PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載第4回目は、一度はSteamストア上から消えたものの、ホリデーセール後になぜか復活した幻のパズルゲーム『Everyday Genius: SquareLogic』を紹介する。先に結論から言うならば、また消えるかもしれないから今のうちに買ってしまおう!
『Everyday Genius: SquareLogic』
●TrueThought
●Steam販売ページ(関連サイト)
Everyday Geniusは、『数独(※)』のようにマス目のなかに数字を当てはめていくパズルゲームだ。行と列に重複する数字が当てはまらないのは数独と同じだが、Everyday Geniusはそこに算数の要素が加わる。
※3×3のブロックに区切られた9×9のマス目のなかに1から9までの数字を当てはめていく株式会社ニコリによるパズルゲーム。
■枠内の数字の和や差を指定の答えにするべし
たとえば、Everyday Geniusでは以下の画像のように黄色で区切られた枠内に“3=”と書かれていた場合、そこには数字の3しか入らない。
同様に、緑で区切られた枠内に“3+”とあった場合、2マスの数字を足した数が3になる数字しか入らない。この場合は1+2か、2+1の組み合わせとなる。
このようにして枠内に当てはまる数字を入力していき、すべてのマス目の数字を埋められればクリアとなる。
■パズルを解くことだけに集中できる親切設計
Everyday Geniusにはパズルを解くことだけに集中できるように、マス目に正解の数字を入力すると、その数字がある行と列のほかのマス目には重複する数字を表示しないといった設計がされている。
もちろん正解の数字を解き明かしたのだから、表示があろうがなかろうがほかのマス目に重複する数字を入れることはないのだが、この視覚的なサポートがあるおかげで一度入力した数字を覚えておく必要がなく、結果としてパズルを解くことだけに集中できる。
ほかのマス目に数字を入力した結果、重複する数字が消えて答えが浮かび上がった。
これが紙のパズルなら自分の頭のなかで「この数字はもう使ったから書けない」と覚えておかなければいけないが、Everyday Geniusでは自動的に入力できなくなるので余計なことを考えずにすむ。
プレイヤーはただひたすら計算式の書かれたマス目とにらめっこし、どんどん数字を当てはめてパズルを完成させればいいのだ。
ひとつパズルができるたびに「俺って天才!」な気分になれるぞ。
■遊べば遊ぶほど難易度が上昇
ゲームを進めると合計の数字が大きくなり、さらにマス目にも和ではなくEven(偶数)やOdd(奇数)だけしか入らないといった特殊な縛りも出てくるようになる。
計算も和ではなく差、つまり引き算も登場する。
さらにはかけ算、大なり小なり、連番などの計18種類の難易度があり、ステージサイズも最初の4×4から5×5、6×6と増え、6種類のサイズが楽しめる。遊べば遊んだだけパズルも成長するのだ。
■初心者も安心のヒント機能。上級者はヒントなしでプレイしよう
このためパズルを解くたびにだんだんと難しくなってはくるものの、間違えたときは「そこ違う」とやんわり教えてくれるヒント機能もあるので、「分からーん!」と詰まることもない。とりあえず数字を入れれば当たりかハズレか分かるからだ。
もちろん、「そんなことをしたらゲームがつまらなくなる」と考える人は、ヒント機能を全てオフにして遊べば良い。大事なことは解けたときに脳みそが気持ちよいかそうじゃないかだけだ。
■コスパはバツグンだ
ちなみに、問題数は全部で2万問以上用意されている。値段以上のボリュームはもちろん、気付けば俺天才! とやってしまう中毒性のあるゲームだ。それがたったの4.99ドル。パズル好きなら“毎日天才”になるしかない!
『Everyday Genius: SquareLogic』
●TrueThought
●4.99ドル(2009年10月9日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル カジュアル、独立系開発会社、ストラテジー
●著者
篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン
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