出張先や旅行先でもインターネットを快適に使いたい、というのは多くの人が思っていることでしょう。
しかし、ホテルに有線LANしか用意されていない場合、スマホやタブレットでは、ホテルの回線でネットに接続できません。また、ホテルに無線LANが用意されていても、利用者が多く混雑していれば充分な通信速度が出ず、必ずしも快適に使えるとは限りません。
そんなときにおすすめなのが、ホテルなどの有線LANに接続して、その場でWiFi環境を構築できる手のひらサイズの「トラベルルーター」です。新生活が始まり出張が増えそうな方、ゴールデンウィークに旅行を計画されている方に、ぜひ注目していただきたいアイテムです。
PLANEXの「ちびファイ」シリーズもそんなトラベルルーターのひとつ。このシリーズに新たに無線LAN規格「IEEE802.11ac」に対応した新製品「ちびファイ2 ac(MZK-UE450AC)」が登場しました。
『11ac/n/a/g/b対応 トラベル 無線LANルーター ちびファイ2 ac』(メーカー型番:MZK-UE450AC) |
市場価格:5380円 |
■コンパクトさはそのままに11ac対応!
「ちびファイ2 ac」はIEEE802.11acに対応して、従来の「ちびファイ2」の最大150Mbpsから、最大433Mbpsと3倍近い通信速度アップを実現しています。それでいて、サイズは従来機と同じで、手のひらに乗るコンパクトさを維持しています。
また、5GHzと2.4GHzの切り替えスイッチが追加されました。状況に応じてIEEE802.11ac/n/a(5GHz)と2.4GHz(IEEE802.11n/g/b)を使い分けられ玄人好みです。
正面 |
正面にはインジケータ類とWPSボタンとシンプルな構成。 |
背面 |
USB端子は背面に収納可能。 |
前面 |
高速化に伴い放熱用のスリットを備える。 |
背面 |
新たに5GHz/2.4GHzの切り替えスイッチを備える。 |
使い方はシンプルで、USB端子をパソコンやUSB充電器、モバイルバッテリーなどに接続して給電し、本体のLANポートにLANケーブルを接続するだけ。これだけで外出先で手軽に高速な無線LAN環境を構築できるのです。
パソコンのUSB端子から給電 |
USB充電器から給電 |
■「ちびファイ2 ac」の実力は?
実際に「ちびファイ2 ac」がどれくらいの通信速度を実現しているのか、試してみました。
測定環境は都内のビジネスホテル。ホテルが提供する有線LANと無線LAN、ホテルの有線LANに「ちびファイ2 ac」と「ちびファイ2」を接続した4つのケースで、インターネットへの接続速度を計測しました(速度計測には「OOKLA SPEEDTEST」を使用、グラフの数値は10回計測したときの平均)。
測定結果を一目見てわかるのは「ちびファイ2 ac」の優位性。今回の計測環境では、有線LANとほぼ同等の速度で接続できていることがわかります。また、「ちびファイ2」もホテルの無線LANに比べれば、十分快適な速度が出ていますが、個々の測定では30~60Mbpsと、やや速度にバラつきが大きいものでした。
なお、ホテルの無線LANは4Mbpsと快適とは言えない速度です。これはホテルの無線LANのアクセスポイントが、二部屋ほど離れた廊下にあり、やや遠かったことや、スマホのテザリングやモバイルWiFiルーターなどと思われるWiFiの電波が複数飛び交っていて、2.4GHz帯が混雑し、干渉し合っていたことが原因と思われます。
「ちびファイ2 ac」ならホテルの無線LANより快適。 |
2.4GHz帯に多数のネットワークが存在し、混雑していた。 |
このような環境ではホテルが用意した無線LANより、ホテルの部屋の中にルーターを設置できるトラベルルーターを使ってWiFi機器を利用した方が、電波強度が高くできるため、快適に通信できるといえるでしょう。とりわけ、利用者が多い2.4GHz帯を避けられる5GHz対応の「ちびファイ2 ac」の優位性が感じられます。
また、このような場所でトラベルルーターを利用するメリットとして、設定の簡便さが挙げられます。ノートPCやスマホ、タブレットなどWiFi機器が複数あるときにホテルの無線LANを利用する場合、それぞれの機器で接続パスワードの入力が必要になります。しかし、トラベルルーターであれば事前に接続設定を終わらせておけば、ホテルの部屋に入って、トラベルルーターを設置するだけで、すぐに個々の機器でインターネットの利用が可能になります。
編集部ナベコもご満悦の速度とコンパクトさ! |
■まだ手放せない「ちびファイ2」と「ちびファイ」
「ちびファイ2ac」のアドバンテージがわかったところですが、先行して発売されている「ちびファイ2」と「ちびファイ」にも、「ちびファイ2 ac」にはないそれぞれのメリットがあります。
まず「ちびファイ2」ですが、有線LANアダプター機能を備えているため、有線LANポートがないパソコンを有線のネットワークに接続することが可能になります。最近の薄型ノートパソコンでは有線LANポートを備えていない機種も多いため、有線LANでの安定した接続を望むなら、「ちびファイ2」のこの機能はありがたいものです。
また、初代の「ちびファイ」には有線LANをWi-Fi化する、コンバーター機能があります。テレビやHDDレコーダー、ゲーム機といった最近の家電には、ネットワーク接続できるものが増えていますが、有線での接続しか対応してないものも多く、リビングにルーターを設置してない場合、これら機器のネットワークへの接続に悩まされている人も多いのではないでしょうか? 「ちびファイ」のコンバーター機能を使えば、これら家電を無線でネットワークに接続できるようになります。
有線LANアダプター機能も持つ「ちびファイ2」。 |
「ちびファイ」は無線LANコンバーターとして利用できる。 |
■3機種そろった「ちびファイ」シリーズ
左から、無線LANコンバーター機能を有する初代「ちびファイ」、有線LANアダプター機能を備え、コンパクトになった「ちびファイ2」。さらにそのコンパクトさを維持しながら、IEEE802.11acに対応し、高速かつ安定した通信環境が得られる「ちびファイ2 ac」。性能や用途の違いで、自分に最適な製品を見つけてください。
『PLANEX 11ac/n/a/g/b対応 トラベル 無線LANルータ【ちびファイ2 ac】』(メーカー型番 MZK-UE450AC)
メーカー名:プラネックス
市場価格:5380円
発売日:発売中
製品公式サイト
PLANEX ( プラネックス ) ストア
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