月額2160円からデータ通信ができる自社開発スマホ『PandA』を展開しているfreebitが4月23日、メディア向けに事業説明会を開催。
freebit代表取締役社長の石田宏樹氏は「スマホのユーザーの平均月額が6785円で高過ぎるが、景気が後退しても手放せないものである」と指摘。スマホに対する不満は“料金が高い”がAndroid、iPhoneユーザー共に半分を超えているとのこと。
freebitは、MVNOに対する支援サービスのMVNEとしてDTIやヤマダ電機にSIMサービスの支援、インターネット機器開発として楽天の楽天メッセンジャー、スカパーのSTB回線の構築など、多数の企業を支える事業をメインに展開。
自社のスマホを開発するために、安い家電の開発を手がけている中国の企業を買収。デジタルフォトフレームから始まり、スマホまで行きつくのに6年かかったと説明。
「家電量販店などでパソコンを買っても、インターネットの接続設定がわからない人のためのサービス市場が急成長しており、これは現在のMVNO事業でも同じことが言えるのではないか」と言及。
「そこでfreebitは、“ちょうどいい”スマホライフの提供として、中間マージンをなくし、すべてfreebitだけにすることにより安くできた」とのこと。これは、元々同社が卸業的な事業をしていたので実現できたという。
データ通信を行なう際に、通常時は150~200kbpsで定額の“スタンダードモード”、リッチコンテンツを楽しみたいときは従量制の“ハイスピードモード”のプランがある。石田社長の月額は2500円くらいに収まっており、リアルタイムで動画を視聴する目的以外はストレスを感じないと力説した。
スマホのPandAは本体サイズ5インチで、片手で使うのにも両手で使うのにも適しているサイズ。
初心者や高齢者でも30分で95%の機能の利用が可能になるのを目指しており、独自開発によるホーム画面やアプリが搭載されている。
5月1日より、今まで定額の速度が150kbs~200kbpsだったのを250~300bpsへアップグレード。また、月額500円で60分の無料通話と動画45分相当の高速チケットがつく『フラットパック』プランの提供を開始する。
実店舗『ATELIER』への展開も力を入れており、福岡では開店3日で3000人の来店と成功を収めている。2号店は名古屋に建設予定で、移動型店舗『STAND』にATELIERの機能をすべて導入して出店にも対応できるようにするという。
事業説明会では、STANDの実店舗が会場内にセットされていてデモンストレーションが行なわれた。
スクリーンとカーテンが上がると、そこには白を基調とした店舗の姿が。
ものの数分としないうちに、STANDが完成した。完全に収納した状態から展開しても、1時間以内に完成するとのこと。
福岡や名古屋に行く機会があったら、白が基調のこの店舗に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
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