ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アス好評連載『中の人特捜部』──週刊アスキー2/4号 No.964では、立体作品でラテアート業界をうならせ、旬な話題や人物をテーマとしたおもしろ作品でネットユーザーをあっと言わせているラテアート職人のじょーじさんをインタビュー!
週刊アスキー2/4号 No.964では、ラテアートとの出会い、3Dラテアートをはじめたきっかけ、バリスタとしての今後の目標などについてもうかがっています。
ナンシー関さんって、よく知らないんです
昨年末、世間を大いににぎわせ、元東京都知事・猪瀬直樹氏を辞職にまで追い込んだ借金騒動。なかでも世の失笑を買った猪瀬氏の“簡素すぎる5000万円の借用書”は、ネット上では“ラテアート”(カフェラテなどの泡に描かれる絵模様)として描かれ、忠実な再現ぶりがちょっとした話題となった。
「あの作品はおそらくかなり反響があるだろうなぁって、アップする前から薄々予感はしてたんです」と話してくれたのは、ネットで話題となった“借用書ラテアート”の作者、“じょーじ”こと山本員揮さん。'13年末まで大阪市内のカフェレストランでバリスタとして働き(現在はフリーランスに)、“本日の暇カプチーノ”と題してツイッター上に自作ラテアートをアップしている人物だ。フォロワーが12万人を優に超える人気者だけに、どのタイミングで、どういった作品を投稿すればウケるのかを十分心得ているようだ。
今週の捜査対象
じょーじ(山本員揮)
@george_10g
'87年、岡山県生まれ。20歳のときにラテアートに出会い、その後は独学で腕を磨く。現在はフリーのバリスタとして、国内外のイベントなどに参加する日々。
「時事ネタ作品が話題になることが多いので、よくナンシー関さんを引き合いに出されることが多いんですが、実はその人、あまり知らないんですよね……」
別に“社会派”というわけでもなく、じょーじさんが描く対象は話題のニュースに限らず、人気のアニメキャラからかわいい動物まで多種多彩だ。
「でも最近は、人気のキャラをほとんどやりつくした感じがあって……。そのうえ実際に店でもその手のラテアートを頼まれることが多かったので、なかなかツイッターにアップする作品にまで余力を残せない感じだったんです」と、ファンの期待に応えてアウトプットし続けることへの疲弊感のようなものを、最近は少しばかり感じていたようだ。
3Dから時事ネタまで!
じょーじさんの“本日の暇カプチーノ”プレイバック!
大反響の時事ネタ
↑昨年末の“猪瀬都知事の借用書”(上)は、約2万3000件もリツイトされるという過去最大の反響に。また、昨年の最高視聴率ドラマ『半沢直樹』の敵役として、香川照之が強烈な個性を出して演じた“大和田常務”(下)の憎らしい表情も見事に描ききっている。
人気のアニメキャラ
↑“ニャンコ先生”の3Dラテアート(上段)をはじめ、アニメキャラのラテアートも人気が高い。なかでも『進撃の巨人』に登場したリヴァイ兵長は(中段)、“じゃがりこ兵長”(下段左)、“お掃除Ver.”(下段右)など、さまざまなバージョンが登場した。じょーじさん自身は「アニメは見る時間がなく、じつはあまり詳しくない」とのこと。
飛び出す3D作品
↑じょーじさんの代名詞とも言える3Dラテアート。“カップをまたぐネコ”(上)をはじめ、キリンやタコといった動物関連、またサルバドール・ダリの名画『記憶の固執』をモチーフにした作品(下)など、万国共通のテーマを扱うことで、国境を超えた大きな反響を得る結果に。
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