今回のテーマは2013年最後ということで、来年も頑張れそうな映画。山口編集者はあったかい気持ちになれそうな「ポテチ」、藤村編集者は同じ女性編集者としてつい何度も観てしまうという「プラダを着た悪魔」を選びました。
ポテチ
伊坂幸太郎の短編小説が原作で、冴えない空き巣の青年(濱田岳)とその彼女(木村文乃)、兄貴分(大森南朋)の3人の会話だけでほとんど進行する作品。iTunesの説明文には「あたたかい家族の物語」とか「感動の人間ドラマ」と仰々しいことが書いてありますが、そんな風に気負って観るような感じではありません。あたたかいミルクティーがほんのり甘くておいしくてうれしかった…みたいな、さりげない感じに心温まる作品です。なんか、スイーツ(笑)みたいなこと書きましたね。
最近、木村文乃がすごくいいなぁと思っていたので気になったというのもありました。すっとぼけた感じの濱田岳の演技といい感じにマッチしていました。それにしても、大森南朋は本当にいろんな顔がありますね。シリアスな作品では切れ味のいいかっこよさを見せるのに、こういうのんびりした作品でも浮かないんですよねぇ。つまり言いたいのは、かっこいいってことです。
原作が短編ということもあり、ストーリーはシンプル。長い会話のやりとりが見どころです。丁々発止というのではないのですが、セリフの言葉そのものがよくて、言葉を大事にしている感に好感が持てました。文章を扱う者として、言葉には多少こだわりがあったりするのです。まぁ、本当に多少ですが…。
偶然にも舞台が仙台だったのは、こちらの記事の通り、1月2日に仙台でアップルストアのLucky Bag行列に並ぼうとしている私にとってうれしかったです。仙台への思い入れが少し強くなりました。なんでも、震災後の8月にオール仙台ロケで撮影されたのだそう。1時間程度と短いので、気楽に観てあったかい気持ちになっちゃってください(山口)。
プラダを着た悪魔
年末ですね。今年もいろいろありました。特に仕事に忙しくしていた方には、本作の主人公の気持ちが痛いほどわかるはず。それでいて「来年も頑張ろう」という気持ちにさせてくれる作品です。
舞台はニューヨーク、ジャーナリストを目指していたアンドレア(アン・ハサウェイ)が採用されたのは、ファッション誌の鬼編集長のアシスタント。毎日24時間、編集長ミランダ(メリル・ストリープ)からの仕事の電話は鳴り止まず、休む暇もありません。次第に仕事にのめり込んで行き、私生活は崩壊、自分にとって大切なものを見失っていきます。しかしあるとき、いまの自分はかつて目指していた姿ではないことに気付かされ、自分の進むべき道へ進むことを決心する、というお話。
アン・ハサウェイはとってもかわいいし、憧れのブランドの服や靴、恋愛模様、かっこいい音楽など、女子を虜にするポイントがたっぷりのお洒落ムービーであることは間違いありません。
ですが、それ以上に何度も見たくなる理由は、アンドレアが忙しく働く女子だということ。仕事に失敗する、上司はスパルタ、同僚はいじわるだし、忙しすぎて彼氏に振られる。なんだか身に覚えがあるような…。そんなアンドレアに自分を重ね、彼女が自分なりの答えを出して前に進んでいく姿に、「私も頑張ろう!」といつもは履かないヒールの靴を履いて出勤したくなるのです。テンションが上がりすぎて、仕事始めが楽しみになるかもしれません(藤村)
プラダを着た悪魔(字幕版)
HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円
プラダを着た悪魔(日本語吹替版)
HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円
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