「shift」キーを押しながらOS Xを起動しましょう。システムがセーフモードで立ち上がります。私の環境では、そのあとで通常モードでシステムを再起動すれば、問題は解決しました。
sudo rm -r /System/Library/Extensions/SATSMARTDriver.kext
sudo rm -r /System/Library/Extensions/SATSMARTLib.plugin
解消しない場合は、インストールしたドライバー(カーネルエクステンション)を下記のターミナルコマンドで削除する必要があります。
メニューバーに専用項目も組み込まれ、ここからMacに接続しているストレージの状況を把握することも可能です。
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