タカラトミーの次世代エンターテイメントロボット『OMNIBOT(オムニボット)』シリーズの発表会に行ってきました!
タカラトミーは1984年から、“OMNIBOT”ブランドで多数の家庭用ロボットを発売してきました。テクノロジーが進化し“30年前の未来”が実現しつつある現在、“ロボットがいる遊び心のある生活”をコンセプトに、新たな時代にふさわしいシリーズとして再び世に送り出すにいたったわけです。ちなみに、“OMNIBOT”とは“Omnipotent”(全能の)と“Robot”(ロボット)をかけ合わせた造語なのだそうです。
↑こちらが、1984年に発売された『Omnibot』。レトロなルックスがいい感じ。 |
↑こちらは、2007年に発売された『i-SOBOT』。全高16.5センチで、世界最小のヒト型ロボットとしてギネス世界記録にも認定されました。 |
今回発表されたシリーズ第1弾製品は、手のひらでジェスチャー操作できる2輪走行ロボット『Hello! MiP(ハローミップ)』と、呼びかけの言葉に反応する小型犬ロボット『Hello! Zoomer(ハローズーマー)』の2機種。どちらも実績ある海外メーカーと協力して開発されており、MiPは6月21日、Zoomerは7月26日に発売予定。価格はどちらも1万5000円(税抜き)です。
↑2輪走行ロボット『Hello! MiP(ハローミップ)』は、ホワイトとブラックの2色展開。6月21日に発売予定。 |
↑4つの足先が車輪になった小型犬ロボット『Hello! Zoomer(ハローズーマー)』。7月26日に発売予定。 |
MiPの特徴は、目の部分に搭載された赤外線センサーにより、手のひらをかざすだけで前進や後進、旋回、停止などの操作ができるところ。また“倒立振り子センサー”を搭載しており、倒れないように自分でバランスをとって走行できるほか、付属のトレーを使ってモノを持たせてもバランスを崩さずに運ぶことができます。発表会でのデモを見ている感じだと、『セグウェイ』の動きをイメージするとわかりやすい気がしました。
↑発表会では、水のペットボトルをトレーに載せて走行。MiP本体と同じ重さの350グラムまでのモノであれば運ぶことができます。 |
Bluetoothによるスマホ連携も特徴で、iOSとAndroid向けに専用アプリを用意。スマホをコントローラーにしてMiPを直感的に操作、画面に描いた軌跡のとおりに走行させることも可能。また、スマホに保存している音楽に合わせてダンスをさせたり、アプリ上でごはんをあげたりすることもできます。
↑MiPの専用アプリでは、スマホの画面上に描いた軌跡のとおりに走行させられます。 |
Zoomerの特徴は、音声認識機能を搭載したところ。ユーザーが発する「おすわり!」や「おて!」などの30以上の言葉を理解し、適切なリアクションをしてくれます。デモを見た印象では、認識精度と反応は良好な感じ。しっぽを振ったり勢いよく走り回ったり、とにかくダイナミックに動き回るしぐさが本物のイヌにそっくりでかわいらしいです。
↑耳の部分に音声センサーを搭載。話しかける人はあらかじめ登録する必要がなく、だれの声にでも反応してくれます。 |
Zoomerにはしつけをして遊ぶ“ドッグトレーナーモード”、友だちのように話しかけて遊ぶ“フレンドリーモード”、英語で話しかけて遊ぶ“英語モード”があり、さまざまな遊び方が可能。デザインモチーフはダルメシアンなのですが、本物のダルメシアンに同じブチ模様の個体がいないのと同じく、Zoomerにも1万種以上のブチ模様が用意されており、ほかの人が購入したZoomerとカブることがほとんどないのもおもしろいです。
↑2匹をならべると、黒ブチ模様の位置が違うのがわかる。ユーザーにとっては、Zoomerに対する愛着が増す仕様だと言える。 |
発表会であいさつを行なったタカラトミー取締役 専務執行役員の眞下修氏は、「おもちゃはその時代の産業や空気に合わせて、変化や進化を続けてきた。今後の有望な産業がロボットであるのは間違いないところで、ロボット掃除機やデアゴスティーニ『週刊ロビ』のヒットなどを見ても消費者に受け入れられているのがわかる。ロボットをエンターテイメント用途に置き換えたOMNIBOTシリーズを“次世代のおもちゃ”として展開していきたい」と、今回の新シリーズ対する強い意気込みを語りました。
↑写真右が株式会社タカラトミー 取締役 専務執行役員の眞下修氏。左は、MiPとZoomerの説明を行なった株式会社タカラトミー 国内事業統括本部 ニュートイ事業部 ニュートイグループ グループリーダー代理の木村貴幸氏。 |
MiPもZoomerも、手の動きで操作できたり呼びかけに反応するなど、“人とのコミュニケーション”を重視したつくり。生活の中に違和感なく溶け込むような工夫がされているのは、おもちゃメーカーであるタカラトミーならではという気がしました。
●関連サイト
『OMNIBOT(オムニボット)』シリーズ
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1,194円
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16,200円
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16,200円
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